9月6日のカヌースクールの午後の様子をご紹介します。
午後からはまず陸上で川下りの説明(コース全体の様子、瀬での漕ぎ方、コース取りについて
水の流れについて等)を行ったのち、水辺に移動して艇の傾き(リーン)やバランスのとり方
沈しないためのリカバリーや瀬で沈した場合の対処法や水抜きなどを説明します。
水際での説明後はいよいよツーリングの開始です。
笠置大橋をくぐり150mほどの地点にある瀬。
ここは全員が無事に通過しました。
午後からも空は晴れ渡っていました。
スタートしてから約2.5kmの地点で休憩。
ここでは川流れの体験と流れを横断する「フェリーグライド」の練習をします。
普段は左岸側の流れをゆくのですが、水位が低いときは浅瀬を横断して
右岸側の流れを楽しむことができます。
水量が少なくても、右岸側の流れは走るくらいの流速があり
みるみる下流側へと流されていきます。
流れに興じたあとはフェリーグライドの講習です。
フェリーグライドは流されずに瀬を横断する技術。
速い流れで艇を確実に操るにはそれなりに練習が必要ですが、この技術を習得すると
ツーリングでの安全性が高まり、水の流れを利用して艇を操作する楽しさを知ることができます。
ここでは沈が多発。
上流側に艇が傾いてしまうと、デッキに流れを受けて簡単にひっくり返ります。
ツーリング後半では艇を横並びに筏を組んでいただきました。
ゴール直前にある最後のお楽しみ。
表情豊かなカットをもう2枚。
最後の瀬を通過するとゴールの銭司まではおだやかな流れ。
最後は西の空を眺めながらゆったりとくだります。
着艇は午後3時50分。
この日も無事にツーリングが終了。
滋賀YMCAのディレクター、リーダーの皆さん、ご参加ありがとうございました!
いつかまたご一緒する日があると思いますが、その時もよろしくお願いします!!
滋賀YMCA 木津川カヌースクール【前編】 9月6日(月)
9月6日快晴。
この日は滋賀YMCAの皆さんと笠置でカヌースクールでした。
ご参加は総勢17名。
午前の基本操作の練習前に笠置大橋を背景に全員で記念撮影。
カヌースクール報告【前編】では午前の部の様子をご紹介します。
陸上でのパドル操作の練習風景。
普段はカナディアンカヌーに乗っている皆さんですが、カヤックはほとんどの方が初体験でした。
転覆(沈)についての説明。
沈の頻度は日によって異なりますが、この日はかなり多めでした。
いろいろなことに果敢にチャレンジした結果だと思います。
上流から笠置大橋を望む。
30分ほど基本操作の練習のあとは、休憩を兼ねて岩場で飛び込みタイムです。
手をつないで同時に飛び込んだり、
後方宙返りで飛び込んだりとスタイルはさまざま。
なかでも一番の喝采を浴びたのは、
体操をしていた彼の伸身での後方宙返り。
まっすぐに伸びた両足がとてもきれい。
久しぶりに美しい飛び込みを拝見しました。
水と戯れて、みないい表情をしていました。
岩場での休憩時にはシンクロまで披露してくれました。
岩場でゆっくりと休憩してから、再度基本操作の練習をして午前の部が終了。
昼食は各自で調理。
ストーブとコッヘルやフライパンなどを使用して自炊されていました。
1時間の休憩後は、約6kmをツーリングする午後の部です。
【後編】につづく
10の橋をめぐる旅 木津川32kmロングツーリング 8月14日(土)
本日はある会員さまからのオーダーツアーで木津川を笠置から
八幡・上津屋の流れ橋まで約32kmを長距離ツーリングしました。
ゴールの流れ橋
出艇してから、3度の休憩を含めて約8時間後に流れ橋に到着。
雲の切れ間から差し込む淡い光に照らされた上津屋橋は
近代建築の橋にはない風情あるたたずまい。歴史を感じる趣がありました。
今回の報告は5名の参加メンバーの方々と木津川に架かる10の橋を主にお届けします。
5名の方々の表情と橋の姿や色をじっくりとご覧ください!
