京都府を流れる「木津川」「宇治川」「桂川」この三川が合流する地。
八幡市の八幡背割提公園で、カヌー体験のイベントが開かれました。
当初は9月に行われる予定でしたが、台風15号の影響で残念ながら河川増水。
安全を考慮して中止となったものを、今回の日程に振り替えて再度、
カヌー体験単独で開催することになりました。
9月の木津川は、流れが速く浜もほとんどありませんでしたが、
この日は川幅の半分位は砂の浜が現れており、自然の力に改めて驚かされました。
プール上になった場所をつかって、親子連れの方を中心としたミニスクールを
さっそく開催。
すぐに上達した子供たちは、満面の笑顔で水面からの景色を楽しんでいました。
今回は流れがない場所でのカヌー・カヤック体験でしたが、木津川上流の
笠置町では、実際に川下りができる一日体験カヌースクールを行っております。
元気な皆さんと再開できることを、スタッフ一同楽しみにしています!
初秋の琵琶湖ツアー 今津〜菅浦ツーリング報告
カヌー・カヤックで琵琶湖一周を目指す方を中心に、湖を時計回りに進むツアー。
秋のコースは、豊かな自然に囲まれた琵琶湖の中でも特に、古くからの景観が
大切に守られている地域を漕ぐ予定です。
今津浜にて上陸。ここは大きな街道同士が交わる場所として栄えた歴史ある土地。
素通りで通り過ぎるのは、もったいないように感じます。
昼食休憩を兼ねて上陸。スタッフお勧めの場所などを歩いて散策しました。
琵琶湖ツアーでご好評いただいているのが、お昼ご飯。
その土地にゆかりがある食材を中心に、みんなと協力して作るのですが、
「同じ釜の飯」を食べながらの時間は、なによりの交流の場となっています。
昼を過ぎてからゴールするまで、風をさえぎる地形を通る以外は、終始、強い風が
湖面に吹き抜けていく。
横波を受けながら長時間を漕ぐことは、琵琶湖でのツーリング初心者の方には
苦戦する場面だったと思います。
諦めず笑顔で最後まで漕ぎきった経験は、また大きく成長するきっかけになったと
確信しています。
湖北の山並みが素晴らしい!
強い風に遊ばれるように、幾通りにも雲の姿が変化するのが新鮮でした。
夕日に応援されながら、最後は全員で揃ってゴール!
黄金色に輝く湖面は、緊張感を持ちながら漕いだ勲章のように感じました。
来月は、今回ゴールの菅浦集落からスタート。
奥琵琶湖の秘境と呼ばれる、自然林が残る「つづら尾崎」の錦秋が楽しめる
コースです。
星とカヤック 湖北ナイトツアー報告 9月23日(金祝)
ナイトカヤッキングの報告です。
台風一過、9月23日の夜は雲ひとつなく、星を眺めるにはこれ以上ないほどの天候でした。
23日夕方の大浦の空。
淡い青と黄のスクリーンに、1羽の鳶が気持ちよさそうに滑空していました。
今回の参加メンバーは男性9名、女性3名の12名プラス、スタッフ4名の総勢16名でした。
ナイトツーリング出艇前の1枚。全員が晴れ男!、晴れ女!!です。
黄金をさらに洗練したような夕方の湖面。
耳に聞こえるのは、そよ風と小さく揺れる波の音、飛ぶ鳥の羽音とブレードから
したたる水滴の響き。自然の中の自然な音に心がやすらぎました。
空は薄い青から濃い青に刻々と変化してゆきます。
太陽が山に吸い込まれるように隠れると、稜線がくっきりとしました。
山の緑は黒へと。見渡す自然の色は日没とともに夜の表情となりました。
今回のナイトツーリングは夜空の星がきれいでしたが
その星の美しさと同じくらい、夕暮れ時の光景も強く印象に残っています。
私が一日の中で最も好きな夕暮れから夜の間の光景。藍色、または群青色の空。
夜のツーリングでは一度だけ上陸休憩しました。
写真はその休憩を終えて、岸から300mほど離れた地点で全員のライトを消灯して
星座を観察した際のカットです。星を見るにはこの姿勢が最適です。
眩しいほどの光源は艇のライトではなく、海津大崎キャンプ場の照明です。
井上旅館さん前の浜に着艇したのは21時。天空に煌く、北斗七星、北十字星、夏の大三角
カシオペア、そして天の川、どの星座もきれいに見えました。
初秋の素敵な夜、今回も多くの発見や感動、癒しのひとときがあったように思います。
着艇後は炭火を囲んで暖かい夜を過ごしました。
ご参加の皆さんへ
今回もありがとうございました。
次のナイトツアーは、おそらく来年になると思いますが、ぜひまた遊びに来てください。
湖北以上に星が美しいゲレンデがあれば、次回はその地にご案内いたします!
