そろそろツーリングの様子を見たいという声が聞こえてきそうですが
韓国ツアーの報告は時系列でご紹介いたします。
10月2日(土)午前 曇天
この日はツーリング前に白龍鍾乳洞(シロリュウチョンユークル)へ。
当初、この鍾乳洞はツーリングを終えてからの見学の予定でしたが
現地で急遽午前に見学することに。
鍾乳洞見学は軽い散歩程度に考えていたのですが、それは甘い考えでした。
受付後に着替え。
真っ赤な綿のつなぎに長靴。頭部にはヘルメットとヘッドランプ。そしてグローブ。
この鍾乳洞の入り口までは東江右岸の断崖に設置された起伏の激しい歩道を
500mほど歩きます。
ガイドの説明のち、いざ鍾乳洞へ。内部に入ってしばらくすると犬穴(ケークモン)と
呼ばれる直径80cmほどの穴を匍匐前進で通り抜ける。
この時、異国の地で、ツーリングもまだなのに泥だらけになって地に這いつくばっている
ことを不思議に思ったのは私だけではなかったでしょう。
ここでのひとときは、のちにご紹介する東江ツーリングと冬のソナタのロケ地で有名な
春川(チュンチョン)の南怡島(ナミソム)ツーリング以上に強烈な印象として韓国での
いい思い出となりました。
行進の姿勢は匍匐前進だけではなく、スパイダーマンのように地に四肢を着けることもありました。
鍾乳洞内は折り返し地点以外に照明が一切なく、ガイドのライトと我々がヘルメットに装着している
ヘッドランプの灯りだけが頼りです。
行程半ば、「ピアノ」と呼ばれる鍾乳石を背景に。
地下600mの折り返し地点ではすべてのランプを消灯。
光が一切ない空間では、10cm先の自分の肩をも見ることができません。
本当の暗闇を体験したのはこれが初めてです。
長時間この空間に滞在すると「黒」の認識もなくなると思います。
30秒の瞑想後、ドーム状の洞窟内はマリア像のように見える鍾乳石など
いくつもの自然の造形をほのかに照らすようにライトアップ。
それはとても幻想的な一瞬でした。
「川口探検隊」のようなひとときを終えて、少しぐったりの1枚。
チリ炭鉱の人々が全員無事に救出されることを願いつつ、次回(ツーリング編)につづく。