新規ツアーの桂川はどのようなところか、テーマ毎に分けてご紹介していきます。
まずは数キロ毎にあらわれる堰堤について。
少し高い所から写してみました。
手前の水面と奥の流れに段差があるのがわかりますか?
よく観察すると、堰堤の手前はプール上になっているのも判断できます。
水面を川幅全体に線を引いたような景色は、何か人工物があるサインです。
通常のツアーでは人工の障害物が少ないコースを選びますが、今回は約16キロの
区間に6箇所の堰堤が設置されています。
これらを安全かつ、なるべく労力を使わない方法を選びながら突破していくのが、
ツーリングのポイントです。
なんともやっかいなように感じるでしょうが、1つ目で乗り越え方のコツを掴むと、
次からはその応用。建設された時期や目的に応じて形が違うので、一日で色々な
パターンの対応方法を体験できます。
すべて十メートルを越えるような、高低差はありません。
艇を担いで、陸路を歩き障害物を越えることをポーテージ。
カヌー・カヤックを水に浮かべたまま、歩いて障害物を越えることをライニングダウンと呼びます。
堰堤下の水域に足をとられる障害物がある場所では、担いで乗り越えます。
ツアー当日は、協力しながら艇を運んでいきましょう。
次のページでは、ツーリングの景色をご紹介します。
1月22日 琵琶湖の雪見ツーリング報告
新たな年を迎えた琵琶湖一周ツアーの第一回目。
(ツアーの様子はyoutubeでご覧いただけます)
真冬の琵琶湖とはどんなものぞ。と、13名の元気なメンバーが集合。
雲に包みこまれた対岸の山と鏡のような湖面。
冬の琵琶湖は、幻想的な空間で私たちを歓迎してくれました。
姉川河口付近では、水の透明度に歓声があがる。
これが夏のシーズンなら、すぐにでも飛び込んでみたくなりました。
湖底を覗きこむと、波で揺られて作られた「砂紋」と呼ばれる模様を発見。
ダッチオーブンで香ばしく焼き上げた麺に、アツアツのあんをかけた、あんかけ焼きそば。
全員で協力して作る昼食は、盛りあがります。
遠くまで広がる視界。山々の山頂にかかった雪景色を楽しみながらのご機嫌な時間を満喫。
どこまでも、このまま漕いで行きたいと感じます。
楽しかったツーリングのゴールも間近。長浜城歴史博物館をバックに記念撮影。
古来より日本の中心として栄えた近江国は、歴史ドラマでも取り上げられる事も多く、
自分たちが漕いだ場所が登場すると、より深く感情移入できます。
おかげさまで、カヌー・カヤックでびわ湖一周に挑戦される方も確実に増えてきました。
ゆっくりと湖岸沿いを巡りながら、それぞれのゴールを目指していきましょう!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
ツアーの様子はyoutubeでご覧いただけます
2011.12.11 初冬の奥琵琶湖ツアー報告
12月も半ば。冬の寒さを覚悟していたが、朝日が昇ると気温はぐんぐんと上がった。
静かな湖面に青空が溶けこむような感覚。
琵琶湖の北部エリア。舟運で栄えた塩津港跡から南へ、ゆっくりと漕ぎ始めることにした。
参加者は14名。カヌー・カヤックで琵琶湖一周に挑戦される方が、増えてきた。
湖岸沿いには名所が多い。この他にも、見過ごしてしまいがちだが魅力的な場所がある。
そこでは自然の中で暮らす人々の息遣いを感じられ、より一層コースの印象が深くなる。
ツーリングの距離は短くなってしまうが、時間の許す限りご紹介していきたい。
後から振り返ると、自分だけの旅が出来上がっているように。
ゆっくりと巡りながら、ご一緒に沢山の思い出を描いていきましょう。
全員で協力して作る昼食も面白く、毎回どんな料理が出来上がるか好評だ。
湖北の冬の味覚といえば、真鴨が有名。今日はこれをふんだんに使ったメニューにしよう。
ツアー開始前に道の駅「あじかまの里」で、新鮮な地元の食材を調達。
手際よく準備して完成したのは、あつあつの鴨鍋。
今回は冷えた体を温める予定だったが、思いのほかの好天気。
しっかり汗をかきつつも鍋を囲み、最後のスープまで美味しくいただきました。
山の岩盤をくり貫いて作られた手掘りのトンネル、西野水道を探検。
広い湖と対照的な空間を、ヘッドランプの明かりを頼りに一歩ずつ進む。
外からの光が届かない内部は、腰をかがめながら歩くほどの狭さ。
寝ぼけ眼でお休み中のコウモリも、突然の賑やかな来客にびっくりしたかな!?。
散策から戻ると、白い波が立っていた。
午前中で体力も温存してある。色々なコンディションで漕げ、初心者の方のもよい練習。
この季節らしい風を肌に感じながら、一直線にゴールを目指した。
ツーリング終了後は、手作りのショウガ湯とクリスマスケーキを用意。
しっかり遊んだあとは、甘いものを食べながら歓談のひと時。
今月がお誕生日の方も、後ろにばっちり笑顔で写っていますね。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
初秋の琵琶湖ツアー 今津〜菅浦ツーリング報告
カヌー・カヤックで琵琶湖一周を目指す方を中心に、湖を時計回りに進むツアー。
秋のコースは、豊かな自然に囲まれた琵琶湖の中でも特に、古くからの景観が
大切に守られている地域を漕ぐ予定です。
今津浜にて上陸。ここは大きな街道同士が交わる場所として栄えた歴史ある土地。
素通りで通り過ぎるのは、もったいないように感じます。
昼食休憩を兼ねて上陸。スタッフお勧めの場所などを歩いて散策しました。
琵琶湖ツアーでご好評いただいているのが、お昼ご飯。
その土地にゆかりがある食材を中心に、みんなと協力して作るのですが、
「同じ釜の飯」を食べながらの時間は、なによりの交流の場となっています。
昼を過ぎてからゴールするまで、風をさえぎる地形を通る以外は、終始、強い風が
湖面に吹き抜けていく。
横波を受けながら長時間を漕ぐことは、琵琶湖でのツーリング初心者の方には
苦戦する場面だったと思います。
諦めず笑顔で最後まで漕ぎきった経験は、また大きく成長するきっかけになったと
確信しています。
湖北の山並みが素晴らしい!
強い風に遊ばれるように、幾通りにも雲の姿が変化するのが新鮮でした。
夕日に応援されながら、最後は全員で揃ってゴール!
黄金色に輝く湖面は、緊張感を持ちながら漕いだ勲章のように感じました。
来月は、今回ゴールの菅浦集落からスタート。
奥琵琶湖の秘境と呼ばれる、自然林が残る「つづら尾崎」の錦秋が楽しめる
コースです。