日帰りツアーを重ねながら、カヌー・カヤックで琵琶湖一周を目指すツアー。
今月も湖岸沿いをゆっくりと時計まわりに漕ぎながら、季節ごとに移り変わる景色を
楽しんできました。
梅雨入り前の爽やかな空の下、波も静かな水面を軽快に漕ぎ進む。
白い浜が続くコースのなか、琵琶湖に流れ入る犬上川の河口付近には
カワヤナギの木々が緑豊かな林をつくっています。
水際に生えた木の、狭いすき間を通り抜けるのが面白い。
湖の上での出会い。沖で仕掛けを回収している漁師さんと挨拶を交す。
うなぎを獲っているそうです。
昼食休憩は野外料理に挑戦。
羽釜で炊き上げたつやつやのご飯と、焚き火料理。
ダッチオーブンには、煮込み料理を任せておきましょう。
しっかり食べてお腹も一杯になったところで、湖岸にある三津屋の集落を散策。
蓮光寺のご住職から、往時の雰囲気を写した古い写真や絵を拝見。
地元の方達も交えて、貴重な昔話の数々を伺いました。
町のなかには昔の水路が埋め立てられた、五條橋という場所があり、
「ここに立って細い路地の向こうに見える琵琶湖を眺めたとき、今は無い橋をから
景色を日々眺めていた人達に想いを馳せることができた」と、参加者の感想。
素晴らしい感性ですね!
気付かずに通り過ぎるような風景の中に、生活する人の息遣いを感じた瞬間でした。
琵琶湖一周を目指して漕いでいると、びっくりするような嬉しい出来事が沢山訪れます。
メンバーのお一人がご住職を見て、驚いた声をあげられました。
なんと、以前は地元で教鞭をとられていたご住職から、教えを受けていたとの事。
学生時代から二十数年ぶりに、恩師との再開。
不思議な偶然もあるものですね。私達も嬉しい瞬間を共有することができました。
素敵なご縁に感謝です。
石寺の浜並木とよばれる松並木が、約三キロほどつづく湖岸。
遠浅の浜が続き、風が吹くと沖からの波が打ち寄せる区間でもありますが、
今日の湖は昼寝をしているように穏やかでした。
湖岸に咲いたニセアカシアの可憐な花束。
彦根城のお堀をバックに撮った集合写真。
すっかり青葉に包まれた、お堀の景色も見事でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
終了後のアンケートには、ノンビリと琵琶湖のツーリングを楽しめたのが良かったと、
急がずに漕ぐツアーの進行を喜ばれる方。
普段から仏像巡りをされている方は、お寺で出会えた観音さまに、今度は奥様と一緒に
会いに来たいとのご感想もありました。
少し漕ぐペースを落としてみると、新しい発見や不思議な縁が繋がるのも面白いものですね。
来月は、6月9日琵琶湖一周の番外編「竹生島」
そして6月24日は今回のゴールから南へと漕いでいきます。
報告ページをご覧になって興味をもたれた方は、ぜひご一緒に琵琶湖一周に挑戦しましょう!
どの場所からでも、一周のスタートを切ることができます。
木津川カヌースクール報告 5月13日(日)
きれいな青空が広がるなか、笠置にてカヌースクールを開催しました。
午前中 流れが穏やかな静水域でしっかりと基本操作を練習。
艇の操作に慣れるにしたがって、少しずつ笑顔がこぼれてきましたね。
この日は5歳の女の子がお父さんと参加。
二人艇で仲良くツーリングする姿はなんとも微笑ましかったです。
狭い岩場の迷路もカヌーなら、す〜いすい。
カヌー・カヤックでの日本一周を夢に、スクールに参加されたそうです。
こちらもお話を伺っているだけでワクワクしてきました。
フジタカヌーは「小さなカヌーの限りない楽しさ」をお伝えしています。
穏やかな風景と波しぶきを浴びる瀬が交互にあらわれるスクールのコース。
何回下っても飽きることがありません。
ときには、どきっとするような自然の光景と出会えることも。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
またご一緒できる日を、楽しみにしております。
2012.4.15(日)琵琶湖のお花見ツアー報告 長浜〜彦根編
ツーリングを開始する前に、今日が進水式の方を皆さんと祝福。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
河村氏があげる祝詞に続き、清めの酒が新しい艇にふり注がれました。
進水式を行うときの幸せそうなお顔。何度立ち会っても感動を覚える瞬間です。
これから愛艇とご一緒に、沢山の思い出を積み重ねられることを全員で慶び、
さっそく出発することにしましょう。
