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2013年02月 アーカイブ

2013年02月04日

アルミフレーム艇のメンテナンス アルミの保護と組み立てのために

本日は午後からアルピナ2-430の修理とメンテナンスをしました。

フレーム、船体布とも大きな損傷はありませんでしたが、数点の部品交換と
縦通パイプ(ガンネル・チャイン)やキールをリブフレームと接合するチャンネルの
増し締め、そしてパイプ表面のクリーニングと継芯部のオイル塗布を行いました。

今回の記事では腐食防止と、いつまでも組みやすい状態を保つための
日常の簡単な手入れ方法をご紹介します。

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手入れ前の状態。写真のパーツはガンネルとチャインの後部です(スライドさせる部分)。
継芯の表面は乾き、真鍮のボタンは軽い緑青が出ています。

まずはアセトン(有機溶剤。ほとんどの油脂をよく溶かす特性あり)を含ませたウェスで
パイプの表面をよく拭きます。ご家庭でメンテナンスされる場合はアルコールやエタノールなどを
ご利用ください。消毒用エタノールならドラッグストアやホームセンターで500ml¥300前後で
販売されています。ちなみに霧吹きがあれば、ウェスやパーツへ直接それらを吹きかけることが
できるので便利です。霧吹きは100円ショップにもあると思いますが、おすすめはCANYON
(キャンヨン)という日本製商品です(握りが軽く、噴霧も均一、かつ拡散の調節可能)。

※汚れが少ない場合は水拭きで十分です。

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パイプ表面をクリーニングしたのち、スプレー式の潤滑油を塗布します。
フジタカヌーではクレ5-56より防錆、防湿、潤滑性が高いマリン用の6-66を使用しています。

19mm径のパイプにはごく少量、継芯の16mm径パイプやボタンには多すぎない程度に
塗布します。ボタンがある継芯には、ボタンにオイルを直接吹きかけて
ウエスで継芯全体を軽く磨くように広げます。

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潤滑油を塗った状態。
1枚目の写真と比べてパイプ表面やボタンの状態の違いが分かるでしょうか。

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潤滑油を吹きかける時はこのようにパイプをずらすと、手を離しても接続されませんので
作業しやすいです。テーブルの汚れ防止には写真のようにウエスなどを敷いてください。

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ボタン部や継芯、後部スライド部に潤滑油が塗布されていれば
アルミの保護になると同時に、組み立てが非常にスムーズになります。

これらのメンテナンスは常時する必要はないですが、長期にわたって使用しない時や
湿度が高い夏前後は定期的に手入れすると、いつまでも良好な状態を保てます。

※海での使用後はもちろんのこと、使用前にプレメンテナンスをしていただくと効果的です。
海水での使用後は毎回塩抜きしてから、上記のメンテナンスをしてください。
クリーニングはする必要がなければ省略してください。

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今回の修理依頼では、「今後も大切に乗り続けたい」とのお手紙が同封されていました。
フジタカヌーのファルトボートが、いつまでもアウトドアでの良き道具となりますように。

フジタカヌー 上田洋樹

2013年02月05日

波を渡って竹生島へ 琵琶湖雪見ツアー報告 2013.2.3

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今年は好天が続き、湖岸沿いの雪はほとんどが溶けていました。
銀世界は遠き山のうえに。
気を取り直して、竹生島を目指すことにします。

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出艇場所のつづら尾崎周辺は、強い北西風の吹き出し口になっている舟の難所。
当日の状況を慎重に判断しながら島へ渡ります。

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経験者が集っていたので、迫力ある波風も力強く漕ぎ抜けていきます。

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島内に建つ宝厳寺では、水と縁の深い弁財天を祀っています。
弁天様のお使いは白蛇とのこと。
巳年にかけて、皆さんと一緒に日頃のお礼を参拝してきました。

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手早く観光を済ませ、再びつづら尾崎へ。
冷たい北風をさけられる場所を探して昼食休憩。

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湖北の冬の名物といえば鴨。
この日の献立は地元の真鴨を使った鴨南蛮そば。
しっかりとしたお出汁が効いていて、深い味わいを美味しくいただきました。
おかわりも多く、綺麗に完食。

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日の高いうちに菅浦の浜へ到着。
琵琶湖一周を目指すメンバーも多く、参加者同士での会話も盛りあがりました。
つづらお荘のお風呂で体を汗を流して解散。

遠く青空に浮かぶように竹生島をジッと眺めていると、湖岸の桜に目がいきました。
よく観察すると枝には小さい蕾がしっかりと結ばれています。
立春も過ぎ、少しずつ春の気配を感じられるようになりました。
お花見も、もうすぐですね。
ツアーの様子は、YouTubeでもご覧いただけます。

桜ギャラリー 笠置の染井吉野としだれ桜 

現在、笠置の桜は満開。
4月12日木曜日、撮影の練習を兼ねて、JR笠置駅付近の桜を記録しました。
約200枚の中から11枚を厳選して、撮影時間順に笠置の桜をご紹介します。
バーチャルなお花見をどうぞお楽しみください。

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12時50分、白砂川に架かる大手橋付近に咲くソメイヨシノ。
以下3枚も同時刻・場所です。

