14歳の秋 フジタカヌー笠置工場 職場体験

本日、明日と地元の中学生2名が社会学習でファルトボートの製作を体験。
会長・藤田清による工場案内の後、さっそく作業に取り組んでもらいました。
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PE-2-470・500のリブフレームの面取り風景。
作業に入る前に、どの艇のどの部分のパーツを仕上げるのか、またその商品は
いくらするのかといった現実的な話をして、数あるメーカーの中からフジタカヌーを
選んでいただいた人のために、丁寧に仕上げるんだよと伝えました。
最初は話をしながら作業を進めていたため、仕事を終えるまでは私語は禁止で
今、手にしている部品としっかり向き合うように話したところ、2人とも真剣に作業を
進めるようになりました。とても素直な少年でした。
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午後からの作業風景。
まずはこの日に持ち帰ってもらう、フジタカヌー特製キーホルダーの製作。
職場体験は毎年秋にあって、これまでは工作機械は使用しませんでしたが
できる範囲での経験をしてもらいたくて、今年はボール盤での作業も行いました。
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2人ともいい目をしています。
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2人の本日最後の作業結果。
初めての体験で、ここまで丁寧に仕上げることができました。
パーフェクトです。
ここからは私が繰り返し研磨と塗装を施して、これらの部品を仕上げます。
最後まで丁寧にファルトの製作に取り組んでくれてありがとう。
明日は縫製の体験ですが、今日の気持ちを忘れずに頑張ってください。
大人になっても、カヤックを趣味の一つにしてくださいね。
上田洋樹

木津川カヌースクール報告 6月3日(日)

6月3日の日曜日、笠置でカヌースクールを開催しました。
天候は終日曇り、水位は−2.39mとやや少なめでしたが
午後からのツーリングでは、弱い追い風を背中に受けて
ゆったりとした川下りを楽しむことができました。
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午前の陸上講習の様子。
艇内にあるフットブレイス(つま先で踏ん張るためのペダル)を
前後に調整しているところです。
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基本のパドリング講習のあとはカヤックを水辺に運びます。
川での乗り方・降り方と沈した際の対処方を説明してから
午前中は流れの穏やかな水域で基本操作を練習します。
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1時間の昼食休憩後、午後からは笠置から銭司まで、約6kmをツーリングします。
笠置大橋下、右岸側の瀬での1枚。艇はPE-2-470ノアです。
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アルミとグラスパイプのハイブリッド艇・アルピナ-1-450。
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A-1-Gでコース中盤の瀬をゆく。
この日はスケグ(スターン側のボトムにあるフィン)をはずして乗っていただきました。
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この日のご参加は4名。3艇を横並びにして記念撮影。
2人艇は立つことができるほどの安定感があります。
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4名の皆さま、カヌースクールへのご参加ありがとうございました。
いつかまたご一緒できる日を楽しみにしています。
フジタカヌー 上田洋樹

韓国ツアー 東江ツーリング 10月2日(土)

韓国カヌーツアー報告第4話は東江ツーリングの様子をご紹介します。
午前の鍾乳洞探検のち昼食、そして出艇地点まで移動。
コテージからこのポイントまでは車で1時間5分。
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ファルトボートの組み立てなど出艇準備が整い、水際に移動して全員で記念撮影。
この日は女性2名、男性7名の総勢9名でのツーリングでした。
左からイさん、チョンさん、趙さん、ヒョウヘさん、ユーグンさん、リさん、チェさん、ソウガンさん。
出艇は14時45分(2時間を超える鍾乳洞探検の影響です・・・)。
かなり冷たい水にカヤックを浮かべて、いよいよ東江の旅が始まります。
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スタート直後の瀬をゆくリさん。艇はPE-2-470ノアです。
ノアとカウボーイハット、若かりし頃の河村シェフのようです。
リさんとチェさんはこの日の夜にローストチキン・ポークやさまざまなキムチを
ごちそうしてくださいました。本当においしかったです。ごちそうさまでした。
準備から撤収までいろいろとありがとうございました。
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ゆるやな流れの区間をのんびりと漕ぎ進む。
左岸には巨大な岸壁。ほぼ垂直にそそり立つ岩は迫力がありました。
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ツーリング終盤の1枚。
断崖に設けられた通路は鍾乳洞に至る道です。
これより更に起伏がある区間もあり、翌日、筋肉痛になったのは言うまでもありません。
着艇は16時半。スタートからノンストップの川旅でした。
ツーリングを終えて、しばらくすると小雨。
雨はそれからしばらく降り続けたのでした。
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コテージ群の母屋に飾ってあった手作りの橋の写真。素朴さと愛嬌を感じます。
この橋を利用していた頃の人々の生活はきっとのんびりとしていたことでしょう。
韓国ツアー後半につづく