フジタカヌー 上田洋樹
2011年山陰海岸ツアー報告2 洞窟とインディアン島
2011年夏の山陰海岸ツアーの報告2は洞窟内の写真とインディアン島の写真をご紹介します。
洞窟の入り口での1枚。
カメラの露出を自動に設定していると、外部の明るい光と内部の暗さで
このような仕上がりになることがあります。
土曜日前半にあるT路の洞窟。
沖から洞窟をまっすぐ進むと岩に突き当たり、そこから左右に進むことができます。
写真は河村シェフが狭い区間を手探りで通過している様子です。
突き当たり付近での1枚。
ここでは岩の屋根がなくなり、写真のように明るい日差しが差し込みます。
洞窟左の行き止まりでは波が岩に激しく当たり、「ドーン」と体の奥深くに伝わるような
自然の重低音が鳴り響いていました。
音量は大きいけれど、耳に心地よいその音をしばらくこうして聴きました。
山陰海岸に数ある洞窟の中でも、この洞窟は多くの魅力を兼ね備えています。
但馬御火浦(たじまみほのうら)で広く知られる「釣鐘洞門」。
釣鐘のような入り口、内部も鐘のような形状の大きな空洞となっています。
洞窟から出る時はこんな感じです。
鎧港の東側にある「インディアン島」。
南から見るとこのようにインディアンのように見えます。
頭頂部の樹木がネイティブな雰囲気をかもしだしています。
北東から見たインディアン島。
現場では分からなかったですが、こうして写真を見るとゴリラのようです。
来年のツアーでは「インディアン&ゴリラ島」として紹介しようと思います。
海の幸編につづく
フジタカヌー 上田洋樹
琵琶湖ツアー報告 湖西の新緑と歴史をカヌーで巡る 011.05.22
ほぼ毎月一回開催する琵琶湖ツアー。
興味のあるコースのみを単発で漕がれる方。
そしてカヌー・カヤックで、琵琶湖一周に挑戦されている方達が
参加されています。
今回のツーリングコースは、湖西の景勝地である近江舞子水泳場から出発。
新緑が一番綺麗なこの時期。
湖岸沿いに北上しながら、豊かな自然と歴史観光スポットを巡りました。
このエリアは「比良おろし」と呼ばれる、局地風が吹くことで有名な場所。
当日も山側からの強い横風を受けながらも、お互いの位置と安全確認をとりながら
漕ぎ進みます。
滋賀県でもっとも古い縁起があるとされる、白髭神社の水上鳥居にて。
湖中に建つ大鳥居を真下から見上げると迫力あります。
琵琶湖が誇る景勝地の中でも、心に残る場所の一つです。
約9キロ先の対岸には、ゆるやかなラインで横たわる沖島が遠望できました。
内湖の一つである、乙女が池へ寄り道。
視界が広がる開放的な湖から、細い水路を通り抜けて池に漕ぎ入ると、
沢山の水生植物達によって囲まれた空間は時間が止まったよう。
波風ともに穏やかで、また違った印象を感じられて新鮮でした。
近くにある大溝城跡で上陸。付近を歩いて散策。
今年のNHK大河ドラマ「江」の中でも紹介されている場所で、欠かさず放映を
ご覧になっている方にとっては、より魅力的な場所だったようです。
苔むした石垣が残る本丸跡に登り、古き時代に想いを馳せます。
全員で記念の集合写真。
ここでは高島市水上警察の方が駆けつけてくださり、水上航行のポスターを
いただきました。
自分達は気付きませんが、色々な方が温かく見守ってくれています。
今回も皆さん大満足のなか、ツアー終了となりました。
日本一大きな湖を舞台に小さなカヌーを浮かべると、ときにハッとするような
素晴らしい景色にであうことができます。
また来月。まだ見たことのない琵琶湖の魅力をご案内します。
春のお花見 宇治川ツアー報告 4月9日
関西の方になじみが深い宇治川を、お花見の時期にツーリングしてきました。
今回のツアーは、韓国からも2名のご参加がありました。
天ケ瀬ダム近く。流れが穏やかな場所からカヌーを浮かべて出発。
この辺りは岩盤の間を縫うように流れる渓谷の景色を楽しめ、
初めて来た方は「近くにこんな所があったの!」と、驚かれます。
宇治橋周辺は、世界遺産に登録されているだけあって、観光客の方も沢山。
温かい声援と珍しそうな視線の中を漕ぎ進みます。
人の気配を感じない自然の中も楽しいですが、市街地近くのツーリングも
また面白いものです。
伏見港公園で昼食休憩と濠川周辺を散策。
綺麗に咲き誇った桜の下での昼食は、この季節ならではです。
そして近くには、昭和初期の歴史的遺構である「三栖閘門(みすこうもん)」も
あります。迫力ある三栖閘門をバックに、参加者全員で記念撮影。
今は役目を終えていますが、鉄道と道路が発達するまでは物資と人を載せて、
沢山の舟が伏見と大阪を行き交ったそうです。
※閘門とは、水位の違う川同士を繋げるために2つのゲートを使って高さを調節し、
船を通す施設です。
伏見をこえた辺りから、ゆっくりと川の流れも穏やかになってきます。