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この写真から夕方のカット。帰宅途中に撮影しました。

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プラス2段露出補正して、桜の白を強調。

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キャンプ場入り口の公園に咲くしだれ桜。今は7分ほどの開花です。
淡い色合いと、やわらかい雰囲気の花びらがきれいでした。

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宵のしだれ桜。

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19時の染井吉野。
露出は3段プラス補正。絞り開放でシャッタースピードは30分の1秒くらい(ISO400)。
手持ち撮影の限界でした。
(撮影機材 ボディ:コニカミノルタα-7デジタル レンズ:ミノルタ AF70-210mmF4)

おかげさまで近江八幡と長浜〜彦根のお花見ツアーは定員となりました。
4月21日(土)海津大崎お花見ツアーはあと3名
22日(日)永原〜菅浦お花見ツアーはあと7名で定員です(4月13日現在)。

ご参加を検討されている方はお早めにご連絡くださいませ。
お花見以降のツアーはこちらからどうぞ!

フジタカヌー 上田洋樹

2013年02月06日

カラー・デザインオーダーなどなどカスタマイズは、いかがですか?

AL-2-430(アルピナ2-430)カスタマイズ。
定番色のブルー・レッドに加えホワイトのトリコロール
バウ・スターンのデッキは、斜めカットのカラー・デザインオーダー。
スプレーカバーは、ラージコクピット仕様で、さらに、9点留めに変更し、
水がたまらないように、カバー内側にFRPバーを内蔵。
キールは2重管仕様に、また、ロアストリンガーを装着しフレームを強化。
ハーフリブ仕様に変更。キーパー社フットブレイスも装着。

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2013年02月13日

2013/2/17〜23 木津川展

2013/2/17〜23 木津川展のご案内
木津川の魅力満載のイベントです。
ぜひともご参加いただき、身近な木津川を
体感して下さい。
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詳細はこちらから。

2013年02月15日

オオサンショウウオと水中生物

2月某日、オオサンショウウオと水中の生き物に会いに行ってきました。

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【オオサンショウウオ】
両生綱有尾目オオサンショウウオ科オオサンショウウオ属に分類される有尾類。
別名ハンザキ。最大全長150cm。野生個体では全長100cmに達することは極めてまれで
全長50〜70cm。皮膚は無数の小さな疣状で覆われる。体側面や四肢の後部では襞状に
皮膚が伸長する。背面の色彩は暗褐色で、不規則な黒い斑紋が入る。標高400〜600mに
ある河川の上流域に生息する。完全水生。夜行性で、昼間は水辺に掘った巣穴などで休む。
中流や下流でも見られることがあり、市街地近くや水田の水路に生息していることもある。
1952年、特別天然記念物に指定。

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愛嬌がある顔ですが、大きな口を開けて魚、蛙、甲殻・貝類などを食べます。

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個性的な顔立ちの蛙。かなりの男前です。ひたすらじっとしていました。

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ゆったりと泳ぐウミガメ。

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胸びれと尾びれを細かく振って泳ぐミナミハコフグ。
体長2cmほどの小さなフグは特に可愛かったです。

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イトクラゲ
その名の通り、糸のように細い触手があります。

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写真にはうまく写りませんでしたが、発光する姿がとてもきれいだったクラゲ。

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ライトアップで青の蛍光色に光る水クラゲ。

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強烈な目ヂカラの淡水魚。体長は8cmほど。

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近畿の方はもうお気付きかと思いますが、以上京都水族館報告でした。

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館内のディスプレイに映し出されたオオサンショウウオが泳ぐ姿。なんとも神秘的。
いつか野生のオオサンショウウオに出会いたいものです。

上田洋樹

2013年02月25日

2013年度初 カヌー・カヤックスクール開講 2月24日(日)

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立春からの川開きを前に、ひと足早く笠置カヌー・カヤックスクールを開講。

「この季節の木津川を下りたい。」
寒さをものともせずに集まったタフなメンバーは、京都ライフセーバーの精鋭達。
昨年の参加から一年。今年も賑やかな歓声が川岸に響き渡りました。

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午前中コースの上流部。
青空に映えて、奇岩大岩が連なる獅子ケ淵の岩場もいつも以上に迫力を感じます。

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冷たい川の水にもひるむことなく積極的に流れに向かって漕ぐ。

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そして、今年初の沈!

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ランチタイムは焚き火で暖をとっていただきながら、温かいアウトドア料理とコーヒーで一休み。

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午後からのツーリング風景
両岸の山肌を伝って下流から風が吹き出し、普段は穏やかな水面も逆立つ波が現れていました。

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流れを横断する練習中にも豪快な沈。
しかしその後、慌てることなくセルフレスキューで川岸まで戻られたのは、さすがでした。

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ゴールするまで終日、ベテランもおもわず苦笑いするほどの強い風が吹き続けました。
スクールコースではあまり経験したことがないほどの勢いで、川くだりをするより遡って
スタート地点へ戻ったほうが楽だったかもしれません。

そのような状況でも、最後までご自身の力で漕ぎきったライフセーバーの皆さん。
普段からレスキュー練習で培われているガッツと体力に敬意を表します。

冷えた体をわかさぎ温泉で温めて工場見学後に解散。
楽しい1日でした。

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