昨日の波風が嘘のよう。青空を写す湖面を漕ぐと、自然に笑みがこぼれます。
好奇心のスイッチがオンになってくると、面白そうな所には近づいてみたくなりますね。
桜並木は少ないが、春の姿はしっかりと
湖岸の老舗料理店「やまに」さんで昼食休憩。
ハスと呼ばれる湖魚を使った料理をメインに、伝統の味に舌鼓を打つ。
普段は口にする機会が少ない湖の幸。美味しくいただきました。
休憩を兼ねて、湖岸に建つ礒崎神社をご参拝。
日本武尊を祭っているそうです。
ところで2012年は、古事記が書かれて1300年。
伝説の世界から続く琵琶湖の歴史、なんとも壮大なスケールを感じますね。
写真では遠いですが、彦根城の全容をバックに記念撮影。
彦根港の長い防波堤の向こうに、桜並木が顔をのぞかせています。
今回皆さんをご案内したかった場所、彦根城のお堀と桜の風景。
皆さんのお心の中に、この日の光景がいつまでも残りますように。
帰り道はお花見帰りの大渋滞が連なりましたが、お陰でゆっくりと夕日に映える湖岸を
堪能することができました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
2012年3月の古座川 自然と風景
2012年の古座川ツアー報告2では、ツアーで印象に残った写真をご紹介します。
(ツアーの動画はこちらからどうぞ。)
数は少なかったですが、ところどころに開花した桜の木がありました。
ソメイヨシノの他、山中では山桜も花開いていました。
昨年の災害で橋の裏側に入り込んだ無数の流木。
古座川に架かる橋には、当時の水流の凄まじさの痕跡が今なお生々しく残っています。
長さ15m、直径40cmほどの木が、がっちりと固定された橋もありました。
橋をくぐる際には「頭上注意」です。
土曜日ツーリング後に訪れた国指定の天然記念物「高池の虫喰岩」。
風雨によって蜂の巣状に浸蝕された岩肌は独特の雰囲気があり
ガウディの建築物のようでもありました。
表面は砂を固めたような感触。穴の開いた小石に糸を通して
願掛けをすると耳の病気が治るという言い伝えが有るそうです
虫喰岩を背景に全員で記念撮影。
神保館の玄関に飾られているガラス製の浮き玉(通称ビン玉)。
ビン玉はマグロのはえ縄漁などで浮きとして使われていました。
大きさは5寸から12寸くらいまでさまざま。
職人の手によって作られたビン玉には工芸品のような温もりがあります。
フジタカヌー 上田洋樹
2011.12.11(日)琵琶湖ツアー案内 塩津港跡〜西野水道〜尾上
舟運で栄えた塩津港跡から出発。日本海からの風を背中に感じつつ、進路を南へと漕ぎ進む。
季節は冬へと移り変わる繊細な時期。水上から見上げるカヌー・カヤックならではの視点で、
奥琵琶湖の隠れた名所と初冬の風景をご案内します。
○開催日 2011.12月11日(日)
○コース 塩津港跡⇒西野水道⇒尾上 約11キロ
○参加費 会員¥9,000 ビジター¥10,000
(昼食・ガイド・傷害保険料を含む 小学生以下参加費半額)
レンタル艇 1人艇¥3,000/2人艇¥5,000
○集合場所
お車 9:00 塩津海道あじかまの里(滋賀県長浜市西浅井町塩津浜1765)地図
電車 8:35 JR北陸本線 近江塩津駅前
○着艇予定 15:00
○持ち物 カヌー装備、雨具、フリースなど防寒着、マイセット(箸・食器)、ヘッドライトか懐中電灯
※天候の状況次第で、コース等の内容を変更する場合があります。
ツアーのお申し込みやご質問はこちらまで
ツーリングの途中では、江戸時代に岩盤をくり貫いて作られた約200メートルの手堀りトンネル。
西野水道の中を歩いて見学します。
京都笠置町から水都大阪へ アルピナ1-450進水ツーリング報告【1】
鳥羽・二見浦シーカヤッキングツアーが中止となり、カヌースクールもなかった6月25日土曜日、
かねてから計画していた新艇アルピナ1-450の進水を木津川で決行しました。
今回の航程はフジタカヌーの工房がある京都府南部の笠置町から大阪の毛馬までの約65km。
新艇の進水地は和歌山の白浜や徳島の海部川など、いくつも候補がありましたが
最初のツーリングは、このファルトボートが生まれた笠置町から始めることに。
ツーリングの詳細は日本カヌー普及協会の会報「ミニパドル」でお伝えするとして
このブログではロングツーリングで出会った風景をご紹介します。
【笠置〜木津・泉大橋 約13km】
2011年6月25日土曜日18時18分、ツーリングの準備が完了して西日と笠置大橋を背景に。
