FUJITA CANOE

ファルトボートででかける旅は、とってもやさしいものなのだ。
自然に、地球環境にやさしい…
もちろん、そう言うこともできるだろう。
でもでも、実はあなたにやさしい。これが一番。

国土地理院の2万5千分の1の地図と少しだけの勇気を持って踏み出せば、
電子音に囲まれ、複雑な思考をせまられる日常から飛び出すことができる。
野鳥やサル、キジ、シカの鳴き声が響く。人のいいおじさんおばさんが現れる。
あたりまえの自然のなかに入り込める。

さあ、河原が見えるバス停についた。
まず雑貨屋に入り、土地の食べ物と酒を買う。二日分の煙草も買おう。
おばさんと喋るのもさらにやさしい。
旅全体の費用も、往復の運賃が中心。
帰りの温泉(入るだけ)を足してもやさしい予算だ。

木や空気、新素材を有効に活用して舟にテンションをかける。
フネを組みたてるのは正直手間だけど見かえりは十分にある。
キャンプ道具をしまいこんでライフジャケットを着れば準備OK。
動植物やおじさん、おばさんが普通に暮らす田舎にファルトボートがやさしく入り込んでいく。

また今回も想像もできない出会いがあるだろう。発見があるだろう。
そして、有ると困るのだがトラブルもあるだろう。
パドルの水音が響く水面で、ひとり、やさしい気分になっている。
こんなやさしさを知らない人が大勢いる。
誰もがもっと、川に出てみればと思ったりもする。