現在進行中の「紀伊半島サーキットツーリング」では毎回壮絶なドラマが生まれる。
赤木川(和歌山県)、北山川(和歌山・三重県)、日置川(和歌山県)と
残すところあと3回となったが、それぞれに印象深い出来事が満載だ。
ここで第1回から個別に振り返ろうと思ったが、それは最終回を終えてからにしよう・・・。
★3月13日(土)小川ツアー報告その1
スタッフ号は3月12日(金)午後8時に京都・笠置町のフジタカヌーを出発。
3月13日(土)午前2時半、古座川に到着。
古座は、
遠い。
笠置から6時間半の道のりだった。
あるお客様からツアー後に「弾丸ツアーでしたね。」とお便りをいただきましたがまさにその通り。
移動時間を含めると1泊3日のツアーだったが、その弾丸が行き着く先では
満開の山桜が我々を迎えるようにいたるところで咲いていた。
仮眠したのは古座川左岸のとある空間。
仮眠前には恒例の小さな宴会。この頃は小雨でした。
アスファルトに銀マットを敷き、小川に思いを馳せて4人でゆったりとした時間を過ごしたのでした。
会もお開きになって、あらかじめ設営しておいたテントに入ったら、テント内は水浸し。
皆さんはどのようなキャンプがお好きですか?
私は気候がよければ野宿、テントを張る場合はできればフライなしが理想です。
そのためにテントは天井から夜空が見えるタイプを選択しました。
この日も星を見ながら眠りたいと思いフライを張らなかったのですが、それが大きく裏目に。
でもまぁそんなことは気にしない。グショグショに濡れることを感じないほど
その日は熟睡したのでした。
朝。
雨は上がり、そこには一日の好天を予感させる光景が広がっていました。
ツーリング途中、最初の集合写真。航程1/3の地点です。
この頃は少し風があり、肌寒かったです。
ガイドUの赤木川(和歌山県)の思い出
初めて赤木川を訪れたのは2003年10月18日。
初めての川をツーリングする時は、いつも必ず川沿いの道を車でゆっくりと走行して
川の表情を見る。この川もあさってツアーが開催される古座川の支流・小川と同じように
川を見ただけでその水の透明度の高さに、思わず「綺麗!」と声をあげてしまったほどの清流だ。
赤木川の水の色をたとえるなら「エメラルドグリーン」。
その色は時刻や天候、光の加減や受け方、水深などによって
「ブルーグリーン」になったり「透明」になったりする。
懐かしの初代A-1。
1枚目の写真と水の色が異なるのが伝わるでしょうか。
この頃の愛車は日産パルサーミラノX1(フルタイム4WD)だったなぁ、などなど
多くの思い出がよみがえります。
こんな美しい水が流れる「紀伊半島サーキットツーリング第7回赤木川」は
定員まであと3名です。
支流ですので、艇から降りて浅瀬を歩いたり(ライニングダウン)
河原を歩いたり(ポーテージ)、堰堤を歩いたり(川でお散歩)しますが
川を歩くのもツーリングの楽しさのひとつです。
(実際に歩く時間はそれほど多くはありませんので...。)
「それほど」が「どれほど」なのかは、ぜひともご自身で体感してくださいませ。
あと3名さま、どなたがエントリーしてくださるのか、楽しみに、心待ちにしています。
フジカタヌー うえだ
追伸
すでにご存知の方も多いでしょうが、最近初めて知った「水五訓」をご紹介します。
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
一、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり
雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり
名文だと思います。
特に4番目の「清濁併せ容るるは水なり」は読んだ瞬間、深く心に刻まれました。
清濁併せ容れられる、そんな懐の深い人になりたいものです。
フジタカヌー2010年ツアー予定もどうぞご覧ください。
紀伊半島サーキットツーリングの他、お花見・日帰り・キャンプ・民宿泊と盛りだくさん!
春のカヤックツーリングを楽しみましょう。