折りたたみ式カヌーカヤックのフジタカヌー日記Top >  折り畳みカヌーカヤック日記 >  PE-1-400・480スペリオ ファルトボートのリブフレームが完成するまで その【1】

PE-1-400・480スペリオ ファルトボートのリブフレームが完成するまで その【1】

ファルトボート(折りたたみ式カヌー・カヤック)のフレームは大きく分けて
前後方向の縦通フレーム(ステム、キール、ガンネル、チャイン、ストリンガー)と
リブフレームの2つから成り立っています。

リブフレームとはその名の通り人の体に例えると肋骨のようなもの。
最も少ないのはアルピナ1-310の3枚。
最も多いのはPE-1-430・480・500の7枚です。
ちなみにキールを人の体に例えると背骨となります。
キールは和訳すると竜骨。
前後先端のステム部を含めると、まさに竜のような形状となります。

現在、PE-1-400スペリオと480スペリオのリブフレームを製作していますので
今日からリブフレームが仕上がるまでの工程を皆さんにご紹介します。

IMGP9544.JPG

厚さ15mmのマリン合板(完全耐水合板)をコンピュータ制御のNC自動切削機で
切り出してからはすべて手作業で仕上げます。

IMGP9546.JPG

サンダーという研磨機で平面と側面(小口)を研磨してから焼印処理をします。それから
エッジ部の面取りをして、エアガンで細かいおが屑を吹き飛ばし、1回目のニス塗装。

IMGP9549.JPG

湿度や気温によって初期の塗装は2回する時があります。

IMGP9545.JPG

1度目の塗装が乾いてからは工作機械を使わずに手で仕上げていきます。
最初の紙やすりは120番。そこから番数を上げて(目を細かくして)研磨作業を繰り返します。
2度目の塗装前には木の表面が絹のような手触りになるまで磨きます。
この2度目の研磨が最も手間がかかる工程です。

IMGP9551.JPG

2度目の塗装。
ニスが乾いたら研磨せず、ここでもう一度塗装を施します。

リブフレームの今日の作業はここまで。
あとはしっかり乾燥させて、明日からまた研磨作業です。

上田洋樹

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://fujitacanoe.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/82

関連エントリー

折りたたみ式カヌーカヤックのフジタカヌー日記Top >  折り畳みカヌーカヤック日記 >  PE-1-400・480スペリオ ファルトボートのリブフレームが完成するまで その【1】

検索

フジタカヌー公式サイト

  • フジタカヌー公式サイト
    50年余の歴史を持つフォールデイングカヤックメーカーです。製造のみならずカヌースクールカヌーツアーも主催しています。

販売代理店

リンク集