ひとつ 笠置大橋
出艇は8時40分。
今日は終日曇天でしたが、長時間のツーリングには最適な天候でした。
ふたつ 恭仁大橋
くにおおはし。この橋で約7km。
恭仁大橋下流約200m左岸には国土交通省が管轄する水位観測所があります。
本日10時の水位は−2.27m。
水量は多くはないですが、少なくもなく快適に下れる数値です。
みっつ 木津JR鉄橋
よっつ 泉大橋
いずみおおはし。笠置から約13km。
手前の橋はJRの鉄橋。奥に見える橋が国道24号線の泉大橋です。
木津川の昔の名称は「泉川」。とても美しい名前です。
泉大橋を下流から。
現在の泉大橋は薄い桃色です。航程1/3を下り終えました。
いつつ 開橋
ひらきばし。笠置から約17.5km。
歩道と車道が分かれて架橋されています。
5つ目の橋で中間地点を過ぎました。
ここで昼食休憩。1時間ほどゆったりとした時間を過ごしました。
大阪城石垣の「残念石」発見はまたいつかの機会に・・・。
むっつ 玉水橋
たまみずばし。笠置から約21km。
ななつ 山城大橋
やましろおおはし。笠置から約24km。
今回の航程中、最も規模が大きい橋梁です。
枚方から信楽へ行くにはこの山城大橋を渡ります。
やっつ 近鉄鉄橋
笠置から約26.5km。この鉄橋が今コース最大の難所。
鉄橋下には無数の杭とブロックが埋め込まれていて、乗艇したまま通過するのは不可能です。
50mほどポーテージしてから休憩しました。
夏の和菓子といえば、「わらびもち」や「水ようかん」。
最後の休憩では氷水で冷やしたわらびもちを皆さんに召し上がっていただきました。
きな粉にまぶしたわらびもちを手に全員で記念撮影。
ゴールまで、あともう少しです!
ここのつ 京奈和道
笠置から28.5km。
ここから3.5km下ると、
ゴールの流れ橋です!
通称「流れ橋」の正式名称は「上津屋橋(こうづやばし)」。
過去、幾度もその名の通りに流され、近年ではボヤもありましたが
今日の流れ橋は滔々と流れる木津川の上に静かに架かり
その明媚さをこの地に到着した私たちに知らせてくれました。
最後に流れ橋の上で記念撮影。
約32kmのロングツーリング、今日もご参加ありがとうございました!
今日のツーリング中に話題になった「50kmツーリング」もぼちぼち検討しますね。
次にご一緒できる日も楽しみにしています!!
今夜はゆっくりお休みください。
岐阜県 板取川 ◆ 水中写真集 ◆
板取川のあまご釣りは現在解禁。
6月12日には鮎の友釣りも解禁となります。
板取川ツアーの報告第1弾は少し趣向を変えて
魚たちから見た川の水中の様子をご紹介します。
ツーリング後半、飛び込みシーンを水中から記録。
体操クラブ出身の男性が後方宙返りをして着水した時のカットです。
続いて着水した瞬間を2枚。
続いて、乗艇したままノーファインダーで撮影した4枚。
コックピット右後方からの1枚。
ツアー当日の板取川は、ツアー前にしばらく雨が降っていなかったせいか
水量は少なかったけれど、水の透明度は感動するほど高かったです。
キールラインからの1枚。
アクリル画のような仕上がりとなりました。
3mほど離れた地点からA-1のバウを撮影。
魚にはカヤックがいつもこんなふうに見えているのですね。
瀬を下りながら撮影。
水中で流れる気泡は流星群のようです。
カヤックと岩と水。
水平線がきっちり水平に写っていました。
岩を乗り越えて流れる水を5mほど離れた地点から撮影。
板取川の水はクリスタルのような透明感。
本日の沈の確率83.3%。
6名の参加者のうち5名の方が清流板取川に溶け込みました。ツーリングを終えて
沈脱後に怪我をしないように体を守るディフェンシブスイムポジションのポーズで記念撮影。
板取川ツアーは出艇直後にA-1が岩に張り付いたり、沈が多数あったり
ガイドの携帯電話が水没して通話不能になったりといろいろありましたが
東海の自然豊かな川での一日はとても充実したものでした。
美しい水と緑と空と、攻略する楽しさがある瀬。本当に素敵な川でした。
いつか再びこの地を訪れたいと思います。
報告2につづく
少年と気田川 小さなカヌーイストの挑戦
2010年気田川キャンプツアー報告の最後は、1人の少年の特集です。
土曜日のツーリングを終えて、名車900Sと一緒に。
このお車を見ると、同型のカブリオレに乗っていたあの人を思い出す。
あるツアーを終えて、笠置のフジタカヌー工場で車内にパドルを置いたまま幌を開けた際に
そのパドルがリアガラスに干渉して、リアガラスが木っ端微塵に割れたあの日の衝撃も今は昔。
洗練された外観、そのフォルムに無駄がない、いいお車です。
それでは、少年が気田川で過ごした週末の物語をご紹介します!
