板取川ツアー報告第2弾は10枚の写真で出艇前・直後の様子をご紹介します。
季節は梅雨となり、湿度の高い日が続いていますが、さわやかな板取川の風景を
ご覧いただきながら、難易度が高かったコースのバーチャルツーリングをお楽しみください。
午前10時、出艇前の1枚。
まずはツーリングコースの概要や瀬の特徴、注意すべきことなどを
陸上でご説明しました。
出艇前風景
約50m下流の浅瀬では右岸側を通過するため
出艇直後はフェリーグライドで右岸側へ移動です。
見通しがきかない瀬では必ず瀬の手前で止まります。
ここでは狭いエディに5艇入っていただきました。
ここから最初の瀬に挑戦!
浅瀬前半
水量は下見時よりかなり少なく、川はご覧のように岩だらけです。
板取川では無数にある岩を回避しながら、最良のコース取りをすることが腕の見せ所です。
この日は私も含めて全員がピンボールのように岩と衝突していました。
※かなり高得点をたたき出された方もいらっしゃいます。
浅瀬中盤
この浅瀬の最後をどのようにコース取りするか、目線がそれを物語っています。
浅瀬の最後は、
こんな感じになっています。
バウ左にある岩の左を行くと直後に隠れ岩がありますので、このコースがベストです。
さて、赤のA-1の運命はいかに?
岩に張り付いてしまいました。
記念に1枚記録してからレスキューに向かいました。
流れの向きに対して平面上で直角に、かつ船体の中央が岩に張り付いてしまうと
グラスファイバー製のA-1は音をたてて割れます。
この時は幸いにも中央からほんの少し後方の位置で岩にひっかかったので
大きなダメージはありませんでした。
1分ほどかけて艇を岩からはがしてツーリング再開。
第2の瀬
ここも写真のように岩だらけです。
板取川ツアーは約10kmの航程ですが、その瀬の多くはこのような感じです。
第2の瀬は全員が無事に通過。
瀬のあとには心休まる瀞。
透明度の高い板取川の水と日増しに濃くなる緑、そして青空。
ツアー当日は絶好のツーリング日和でした。
出艇からこの写真の地点までは約1km。所要時間は30分。
以上、平均時速2kmの物語でした。
報告3につづく
フジタカヌー工場ではあじさいが咲き始めました。
【アジサイ】
紫陽花 アジサイ科アジサイ属の植物の総称。学名は「水の容器」という意味。
6〜7月に花を咲かせる。
一般に花と言われている部分は装飾花で、本来の花は中心部で小さく目立たない。
花びらに見えるものは萼(がく)。アジサイは毒性があり、摂食すると中毒を起こす。
フランスの花言葉は「ひたむきな愛情」
日本の花言葉は「移り気」
あじさいは夏の季語。
梅雨が明けると、いよいよ夏本番です。
花時の桜人 4/18(日)琵琶湖 大浦〜菅浦お花見ツアー報告(滋賀県)
桜にまつわる言葉は数多い。
花時は花が咲く頃。
満開の桜は花盛り。
満開のあとにはらはらと散る桜は零れ桜(こぼれざくら)。
風に吹かれて舞い散る花びらは桜吹雪。
水面に浮かび、寄り添う花びらは花筏。
そして、花筏が架け橋のように見えるさまを花の浮橋という。
水面に映る水際の桜は桜影。桜の木陰は桜陰。
桜人(さくらびと)は桜を愛でる人のこと。
花見に行って疲れてしまうことは花疲れというそうです。
桜の花の白さで周囲がぼんやりと明るく見えることは花あかり。
夜桜を見るためのかがり火は花篝。
天気が変わりやすい桜の頃の、なかなかすっきり晴れない天候は花曇り。
よく使われる言葉では、春の急激な寒さを表す花冷え。
桜の花にかかる雨は桜雨。
花びらを散らしてしまう雨や、花びらが水に流れていく様子は桜流し。
桜の上に宿る露は花の露。
花からしたたり落ちるしずくは花の雫。
花盛りを過ぎ、陸上に散り残った花びらは残花。
春の名残を感じる言葉です。
こうした言葉を知ると、日本語って響きが美しく、情緒にあふれているなぁと思います。
零れ桜、花筏、桜影、花あかり、そのどれもが桜の花の儚くも
生命力にあふれた瞬間を表現した素敵な言葉です。
朝、目覚めてテントの扉を開ければそこには桜。
贅沢な早朝のひとときでした。
海津の水と桜。
透明感のある水の色と桜色の組み合わせはまさに春の色です。
出艇地での1枚。
夜露の水なのか、中心にはひっそりと水がたたずんでいました。
それでは、花時の湖北の染井吉野の花盛りを楽しんだ9名の桜人の物語をお届けします。
永原から出艇した直後の1枚。春の小川です。
芽吹きの緑を背景に。
大浦川から琵琶湖へ。まずは全員で記念撮影。
大浦の公園の桜並木を背景に。ここの染井吉野も満開でした。
葉桜と満開前の桜色と満開の白。
大浦と菅浦の間の水は黄緑と緑の中間色のような独特の発色。
これが巷で噂の「菅浦グリーン」です。
角度を変えて撮影。
空も緑も桜もすべてが明るく春を感じた瞬間でした。
1回目の休憩での1枚。
3畳ほどのバルコニーで皆さんに寄り添っていただきました。
花の直下をくぐる。
ここを通過する全員が枝を見上げていたのが印象的でした。
結露したレンズがカヤックの周囲に霞をかけて雰囲気のある仕上がりとなりました。
桜とともに春を感じる花は菜の花。
その菜の花が群生している地点で再度いかだを組んでいただきました。
菜の花の後ろには染井吉野。
このあと、ゴールのつづらお荘を通過して、東にある須賀神社へと漕ぎ進めました。
製造番号(シリアルナンバー)が私の舟と1番違いのA-1。
2010年春の記念の1枚です。
菅浦地区の八重桜。
きっと今頃は花開いていると思います。
ニホンカモシカを発見!
「私の写真のほうがきれいに撮れているよ。」という方はぜひメール添付でご送付ください。
写真を差し替えますので。写真は ueda@fujitacanoe.com まで。
湖岸にはマメ科(おそらく)の花の蕾。
深い緑の中で白が映えていました。
横浜、横須賀から来られたお2人と春の花々。
工場見学からツアーへと3日間楽しい時間をありがとうございました。
三浦半島でのツアーではよろしくお願いいたします。
ご夫妻と春の色。
5月以降もまた遊びにいらしてくださいね!
水中からの花筏を拡大した1枚。水上の残花です。
9名の桜人の皆さま、ご参加ありがとうございました!
来年のお花見ツアーもよろしくお願いいたします。
桜の次はさわやかな新緑の季節です。
5月以降のツアーにもどうぞご参加くださいませ。
フジタカヌー 上田洋樹