振り向けばアライグマ アニマルレスキューの午後

現在、ファルトボートのご注文はPE-2-470ノアが5艇(その他、アルピナ-1-310など)。
2人艇の470ノア(500ノアも同様)はフジタカヌーの現行モデルで最も部品点数が多く
(シングル艇にはない木製コーミングや背もたれ棒、私たちが「ブーメラン」と呼ぶ
リアコーミング、フロアボードもシングル艇が2枚に対して、タンデム艇は3枚。)
今週はひたすら木製フレームの研磨と塗装の毎日でした。
本日の午後、塗装ブースで中央リブフレームの仕上げの塗装を施していると
背後に何かの気配と視線を感じた。
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イタチ・・・?
よく見ればタヌキの子供でした(自分の中でタヌキと理解するまで十数秒)。
※その後アライグマと判明しました。
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こんな顔です。
フジタブランドのカヤックを生産しているフジタカヌー笠置工場は自然豊かな緑に囲まれています。
毎日いるとそれが当たり前のように思ってしまいますが、里山にたたずむ工房といった趣がある
素敵なところです。
現在、工場のすぐ隣の田は田植え直後で、水の鏡の一面に苗の緑が規則正しく並んでいます。
つい最近までは(最後に写真あり)の親子が田植え前の田で餌をついばんでいました。
猿の群れ(50匹以上)の大移動や猪の親子(うり坊はとても愛らしい)もよく見かけます。
過去にはカワセミが迷い込んでしまったのか、工場1階の鉄筋の梁にずっとたたずんでいた
こともあります。今はツバメの雛が玄関にある巣ですくすくと育っています。
じきに巣立っていくことでしょう。
とかげ、ヤモリ、蛇など、まだまだ野生の生き物は数多く生息しています。
話をアライグマに戻します。
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今は使っていない旧型のコンプレッサーと壁の間に挟まって
身動きが取れなくなってしまった子供たち。ここから救出劇の始まりです。
写真でご覧になられると、ただただ可愛い小動物に見えますが
そこは野生の動物、少しでも近づこうものなら牙をむいて威嚇してきます。
まずは手前の1匹の首根っこをつかんで救出。
小柄な体からは想像できないほどの大きな鳴き声に思わずビビッてしまいました・・・。
もう1匹は逃走。
塗装の途中でしたので、姿を見かけるまでしばらくレスキューは中断。
約1時間後、寂しそうな鳴き声で隠れている場所が分かりました。
ここから、虫取り用の網をたずさえて、捕まえるまでに20分。
網はすぐに破れて、結局は素手での捕獲。
工房の隅の捕まえにくい場所に逃げ込み、不自然な体勢で格闘したので
首の筋を寝違えたように痛め、すり傷をつくり、衣類は汚れ、鋭い爪でひっかかれ
さらにはおしっこまでかけられ、さんざんな午後でした・・・。
でも、無事に救出することができ、やり遂げた充実感で今日という日を終えることができました。
今後、スクールやツアーで、カヤックやテントの中に「アライグマがいて怖くて近づけない」
という場合はスタッフにすべてをおまかせください。
かなりビビッっているかも知れませんが、なんとかします。
京都府の南端に位置する、こんな野生動物の宝庫のフジタカヌー笠置工場は
カヌースクールを終えて、わかさぎ温泉にご入浴されたのち、お時間がございましたら
いつでもご見学いただけます。
日本のカヌーの歴史とファルトボートの製作現場と自然。
カヌースクールと合わせて、いつでもお越しくださいませ。
以上、かなり強引にアライグマとカヌースクールを結びつけてみました。
【アライグマ】
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類される夜行性の哺乳類。
体長約55cm、体重約5-8kg、灰褐色の体毛をもち、目の周りから頬にかけて黒い斑紋がある。
狸とよく似ているが、アライグマには眉間の縞、白い耳の縁、白いひげがあり
長くふさふさとした黒い横縞がある尾や5本の長い指でその違いを見分けることができる。
水辺近くの森林に生息。前足を器用に使うことができ、木登りや泳ぎが得意。
春には4-6頭の子供を生む。野生下では滅多に人を襲うことはないが
アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意を要する動物。
子供のアライグマの首根っこをつかむと、足をばたつかせてすさまじい声で鳴き続ける。
【タヌキ】
日本には北海道のエゾタヌキと本州・四国・九州のホンドタヌキの2亜種が棲息。
エゾタヌキはホンドタヌキよりやや被毛が長く、四肢もやや長め。
【ホンドタヌキ】
ネコ目イヌ科タヌキ属に属するタヌキの日本産亜種。
顔の目の周りの黒い模様から「八文字」と呼称される。
春から夏にかけては子育ての時期。
3月中旬に巣穴の中で通常は3 – 5匹出産。
5月初頭になると幼獣は親タヌキ夫婦と一緒に巣穴の外に出て行動するようになり
食べ物も自分で見つけられるようになる。
夏は親子で行動する。
秋は子どもが親離れをする時期。
上田洋樹