古くは「澱川(よどかわ)」=よどむ川と呼ばれた由来もあるそうです。
木津川との間にある背割堤(せわりつつみ)沿いにも、約250本の桜が
植えられています。満開となった桜の帯の下を、水上と陸上の両方から堪能。
京阪八幡市駅近くの御幸橋(ごこうばし)でカヌーをあげて、大満足のなかでの
ツアー終了となりました。
4月のお花見ツアーも残すところあと三つ。
今後のツアー
この季節だけの素晴らしい景色が楽しめるコースばかりです。
皆さんのご参加をお待ちしております。
ありがとうございました。
清流 日置川ツアー報告 11月13・14日
和歌山県南部を流れる日置川。
電車の便もよく、大阪から約3時間の距離にあり、ファルトボート(folding kayak)での
公共交通機関を利用したエコで自然にやさしいツーリングに最適なフィールドです。
この日は風も穏やか。
鏡のように静かな水面に映る紅葉と、山々の景色が印象的でした。
全体的には穏やかな流れが続きますが、所々に気持ちの良い瀬が現れます。
少し渇水気味でしたので、何回かフネを降り、歩いて瀬を下る場所もありました。
今回のツアーで、参加者の皆さんに楽しんでいただきたかったのは、
清流の他にもう一つありました。
それは、民宿「森のおやど」さんが腕をふるわれる、地元食材を使った
秋の味覚の数々です。
天然鮎やうなぎ、モクズガニ等々。どれも昼間遊んでいた川で捕れたものばかり。
宿の皆さんの温かいおもてなしに身も心も癒されました。
お世話になった民宿「森のおやど」前にて。出発前に全員で記念撮影。
ツーリング途中に立ち寄った「八草(はそ)の滝」
深い淵の中を覗き込んでも、底の石が確認できるほど水が綺麗な日置川。
それぞれの心に残る清流ツーリングになりました。
ありがとうございました。
木津川 流れ橋ツアー報告3 【木津川の不思議】 10月23日(土)
ゆっくり昼食休憩をとってからは再び流れ橋を目指してツーリング。
青空に広がる秋の雲。
夏の雲と比べるとどこかひかえめで儚い風情。
標題の「木津川の不思議」。
近鉄鉄橋下の水たまりの水中です。
水はご覧のような美しさ。
長野県万水(よろずい)川の河畔にある安曇野湧水群に勝るとも劣らない透明度です。
この水たまりは渇水時期に、この場所を訪れても必ず水を湛えていて
その水はいつも透き通っています。おそらくこの場所では、水がめぐり巡って
川底から湧いているのではないでしょうか。本当にきれいです。
小さく斑点のように見えるには魚の子供たちです。
外敵がいない、楽園のようなこの場所で育ち
やがて増水した折にはここから旅立っていくのだと思います。
言うなれば、稚魚の保育室。
木津から流れ橋に向けてツーリングされる方はこの美しさをご覧になってください。
源流の沢を除けば、この水は木津川で最も透明度が高いと思います。
安曇野湧水の水中写真。
木津川は勝らず少し劣っていました・・・。
近鉄鉄橋下は無数の杭や堰があるためポーテージ。
50mほどカヤックを運び、鉄橋下流から再出発。
流れ橋ツアーはここから後半へと
つづく
木津川 流れ橋ツアー報告2 【ツーリング前半】 10月23日(土)
進水式を終えて、10時35分出艇。
画面奥に見えるのが木津の泉大橋です。
木津川はその昔、「泉川」と呼ばれていました。
この日の水位は−2.6m前後(加茂)とかなり低めでしたが
水の濁りがなく、透き通った木津川を楽しむことができました。
ライニングダウンは19kmの全航程中に1度のみ。
−2.6mの水位でも的確にコース取りすれば、舟から降りずにツーリングできます。
亀と河村シェフ。
木津から流れ橋の区間は護岸が少なく、広大な河川敷には手付かずの自然が残っています。
野鳥は鳶や白鷺、青鷺、セグロセキレイが数多く生息。
マガモはつがいで行動していて、オスの体毛は色鮮やかで美しかったです。
この日はカワセミを8回ほど目にすることができました。
13時、昼食ポイントの山城大橋に到着。
45分ゆっくりと休憩しました。
木津川の不思議につづく
木津川 流れ橋ツアー報告1 【進水式】 10月23日(土)
澄みわたる青空。
さわやかな秋晴れの好天に恵まれた10月23日、今年2回目の木津川下流域のツアーを開催。
この日はツーリング前に田中さんのアルピナ310(AL-1-310)の進水式を行いました。
タキシードにハット、正装で式に臨まれた田中さん。
これまで幾度となく進水式に立ち会ってきましたが、タキシードを着用された方は初めてです。
デッキはオーダーカラーのパールシルバー。
パールシルバーはこれまでに数艇出荷しています。
ツーリング前半、最初の休憩時にこの日デビューしたアルピナ310を囲んで全員で記念撮影。
この日は総勢20名でした。
進水おめでとうございます!
田中さんはこの姿のまま、木津川ツーリングを満喫されたのでした。
流れ橋ツアー前半の様子につづく