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パシフィコ横浜にて、3月1日から4日にわたって開催された
国際ボートショーへのご来場、誠にありがとうございました。
普段、関東方面の方々と直接お話できる機会は少ないですが、今年も多くの方々に
フジタカヌーのファルトボートを知っていただくことができました。
非常に有意義な4日間だったように感じます。
2012ボートショー報告・動画(会場の様子)はこちらからどうぞ。
毎年、この横浜でのボートショーを終えると、季節は一気に春めいてきます。
冬のカヌーメーカーの仕事は、通常の出荷業務に加えて
来るべき春、カヌーシーズンに備えること。
現在、フジタカヌー社屋入り口にあるゴンドラには、各機種が勢揃いしています。
アルピナ1-400 オーダーカラーのペールピンク(薄く淡いピンクです)。
ユーザー、販売店の皆さまご注文受付中です!
あと1ヶ月もすれば、水辺は桜など、春の花の季節。
フジタカヌーでは春分の日からカヌースクールが始まります。
2012年のスクールとツアーもよろしくお願いいたします。
フジタカヌー 上田洋樹
すっかり春めいた気候になったと思ったら、週末から寒の戻り。
三寒四温の時節ですが、この寒さがやわらげば季節は一気に春に向かうことでしょう。
本日、4月のツアー3本の案内を公開しました。
4月7日(土) 宇治川 春景色
4月21日(土) 琵琶湖 海津大崎 お花見
4月22日(日) 琵琶湖 永原〜菅浦 お花見
昨年の海津大崎お花見ツアーでの1枚。
湖岸は満開の桜で華やかに彩られていました。
さわやかな春の青空も印象的でした。
各ツアーとも定員は15名ですので、お申し込みはお早めにどうぞ!
4月以降のツアー予定はこちらでご確認ください。
琵琶湖一周ツアーや新規ツアーの桂川など、さまざまなゲレンデでのツアーを予定しています。
フジタカヌー 上田洋樹
最近、ステップポンプ(ファルトボート全機種に付属)についての
お問い合わせが数件ありましたので、ホースの装着方法をご説明します。
新艇納品時にはこのような状態でザックに収納されています。
ポンプ本体青色の吹き出し口に、ホース端部の円柱部分が長いほうを差し込みます。
反対側の端部は先端がテーパー状になっています。
このままではバルブに差し込めませんので、
ホース(青)の周囲から、ねじ込むようにバルブ(水色)を入れます。
右ききの方なら、右手でバルブ、左手でホースを持つとやりやすいです。
接続された状態。手を添えなくても、互いは離れません。
ホースのテーパー部分を、はさみ等で切断すると簡単に抜き差しできますが
手を離すと簡単に離れてしまいますので、出荷時にはホース先端の内径が
バルブの外径より小さくなるように切断しています。
船体左右のエアチューブと浮力体に空気を入れる際は上記の手順で進めてください。
フジタカヌー 上田洋樹
3月20日(火)春分の日より、木津川カヌースクールが始まります。
11月末までの土・日・祝日とご予約を受け付けています。
ご案内とご予約状況はこちらのページでご確認ください。
今年のカヌースクールもよろしくお願いいたします。
午後からのツーリング中盤にある瀬。
この写真のように水位が高い日は、流れに乗り、波を越える楽しさを味わえます。
ご家族でのご参加もお待ちいたしております!
