振り向けばアライグマ アニマルレスキューの午後

現在、ファルトボートのご注文はPE-2-470ノアが5艇(その他、アルピナ-1-310など)。
2人艇の470ノア(500ノアも同様)はフジタカヌーの現行モデルで最も部品点数が多く
(シングル艇にはない木製コーミングや背もたれ棒、私たちが「ブーメラン」と呼ぶ
リアコーミング、フロアボードもシングル艇が2枚に対して、タンデム艇は3枚。)
今週はひたすら木製フレームの研磨と塗装の毎日でした。
本日の午後、塗装ブースで中央リブフレームの仕上げの塗装を施していると
背後に何かの気配と視線を感じた。
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イタチ・・・?
よく見ればタヌキの子供でした(自分の中でタヌキと理解するまで十数秒)。
※その後アライグマと判明しました。
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こんな顔です。
フジタブランドのカヤックを生産しているフジタカヌー笠置工場は自然豊かな緑に囲まれています。
毎日いるとそれが当たり前のように思ってしまいますが、里山にたたずむ工房といった趣がある
素敵なところです。
現在、工場のすぐ隣の田は田植え直後で、水の鏡の一面に苗の緑が規則正しく並んでいます。
つい最近までは(最後に写真あり)の親子が田植え前の田で餌をついばんでいました。
猿の群れ(50匹以上)の大移動や猪の親子(うり坊はとても愛らしい)もよく見かけます。
過去にはカワセミが迷い込んでしまったのか、工場1階の鉄筋の梁にずっとたたずんでいた
こともあります。今はツバメの雛が玄関にある巣ですくすくと育っています。
じきに巣立っていくことでしょう。
とかげ、ヤモリ、蛇など、まだまだ野生の生き物は数多く生息しています。
話をアライグマに戻します。
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今は使っていない旧型のコンプレッサーと壁の間に挟まって
身動きが取れなくなってしまった子供たち。ここから救出劇の始まりです。
写真でご覧になられると、ただただ可愛い小動物に見えますが
そこは野生の動物、少しでも近づこうものなら牙をむいて威嚇してきます。
まずは手前の1匹の首根っこをつかんで救出。
小柄な体からは想像できないほどの大きな鳴き声に思わずビビッてしまいました・・・。
もう1匹は逃走。
塗装の途中でしたので、姿を見かけるまでしばらくレスキューは中断。
約1時間後、寂しそうな鳴き声で隠れている場所が分かりました。
ここから、虫取り用の網をたずさえて、捕まえるまでに20分。
網はすぐに破れて、結局は素手での捕獲。
工房の隅の捕まえにくい場所に逃げ込み、不自然な体勢で格闘したので
首の筋を寝違えたように痛め、すり傷をつくり、衣類は汚れ、鋭い爪でひっかかれ
さらにはおしっこまでかけられ、さんざんな午後でした・・・。
でも、無事に救出することができ、やり遂げた充実感で今日という日を終えることができました。
今後、スクールやツアーで、カヤックやテントの中に「アライグマがいて怖くて近づけない」
という場合はスタッフにすべてをおまかせください。
かなりビビッっているかも知れませんが、なんとかします。
京都府の南端に位置する、こんな野生動物の宝庫のフジタカヌー笠置工場は
カヌースクールを終えて、わかさぎ温泉にご入浴されたのち、お時間がございましたら
いつでもご見学いただけます。
日本のカヌーの歴史とファルトボートの製作現場と自然。
カヌースクールと合わせて、いつでもお越しくださいませ。
以上、かなり強引にアライグマとカヌースクールを結びつけてみました。
【アライグマ】
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類される夜行性の哺乳類。
体長約55cm、体重約5-8kg、灰褐色の体毛をもち、目の周りから頬にかけて黒い斑紋がある。
狸とよく似ているが、アライグマには眉間の縞、白い耳の縁、白いひげがあり
長くふさふさとした黒い横縞がある尾や5本の長い指でその違いを見分けることができる。
水辺近くの森林に生息。前足を器用に使うことができ、木登りや泳ぎが得意。
春には4-6頭の子供を生む。野生下では滅多に人を襲うことはないが
アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意を要する動物。
子供のアライグマの首根っこをつかむと、足をばたつかせてすさまじい声で鳴き続ける。
【タヌキ】
日本には北海道のエゾタヌキと本州・四国・九州のホンドタヌキの2亜種が棲息。
エゾタヌキはホンドタヌキよりやや被毛が長く、四肢もやや長め。
【ホンドタヌキ】
ネコ目イヌ科タヌキ属に属するタヌキの日本産亜種。
顔の目の周りの黒い模様から「八文字」と呼称される。
春から夏にかけては子育ての時期。
3月中旬に巣穴の中で通常は3 – 5匹出産。
5月初頭になると幼獣は親タヌキ夫婦と一緒に巣穴の外に出て行動するようになり
食べ物も自分で見つけられるようになる。
夏は親子で行動する。
秋は子どもが親離れをする時期。
上田洋樹