草食系男子という言葉で男の子が分類される昨今ですが
彼は自分のことは自分で行う立派なアウトドア系男子です。
少年を見守る瞳はとても優しいです。
土曜日のツーリング前半、軽やかにパドリングする少年。
お父さんとの息もピッタリです。
ダイビング用フルスーツのお兄さんと。
潜っているお兄さんのシュノーケルの先に水を入れるように伝えたのですが
彼の良心がそれを咎めたのか、むせ返るお兄さんのカットは撮影できませんでした。
本流が岩に向かう難所に挑む。
このあと、艇は見事180度時計方向に回転。
つまり、沈。
生涯初の記念すべき沈を経験して、彼はこの旅で大きく成長・・・、
してくれていたらいいんですけど。
着替えが終わり、ご両親と記念の1枚。
やがて彼が大人になった時、こんな頃もあったんだよと、ご家族の話題にお役立てください。
この石の何かが彼の感性をくすぐったようです。
石の模様はこの気田川の波のようにも見えます。
この写真から日曜日の記録。出艇直後の1枚です。
カメラ目線で撮影に応えてくれるほど余裕が生まれてきました。
艇はアルピナ2-430 ブルー&チャコールグレーのEX仕様。
土曜日より、さらに息が合ってきました。ナイスパドリングです。
彼の後方にはいつも見守るようにシングル艇。
急流に突入!
2日間を振り返れば、彼はいつもしっかりと漕いでいました。
ツーリング後半、フードを被り水しぶきに対処しています。素晴らしい。
S字カーブに挑む!
蛇行する気田川の流れを象徴するカットです。
日曜日も無事にゴール。
2日間よくがんばったね。
両足をしっかり開いていることも素晴らしいです。
これからまた会う日があると思うけど、その時もよろしくね。
気田川ではありがとう。
木津川カヌースクール報告 5月16日(日)
風薫る5月16日、さわやかな気候と眩いばかりの新緑に包まれた木津川で
カヌー教室を開校しました。
この日のご参加は4名さま。
午後からは4名の会員さんが飛び入りでご参加されました。
陸上講習(装備・カヤックの説明、パドルの基本操作、カヤックの持ち方・運び方
乗り降り、転覆した場合の対処法など)のあとは水上での練習です。
午前の練習風景
午後からのツーリングに備えて1列になる練習です。
川の水位は刻々と変わります。
水位の変化は岩を見ればよく分かります。
午前の練習は12時まで。
1時までは昼食休憩です。
青空の下でテーブルを囲み、お弁当を召し上がっていただきます。
午後のツーリングから親子でご参加の会員さま。
艇は「かるがも2」という今や懐かしい2人艇です。
午後のツーリング風景。
航程1/3ほどの地点、本流とは別に流れる水路での1枚です。
この日もご参加ありがとうございました。
差し入れもいつもありがとうございます。
数少ない瀬での1枚。
この日、4名さまのグループは全員が沈。
チャレンジ精神ゆえの結果だと思います。
きっと思い出に残る一日となったことでしょう。
スクールでは時として沈することもありますが、それもまたご愛嬌。
これからカヌースクールへのご参加を検討されている方は
気温は高くても水温はまだまだ低いため、転覆してもお体が冷えないように
化繊のインナー(Tシャツ、短パンなど)とアウター(レインウェアなど)をご用意ください。
ツーリング後半、8人全員で記念撮影。
ツーリング終盤の1枚。
銭司のキャンプ場下流は中州があり流れが2つに分かれていて
以前は左岸の流れを下っていたのですが、最近は川の様相が変わり
右岸の流れを行くことが多いです。
この地点から10分ほど漕ぐとゴールです。
ツーリング終盤は太陽が西に傾き、水面はいつもキラキラと輝いています。
8名の皆さま、カヌースクールへのご参加ありがとうございました!
4名のグループの皆さま、次回はツアーへのご参加をお待ちいたしております!!
土・日・祝日は木津川カヌースクールにどうぞご参加くださいませ。
カヌースクールのあとは全国のゲレンデに出かけましょう!!