日本カヌー普及協会※の会員様なら、昼食・お風呂付で¥3,500です(自艇参加の場合)。
会員の皆さまのご参加もお待ちいたしております。
※入会金¥6,000、年会費¥6,000
お一人様のご入会で、同一世帯のご家族の方も会員割引が適用されます。
スクールの参加費はご入会当日から、一般¥10,500のところが¥7,500となります。
(中学生以上。小学生以下は¥6,500)。詳しくはお問い合わせください。
4月になれば、笠置のカヌー広場では河岸に咲く桜が見頃を迎えます。
スタッフ一同、今年も新たな出会いを楽しみにしています。
フジタカヌー 上田洋樹
2012.3.9〜11 韓国 キンテックスで開催された
フィッシングエキスポ(KOFISH)
でフジタカヌーが出展しました。
アルピナ450ハイブリッドとサンテン(AL310)
リヤデッキにロッドホルダーを装着
韓国でも釣りはメジャーなようでした。
日本のアウトドアメーカー・釣り具メーカーも出展していました。
古座川ツアー無事終了しました。
南紀は17日夜から降り始めた雨が、週末の2日間降り続き
今年の古座川は終始雨の中のツーリングとなりました。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます
雨によって幾筋もの滝が出現した古座の一枚岩。
この画面の右側(下流側)にもいくつもの滝が流れていました。
出艇前の準備時間の雨は憂鬱なものですが、この雨により
普段は見ることができない光景を目の当たりにすることができました。
13時40分、全員の準備が整ったところで、一枚岩の滝を背景に記念撮影。
今回は男性13名、女性1名の総勢14名。
この後、アルピナ1-450の進水式を行いました(その様子は後日公開します)。
土曜日15時2分のツーリング風景。
雨がやわらぎ、霞がかった山々が幻想的。この日のツーリングは約5.5km。
着艇後はぼたん荘の月野瀬温泉に入っていただき、神保館での夕食前に
古座川町役場の約1.5km東にある国指定天然記念物の「虫喰岩」を見学しました。
日曜日は8時50分出艇。
コース中盤では支流の小川(こがわ)を遡り、清流を前に20分ほど休憩。
土曜日に進水したアルピナ450を前に全員で記念撮影。
この日のツーリングは約10km。神保館着は11時20分。
雨は時折小雨となりましたが、撤収時にも降り止むことはなく
最後まで雨に降られた古座川ツアーでした。
撤収後に着替えて、神保館で昼食のち解散となりました。
今回もツアーへのご参加、誠にありがとうございました。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます
4月以降のツアーもよろしくお願いいたします。
フジタカヌー 上田洋樹
春分の日はフジタカヌーの恒例行事である、川開きの日。
今シーズンも木津川の水辺に元気な歓声が響きますように。
そんな願いも込めつつ、カヌースクールを開校しました。
巨岩が連なる獅子が淵。
午前中は流れの穏やかな水域を中心に、カヌーの基本操作を練習。
遠くの水鳥に目を凝らし、小さな特徴から瞬時に名前を言い当てる。
野鳥の観察が趣味との事、流石ですね。
この日はトンビが大きな魚をわし掴みにして飛びたつ、珍しい光景にも出会えました。
4月のお花見ツアーに参加する為に、スクールを受講された皆さん同士。
午後からの川下りを通して、すっかり仲良くなりました。
ツーリングで数箇所ある瀬では冷たい波しぶきにもひるまず、本流をしっかりと漕ぎ抜ける。
今シーズンで初めて、柳の芽吹きを発見しました。
これから少しずつ色を濃くしていく新緑は、心洗われる美しさを感じます。
スクールやツアーに参加される時には、気にしてみてください。
ご参加いただいた皆様。ありがとうございます。
次は琵琶湖のお花見ツアーで再開できることを、楽しみにしています。
2012年の古座川ツアー報告2では、ツアーで印象に残った写真をご紹介します。
(ツアーの動画はこちらからどうぞ。)
数は少なかったですが、ところどころに開花した桜の木がありました。