岐阜県 板取川 ◆ 水中写真集 ◆

板取川のあまご釣りは現在解禁。
6月12日には鮎の友釣りも解禁となります。
板取川ツアーの報告第1弾は少し趣向を変えて
魚たちから見た川の水中の様子をご紹介します。
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ツーリング後半、飛び込みシーンを水中から記録。
体操クラブ出身の男性が後方宙返りをして着水した時のカットです。
続いて着水した瞬間を2枚。
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続いて、乗艇したままノーファインダーで撮影した4枚。
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コックピット右後方からの1枚。
ツアー当日の板取川は、ツアー前にしばらく雨が降っていなかったせいか
水量は少なかったけれど、水の透明度は感動するほど高かったです。
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キールラインからの1枚。
アクリル画のような仕上がりとなりました。
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3mほど離れた地点からA-1のバウを撮影。
魚にはカヤックがいつもこんなふうに見えているのですね。
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瀬を下りながら撮影。
水中で流れる気泡は流星群のようです。
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カヤックと岩と水。
水平線がきっちり水平に写っていました。
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岩を乗り越えて流れる水を5mほど離れた地点から撮影。
板取川の水はクリスタルのような透明感。
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本日の沈の確率83.3%。
6名の参加者のうち5名の方が清流板取川に溶け込みました。ツーリングを終えて
沈脱後に怪我をしないように体を守るディフェンシブスイムポジションのポーズで記念撮影。
板取川ツアーは出艇直後にA-1が岩に張り付いたり、沈が多数あったり
ガイドの携帯電話が水没して通話不能になったりといろいろありましたが
東海の自然豊かな川での一日はとても充実したものでした。
美しい水と緑と空と、攻略する楽しさがある瀬。本当に素敵な川でした。
いつか再びこの地を訪れたいと思います。
報告2につづく

花時の桜人 4/18(日)琵琶湖 大浦〜菅浦お花見ツアー報告(滋賀県)

