三重〜和歌山〜奈良県と、県境を複雑にまたぎながら流れる北山川。
その中でもとくに、景勝地として人気があるエリアをツーリングしてきました。
出発地点。駐車場から河原へと続く長い階段を降り、瀞峡の清流にカヌーを浮かべる。
ひと漕ぎ。ふた漕ぎ。目の前には人工物はなく、ただ山水画の世界が広がっている。
小さなカヌー・カヤックから見上げる、断崖絶壁の迫力ある眺め。
初めてここに来た方からは、みな感嘆の声があがる。
その感動体験が忘れられないのか、何度も足を運ばれるリピーターの方も多い。
大阪から車で約5時間。幾重にも連なる山々と、人を惹きつける懐の深さが繋がって
いるようだ。
ときには、沈もまた楽し。
通常より水量も豊富で、心地よい迫力の白波も楽しむことができた。
時が経つのを忘れるような空間の中を時折、観光用のジェット船が
轟音を上げて通り過ぎる。
航路を邪魔しないよう、岸近くで上手くやり過ごす。
最初は引き波の大きさに戸惑うも、何度か行き交う内にタイミングがつかめる。
梅雨の季節。日本でも有数の降水量を誇るだけあり、名もない幾筋もの小滝が
山肌を伝わり、川へと流れ込んでいた。
ツーリングの二日目。出発してしばらくすると、静かに雨が降り出した。
川霧に包まれた景色は、この川に一番似合う気がする。
今回も大満足のツーリングを楽しんでいただけました。
ご参加いただきました皆様。ありがとうございました!