ソメイヨシノの他、山中では山桜も花開いていました。
昨年の災害で橋の裏側に入り込んだ無数の流木。
古座川に架かる橋には、当時の水流の凄まじさの痕跡が今なお生々しく残っています。
長さ15m、直径40cmほどの木が、がっちりと固定された橋もありました。
橋をくぐる際には「頭上注意」です。
土曜日ツーリング後に訪れた国指定の天然記念物「高池の虫喰岩」。
風雨によって蜂の巣状に浸蝕された岩肌は独特の雰囲気があり
ガウディの建築物のようでもありました。
表面は砂を固めたような感触。穴の開いた小石に糸を通して
願掛けをすると耳の病気が治るという言い伝えが有るそうです
虫喰岩を背景に全員で記念撮影。
神保館の玄関に飾られているガラス製の浮き玉(通称ビン玉)。
ビン玉はマグロのはえ縄漁などで浮きとして使われていました。
大きさは5寸から12寸くらいまでさまざま。
職人の手によって作られたビン玉には工芸品のような温もりがあります。
フジタカヌー 上田洋樹
2012年3月の古座川ツアー報告3は新艇デビューの様子をご紹介します。
土曜日の出艇前、一枚岩の対岸にて参加者全員で進水式を行いました。
司会進行はいつものように河村さん。
清めのお酒もいつものように女性にお願いしました。
船体に日本酒を注ぎ、今後の安全と新たな門出をお祝いし
最後に、まだ水は冷たかったですが、水かけの儀を行いました。
進水式を終えて、古座川と一枚岩を背景に記念撮影。
この日進水を迎えたアルピナ1-450はオーナーさまがデザインされたオリジナル仕様。
オーダーカラーのライムと標準色のイエロー、2色の生地を斜めに配しています。
支流の小川を上流へと漕ぎ上る。
小雨舞う古座川にたたずむ。
霧雨の中、おだやかな水域をゆっくりと漕ぎ進む。
好天時の進水は晴れ晴れしいものですが、雨の日の進水も
落ち着いた風情があっていいものです。
2012年3月17日、進水おめでとうございます。
また今回は本州を縦断して、古座川までお越しいただきましてありがとうございました。
蕾がやがて開花するように、これからの450でのツーリングが華やかなものとなりますように!
またツアーでご一緒しましょう。
フジタカヌー 上田洋樹
公共交通機関を使い、折りたたみ式カヌー・カヤックの魅力を体験しましょう。
第一回は、京都の市街地を流れる桂川をツーリングします。
日本を代表する観光地嵐山から、水陸交通の要衝として栄えた古い城下町、
淀を目指します。
詳しいコースの雰囲気などはこちらでご覧いただけます。。
開催日 2012年4月1日(日)
コース 嵐山 渡月橋下流〜淀 距離約16キロ
※長時間歩くことはありませんが、6回の堰堤越えがあります。
参加費 会員¥10,000 ビジター¥11,000
(ガイド・昼食・傷害保険料含む。小学生以下参加費半額)
レンタル ファルトボート 1人艇¥6,500 2人艇¥8,500
(艇のレンタル+宅急便の往復送料3,500円を含む)
集合場所 JR嵯峨嵐山駅改札口 8:00
ツアー予定
8:00 集合・移動 途中、食料と水の買出し
川原にて各自、ツーリングの準備
ファルトボート初心者には、組み立て・パッキング講習あり
10:30 ツーリングスタート
15:00 ゴール到着予定 片付け・撤収・駅に移動・解散 希望者で懇親会を行ないます
持ち物 カヌー装備、雨具、マイセット(箸・食器)、着替え、その他必要と思われるもの
※天候の状況次第で、コース等の内容を変更する場合があります。
ツアーのお申し込みやご質問はこちらまで
・自艇を集合場所や、ゴール後に発送希望。
・自家用車をゴール地点の近くに駐車したい。
・ご自身で回送ができる方は、リジット艇でのご参加も承っております。
など、ご相談ください。
第二回は、5月6日(日)淀〜枚方大橋を開催予定です。
新規ツアーの桂川はどのようなところか、テーマ毎に分けてご紹介していきます。
まずは数キロ毎にあらわれる堰堤について。
少し高い所から写してみました。
手前の水面と奥の流れに段差があるのがわかりますか?
