2012年は笠置で4回のステップアップスクールを行いました。
5回目となるレベルアップの講習は笠置を飛び出し
三重県・尾鷲市の北に流れる銚子川で開催しました。
銚子川の水中。
ゴーグルを付けて水中の様子を眺めると、そこは自然の淡水水族館。
実際の透明度は写真より遥かにきれいで、数え切れないほどの魚が泳いでいました。
銚子川ステップアップツアーの講習はロールがメイン。
10月13・14日と2日間ではスイープロールの習得を目指しました。
13日午前、まずはヒップスナップの練習。
水際で川底に両手を付いて、艇の傾きから復元の練習のあとは
写真のようにペアを組んで同じ練習を繰り返しました。
午前は基本動作の練習のみ。12時過ぎから昼食休憩をとりました。
参加メンバーとご家族。
まだ1歳にも満たない女の子に全員が癒されました。
赤ちゃんは2日間の間にカヤックに乗ったそうです。
彼女は年齢イコールカヤック歴となるわけです。
午後からはスイープの補助を入れながら全体の流れを体感していただきました。
午後からは、明るい日差しで水中の様子がさらにクッキリ。
本当にきれいです。
今回の参加メンバー。女性2名、男性10名、総勢13名でした。
あまりの水の美しさに、皆さん弾けています!
ファイントラック・ブルー3兄弟さま。のちに気付いたのですが、実はインナーもお揃い。
まるで幼なじみのようです。あまりにも仲がいいので、あと2枚ご紹介します。
いい表情だ。
笑顔が素敵だ。
事前に「シュノーケリングでの参加」をご希望された会員さま。
2日にわたって銚子川の水中を眺めていらっしゃいました。
私も仕事でなければ、ずっとそうしていたかったです。
1時間ほどの静水域でのロール練習のあとは、銚子橋までのショートツーリング。
水位は低く、3kmにも満たないツーリングではライニングダウンの連続でしたが
他の川より、ずっと色鮮やかなカワセミや、鯉、鮎など多くの魚を見ることができました。
魚からはこんな感じでカヤックが見えるのでしょう。
どこまで行っても、心が洗われるような透明度です。
ゴールの銚子橋にたどり着く直前の淵で、再度ロールの練習。
この日成功した方はらっしゃいませんでしたが、次につながる一日でした。
着艇後はしばらく自由行動。お風呂に行かれる方、近所のスーパーで食材を購入される方と
時間の過ごし方はさまざまでした。
キャンプの調理風景。
夕食は各自でお願いしていましたが、地元産のさんまの干物と、
豚肉・きのこ・アスパラ・チーズのホイル焼きを炭火で調理しました。
この夜は食事後に参加メンバーの女性がウクレレを弾きながら
何曲も歌ってくださいました。その歌声は屋根がある小さな空間に響き
銚子川の河岸の野外ライブは、心に残る素敵な時間となりました。
(写真を撮ることさえ忘れてしまうほど。)
次回はリクエストした曲を聴かせてくださいね。
14日編につづく
上田洋樹
滋賀YMCA 木津川カヌースクール【後編】 9月6日(月)
9月6日のカヌースクールの午後の様子をご紹介します。
午後からはまず陸上で川下りの説明(コース全体の様子、瀬での漕ぎ方、コース取りについて
水の流れについて等)を行ったのち、水辺に移動して艇の傾き(リーン)やバランスのとり方
沈しないためのリカバリーや瀬で沈した場合の対処法や水抜きなどを説明します。
水際での説明後はいよいよツーリングの開始です。
笠置大橋をくぐり150mほどの地点にある瀬。
ここは全員が無事に通過しました。
午後からも空は晴れ渡っていました。
スタートしてから約2.5kmの地点で休憩。
ここでは川流れの体験と流れを横断する「フェリーグライド」の練習をします。
普段は左岸側の流れをゆくのですが、水位が低いときは浅瀬を横断して
右岸側の流れを楽しむことができます。
水量が少なくても、右岸側の流れは走るくらいの流速があり
みるみる下流側へと流されていきます。
流れに興じたあとはフェリーグライドの講習です。
フェリーグライドは流されずに瀬を横断する技術。
速い流れで艇を確実に操るにはそれなりに練習が必要ですが、この技術を習得すると
ツーリングでの安全性が高まり、水の流れを利用して艇を操作する楽しさを知ることができます。
ここでは沈が多発。
上流側に艇が傾いてしまうと、デッキに流れを受けて簡単にひっくり返ります。
ツーリング後半では艇を横並びに筏を組んでいただきました。
ゴール直前にある最後のお楽しみ。
表情豊かなカットをもう2枚。
最後の瀬を通過するとゴールの銭司まではおだやかな流れ。
最後は西の空を眺めながらゆったりとくだります。
着艇は午後3時50分。
この日も無事にツーリングが終了。
滋賀YMCAのディレクター、リーダーの皆さん、ご参加ありがとうございました!