5分ほどウォーミングアップしてから、18時30分に獅子岩からツーリングを始めました。
天気予報は25日夕方から26日午前まで晴れ。加茂の水位はこの時点で−2.1m前後。
風はほとんどなく絶好のコンディションでした。
今回はさまざまな雲と出会った旅でもありました。
19時29分、加茂町の恭仁大橋を通過。
刻々と変化する空の明るさ。左岸のかなたには積乱雲。
ここでは雷のすさまじい光を何度も目撃。夏の始まりを感じた瞬間でした。
夕暮れから空がゆっくりと青くなり、日没前に国道163号線と木津川が
最も接近する地点で1度目の休憩。これからのナイトツーリングに備えて
遅い昼食を済ませてからフラッシュライトをカヤックに装着しました。
今夜の照明はカヤックのフラッシュライトとヘッドランプの2つ。
20時33分、500mほど前方に木津の泉大橋が見えてきました。
20時40分の泉大橋。いよいよ本格的なナイトツーリングが始まります。
つづく
フジタカヌー 上田洋樹
琵琶湖カヌー・カヤックツーリング報告 つづら尾崎と竹生島ツアー
6月12日
梅雨入り前の静かな琵琶湖をツーリングしてきました。
出発前の準備風景。
暑い陽射しの下で折りたたみ式カヌーのファルトボートを組み立てると、
ツーリングの前に、まず水に飛び込みたくなります。
近くに木陰などがある場合は迷わずそこを利用するのがベテランのたしなみです。
奥琵琶湖のつづら尾崎周辺は日本海からの風が吹きぬける舟の難所として有名ですが、
この日は波風共に穏やか。
湖の真ん中でぷかぷか漂いながらの休憩も入れつつ竹生島を目指します。
写真では遠く見えますが、約一時間程度で島に渡ることができました。
琵琶湖に3つある内の1つである竹生島は、信仰の地として有名です。
上陸して島内を散策すると、小さな空間に神社仏閣など多くの文化財が移築されており、他では味わえない不思議な空間を楽しむことができます。
遠くから島を振り返ると亀の姿のようにも見えます。
食堂で昼食休憩と神社を拝観したあと、島をぐるりと一周して菅浦の集落に戻りました。
ガイドUの銚子川(三重県)ソロツーリング報告 2010年2月20日(土)
尾鷲市の北に位置する清流・銚子川に下見に行ってきました。
銚子川河口付近の汽水域は通称「ゆらゆら帯」が有名。
今回は銚子橋より下流をメインに、銚子川以後のコースをじっくり漕いできました。
下見を終えて、ツアー案内に訂正があります。
現在のツアー案内は「川から海へ」としていますが
この銚子川ツアーは「川から海へ、そして湖へ」です。
(湖のことは後述します。)
水上に舟を浮かべる前にまずは陸上の下見。
航程すべての上陸・駐車可能地点、トイレの有無、川・海・湖の景観などを確認してから
フジタカヌー一番の働き者トヨタ・マニュアルハイエースをゴールに置いて、バイクで出艇地へ。
カヤックツーリングの前にバイク(といっても原付ですが)でのツーリング。
気温は高く、春のように暖かなひとときでした。
下見の出艇地に着き、午後1時ツーリング開始。銚子川河口から海へ。
河口付近はいつもきれいな波があり、5分ほどサーフィンを楽しんでから
船津川を遡り、このツアーもう一つのお楽しみスポット「白石湖」へ。
白石湖は湖の水、川の水、そして海水が混じり合う、全国でもとても珍しい湖で
牡蠣の養殖や釣り筏でも有名な湖なんですよ。
水は透明度が高く、のどかな風景とあいまってリラックスした時間を過ごせます。
小高い山に囲まれた白石湖は琵琶湖北にある余呉湖と雰囲気がよく似ています。
白石湖散策のあとはさらなるお楽しみスポットから海へ。
海をしばらく漕ぐとゴールが近づきます。
ゴールにはきれいなトイレと、
なんと、シャワーが2基あります!
塩抜きができますし、思う存分冷水を浴びることもできます(寒いですけど)。
ゴールの浜付近では早くも桜が咲いていました。
ハイエースのルーフにカヤックを積み、着替えを済ませてあとは出艇地に置いたバイクの回収。
そして次なる下見ゲレンデの小川(古座川の支流)に車を走らせたのでした。
国道42号線、七里御浜付近での1枚。
一見すると何でもない写真に見えますが、
驚くべき現実がそこにはありました。
川と海と湖を一日で楽しめる、とっても素敵なこのツアーは
定員までまだ若干の空きがあります。ぜひともこのツアーにいらしてください!
お申し込みお待ちいたしております!!
銚子川ツアー他「紀伊半島サーキットツーリング」のご案内はこちら。