よく観察すると、堰堤の手前はプール上になっているのも判断できます。
水面を川幅全体に線を引いたような景色は、何か人工物があるサインです。
通常のツアーでは人工の障害物が少ないコースを選びますが、今回は約16キロの
区間に6箇所の堰堤が設置されています。
これらを安全かつ、なるべく労力を使わない方法を選びながら突破していくのが、
ツーリングのポイントです。
なんともやっかいなように感じるでしょうが、1つ目で乗り越え方のコツを掴むと、
次からはその応用。建設された時期や目的に応じて形が違うので、一日で色々な
パターンの対応方法を体験できます。
すべて十メートルを越えるような、高低差はありません。
艇を担いで、陸路を歩き障害物を越えることをポーテージ。
カヌー・カヤックを水に浮かべたまま、歩いて障害物を越えることをライニングダウンと呼びます。
堰堤下の水域に足をとられる障害物がある場所では、担いで乗り越えます。
ツアー当日は、協力しながら艇を運んでいきましょう。
次のページでは、ツーリングの景色をご紹介します。
2ヶ月後の5月20日(日)〜21(月)の日程で金環日食ツアーを企画しました。
日曜日は古座川ツーリング、月曜日は早朝に古座川河口から
熊野灘へと漕ぎ出て、海上(または浜辺)で金環日食を観察します。
金環日食とは太陽に月が重なり、太陽が輪のように輝く現象。
大変珍しい現象で、本州で観測できるのは129年ぶり。
今回の日食では九州南部、四国広域、紀伊半島から本州の関東付近にかけて
広い地域で観測でき、その中でも串本町は「中心食体」と呼ばれる
太陽がきれいに環になる状態が観測できる地域です。
日食観察後は九龍島(くるしま)や橋杭岩を経由して、橋杭海水浴場に着艇の予定。
ツアー案内は詳細が確定次第公開します。
九龍島北側の浜。
日食は東85度前後の方角ですので、この浜からはおそらく見えませんが
日食観測後に上陸する予定です。
南北に貫かれた九龍島の洞窟。ツアー当日は少し散策しましょう。
15名前後の定員となり次第、受付を終了しますので
お申し込みはお早目にどうぞ!
フジタカヌー 上田洋樹
折りたたみ式カヌー・カヤックに乗って、隠れた名川・桂川を下る。
過去と同じ速さの乗り物を使って旅をすることで、思いもよらないような発見と
出会うことができます。
身近な場所に、こんなに活き活きとした歴史があったのか!
過去の光景と現代の景色が繋がる瞬間を楽しむ。
このような旅をする相棒には、ファルトボートが一番似合っているように思います。
現地を歩いて、ときには地元の方とも交流しながら、桂川の魅力を再発見してみましょう。
川原でファルトボートの組み立て・パッキング講習を行います。
駅前の商店街に和菓子やお惣菜屋さんなどが数件ありますので、ツーリング中の
行動食や飲み物など、必要な方はここで買い物ができます。
あずき色がトレードカラーの阪急電車や新幹線など、お馴染みの路線が川を横断。
普段とは逆の視点から見るカヌー・カヤックからの眺めは、新鮮な発見。
鉄道好きには特に魅力的な景色です。
堤防沿いの桜並木もツアーの時期には開花している頃。
水の上からのお花見も楽しめそうです。
ツアーの詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
ファルトボートのフレームは個々の部品の集合体です。
今回の記事ではアルミフレーム艇・アルピナシリーズのスターン側
デッキ端部に装着している、テンションベルトのガイドをご紹介します。
部品メーカーからの納入時はすべてのエッジが面取りされていない状態。
このままでは、怪我や船体布側の平ベルトの破断の原因となるため
手作業でエッジ(角)を落とします。
まずは小型のエアーサンダーを使用して荒削りします。
サンダーで荒削りした状態。
ここからは複数の紙やすりを使い、角がなめらかになるように仕上げます。
仕上がった状態。
最終的にはこのようにステムの一部となります。
現在の素材はジュラコン樹脂※(正式名称ポリアセタール)製ですが
初期のアルピナはアルミの削り出しでした。
お手持ちの艇の、この部品がアルミ製なら、シリアルナンバーは小さいはずです。
(船体内側右にあるシリアルナンバーは手書きかも知れません。)
※ジュラコン樹脂…寸法安定性、耐疲労性、耐油、耐薬品性に優れた
エンジニアリングプラスチックの一種。腐食がほとんど発生せず
自己潤滑性があるため、摩擦係数が小さく、耐磨耗性にも優れる。
フジタカヌー 上田洋樹