いつかまたご一緒する日があると思いますが、その時もよろしくお願いします!!
滋賀YMCA 木津川カヌースクール【前編】 9月6日(月)
9月6日快晴。
この日は滋賀YMCAの皆さんと笠置でカヌースクールでした。
ご参加は総勢17名。
午前の基本操作の練習前に笠置大橋を背景に全員で記念撮影。
カヌースクール報告【前編】では午前の部の様子をご紹介します。
陸上でのパドル操作の練習風景。
普段はカナディアンカヌーに乗っている皆さんですが、カヤックはほとんどの方が初体験でした。
転覆(沈)についての説明。
沈の頻度は日によって異なりますが、この日はかなり多めでした。
いろいろなことに果敢にチャレンジした結果だと思います。
上流から笠置大橋を望む。
30分ほど基本操作の練習のあとは、休憩を兼ねて岩場で飛び込みタイムです。
手をつないで同時に飛び込んだり、
後方宙返りで飛び込んだりとスタイルはさまざま。
なかでも一番の喝采を浴びたのは、
体操をしていた彼の伸身での後方宙返り。
まっすぐに伸びた両足がとてもきれい。
久しぶりに美しい飛び込みを拝見しました。
水と戯れて、みないい表情をしていました。
岩場での休憩時にはシンクロまで披露してくれました。
岩場でゆっくりと休憩してから、再度基本操作の練習をして午前の部が終了。
昼食は各自で調理。
ストーブとコッヘルやフライパンなどを使用して自炊されていました。
1時間の休憩後は、約6kmをツーリングする午後の部です。
【後編】につづく
清流古座川で過ごした3日間 京都YMCA Updraft野外人 その3
8月8日(日)、古座川キャンプツアーはいよいよ最終日。
この日のツーリングは河口から、その西側にある橋杭岩を経て
ゴールの橋杭海水浴場を目指します。
午前6時20分の空。
青空に湧き立つ夏の雲。日曜日は朝から晴天でした。
明け方に降ったかなり強い雨の名残。
誰かさんのテントはタープの脇にあったため、そのタープに溜まった水が
勢いよくテントに降り注ぎ、「ピンポイント豪雨」となったようです。
朝食、キャンプ用品の撤収のあとは出艇地に全員で移動。
出艇前の1枚。
橋杭岩への回送の車が帰ってくるまで、しばらく待機です。
全員の準備が整い、コース説明のあと9時10分に出艇。
波は昨日よりおだやか。
出艇後はやや沖合を東から西へと進みます。
いかだを組み、九龍島を背景に全員で記念撮影。
出艇地から約3.5km、橋杭岩(はしぐいいわ)に到着。
大小約40の岩が850mにわたり一列に連なり垂直にそびえる橋杭岩。
直線上に立ち並ぶ岩の姿が橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれています。
橋杭岩からゴールまではあとわずか。
波が少し高くなった海上を皆懸命にパドリングしていました。
10時50分、橋杭海水浴場に到着!