桜にまつわる言葉は数多い。
花時は花が咲く頃。
満開の桜は花盛り。
満開のあとにはらはらと散る桜は零れ桜(こぼれざくら)。
風に吹かれて舞い散る花びらは桜吹雪。
水面に浮かび、寄り添う花びらは花筏。
そして、花筏が架け橋のように見えるさまを花の浮橋という。
水面に映る水際の桜は桜影。桜の木陰は桜陰。
桜人(さくらびと)は桜を愛でる人のこと。
花見に行って疲れてしまうことは花疲れというそうです。
桜の花の白さで周囲がぼんやりと明るく見えることは花あかり。
夜桜を見るためのかがり火は花篝。
天気が変わりやすい桜の頃の、なかなかすっきり晴れない天候は花曇り。
よく使われる言葉では、春の急激な寒さを表す花冷え。
桜の花にかかる雨は桜雨。
花びらを散らしてしまう雨や、花びらが水に流れていく様子は桜流し。
桜の上に宿る露は花の露。
花からしたたり落ちるしずくは花の雫。
花盛りを過ぎ、陸上に散り残った花びらは残花。
春の名残を感じる言葉です。
こうした言葉を知ると、日本語って響きが美しく、情緒にあふれているなぁと思います。
零れ桜、花筏、桜影、花あかり、そのどれもが桜の花の儚くも
生命力にあふれた瞬間を表現した素敵な言葉です。
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朝、目覚めてテントの扉を開ければそこには桜。
贅沢な早朝のひとときでした。
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海津の水と桜。
透明感のある水の色と桜色の組み合わせはまさに春の色です。
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出艇地での1枚。
夜露の水なのか、中心にはひっそりと水がたたずんでいました。
それでは、花時の湖北の染井吉野の花盛りを楽しんだ9名の桜人の物語をお届けします。
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永原から出艇した直後の1枚。春の小川です。
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芽吹きの緑を背景に。
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大浦川から琵琶湖へ。まずは全員で記念撮影。
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大浦の公園の桜並木を背景に。ここの染井吉野も満開でした。
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葉桜と満開前の桜色と満開の白。
大浦と菅浦の間の水は黄緑と緑の中間色のような独特の発色。
これが巷で噂の「菅浦グリーン」です。
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角度を変えて撮影。
空も緑も桜もすべてが明るく春を感じた瞬間でした。
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1回目の休憩での1枚。
3畳ほどのバルコニーで皆さんに寄り添っていただきました。
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花の直下をくぐる。
ここを通過する全員が枝を見上げていたのが印象的でした。
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結露したレンズがカヤックの周囲に霞をかけて雰囲気のある仕上がりとなりました。
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桜とともに春を感じる花は菜の花。
その菜の花が群生している地点で再度いかだを組んでいただきました。
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菜の花の後ろには染井吉野。
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このあと、ゴールのつづらお荘を通過して、東にある須賀神社へと漕ぎ進めました。
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製造番号(シリアルナンバー)が私の舟と1番違いのA-1。
2010年春の記念の1枚です。
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菅浦地区の八重桜。
きっと今頃は花開いていると思います。
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ニホンカモシカを発見!
「私の写真のほうがきれいに撮れているよ。」という方はぜひメール添付でご送付ください。
写真を差し替えますので。写真は ueda@fujitacanoe.com まで。
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湖岸にはマメ科(おそらく)の花の蕾。
深い緑の中で白が映えていました。
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横浜、横須賀から来られたお2人と春の花々。
工場見学からツアーへと3日間楽しい時間をありがとうございました。
三浦半島でのツアーではよろしくお願いいたします。
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ご夫妻と春の色。
5月以降もまた遊びにいらしてくださいね!
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水中からの花筏を拡大した1枚。水上の残花です。
9名の桜人の皆さま、ご参加ありがとうございました!
来年のお花見ツアーもよろしくお願いいたします。
桜の次はさわやかな新緑の季節です。
5月以降のツアーにもどうぞご参加くださいませ。
フジタカヌー 上田洋樹

2010年5月のカヌーツアー予定決定しました!

2010年5月のカヌーカヤックツアー予定が本日決定しました。
5月はどこにいっても新緑が鮮やか。
とってもすがすがしいツーリングを楽しめますよ。
★5/1(土)〜2(日) 古座川(和歌山県) 民宿泊
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南紀の清流・古座川を2日にわたって河口近くまでカヌーカヤックツーリングします。
古座川峡、一枚岩など見所満載です!
民宿は「神保館」さんを予定しています。
★5/15(土) 銚子川(三重県) 日帰り
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先日、チリの大地震でカヌーカヤックツーリング途中に中止となったツアーです。
今度こそ、銚子川から船津川、白石湖、尾鷲湾と制覇できますように。
もう一度あの美しい水に会いに行きます。
★5/29(土)〜30(日) 気田川(静岡県) キャンプ
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フジタカヌーのすべてのスタッフが愛してやまない静岡の清流です。
5月の気田川は、あらゆる緑に囲まれて本当に美しく
ゆるやかな流速が続く気田川でのカヌーカヤックでのツーリングはかなり快適です。
2010年初のキャンプツアーにぜひともいらしてください!
皆さまからのお申し込み、スタッフ一同お待ちいたしております!
2010年ツアー予定もご覧くださいね。