全員の協力があって3日間のツーリングを無事に終えることができました。
着艇後はカヌー用品の撤収と着替えと昼食。そして車でJR串本駅へ移動。
予定通り12時26分串本駅発の電車に間に合いました。
YMCAの皆さんを見送り、すべての撤収を済ませてからの帰り道、
古座川の北東に流れる太田川をつかの間下見。
水の透明度は古座川より高く、流域はとてものどかな雰囲気。
一度じっくりと下ってみようと思います。
ツアーが開催できるような川であれば、ぜひご参加くださいね。
8月7日土曜日、古座川下流域での夕焼け。
京都YMCAの皆さん、今年も夏のカヤックツーリング&キャンプに
ご参加いただきましてありがとうございました。
古座川での3日間は天候に恵まれ、充実した時を過ごすことができました。
1年後もまたどこかのゲレンデで皆さんと過ごす夏を楽しみにしています。
リーダーや野外人を卒業すれば、カヤックとの接点が少なくなるかも知れませんが
そんな時はフジタカヌーのカヌースクールやツアーに遊びに来てくださいね。
また来年、元気な姿でお会いしましょう!
清流古座川で過ごした3日間 京都YMCA Updraft野外人 その2
YMCAの子供たちと過ごした古座川での2日目の様子をご紹介します。
2日目のツーリングは川から海へと。
写真は古座川河口の沖合いにある九龍島の洞窟内での1枚。
それでは、8月7日の土曜日を朝から振り返ります。
YMCAの方々にはこの写真の意味がすぐに分かる1枚。
その意味は後ほど。
出艇前、あるものに皆興味津々。それは、
高校2年生の彼が仕掛けで捕らえた体長10cm以上の立派な手長えび。
彼は夜のキャンプでこの川えびを素揚げで調理してくれました。
とてもおいしかったですよ。ごちそうさまでした。
出艇直後に「つくしリーダー」が轟沈。
レスキューはさておき、皆に集まってもらいました。
つくしリーダー、大変お疲れさまでございました。
続いて、ツーリング前半の早瀬での2枚。
皆、瀬を楽しみながらパドリングしていました。
瀞場でゆったりする2人。
こっちリーダーとメンバーの2人。
3人ともいい表情です。
12時前に右岸で昼食休憩。
対岸の岩場にはその隙間に数多くの蟹が生息していました。
お昼ごはんを終えて、ツーリング再開。
ツーリング後半は川から海へと漕ぎ出でます。
河口から海へ。波は1m弱。
小さなうねりの中、沖合いに浮かぶ九龍島を目指します。
九龍島北側にある浜に着艇。波と戯れる子供たち。
泳いだあとは島の洞窟を探索です。
洞窟内には直径40cm、長さ20mほどの木が流れ着いていました。
リーダーとメンバーの子供たちが集めた貝の数々。
どれもみな綺麗です。
この日の着艇地は河口の西側。
浜では打ち寄せる波が大きかったので、1人ずつ順に来てもらいました。
浜で降艇したあとは全員で協力して水面より高い位置まで艇を運びました。
ツーリングを終えてからは、古座川下流のキャンプサイトに移動。
子供たちはお風呂と夕食前にテントとタープの設営を行いました。
時おり小雨に見舞われましたが、長く降り続けることはなく
夜のキャンプは夏独特の心地よさがありました。
夕食後は恒例の「フジタカヌークイズ」に挑戦!
上位3名とブービーの1名には素敵な賞品があります。
・・・ クイズ結果 ・・・
☆1位(同点) 男性ディレクター メンバー高校生男子
☆3位 メンバー中学生男子
☆ブービー メンバー高校生女子
3位の中学生男子は、あと1問正解で1位でした(惜しい!)。
来年はトップを狙ってください。目指せディレクター越え!!
不足の賞品は近日中にお届けしますね。お楽しみに!
夕食、その後片付け、クイズを終えて、中学生の子供たちは就寝。
高校生とリーダー、ディレクターの方々は一日を振り返るミーティング。
一人一人、この日感じたことを、そして明日に生かすべきことを話し合っていました。
私がYMCAの方々と接して、いつも感心するのはこの高校生ミーティングと
毎食前の祈りの時間。
特に食事前の祈りの時は信仰することの尊さをいつも感じます。
いつもはふざけている子もこの時だけは真摯に祈りを捧げます。
彼らはみな純真な心をもっていると感じる瞬間でもあります。
夜の左岸のキャンプサイトからは古座川の水面に街灯の灯がおぼろげに長く映っていました。
8月8日編につづく