梅雨時の6月3週目の日曜日、木津川を笠置から木津まで
約13kmツーリングしました。
ツアー当日は時折小雨に降られましたが風はなく、豊富な水量で
流れが続き、ゴールの木津・泉大橋まで快適に下ることができました。
今回のツアーの様子は14枚の写真でご紹介します。
動画はこちらからどうぞ。
朝の出艇準備風景。艇は2分割式のA-1-Dです。カヌー広場にて。
全員の準備が整い水際に集合。
いつものように1日の予定とコースを説明。自己紹介もしていただきました。
半分以上の方が笠置〜木津間のコースが初めてでした。
10:25出艇。
午前7時での水位は−2.3mほど(加茂観測所)。
それから正午頃には−1.9m前後まで増水しました。
木津川の水位は−2mを上回ると瀞場が少なくなり、かなり下りやすくなります。
コース前半、渇水時には通過できない水路をゆく。
艇はアルピナ1-400、オーダーカラーのペールピンクです。
カヌースクールではいつもフェリーグライドを練習する瀬。
この日の波は高く、連続する波を越える楽しさがありました。
12:00加茂の恭仁大橋下流右岸に到着。約1時間、昼食休憩しました。
再出発前に全員で記念撮影。左に小さく写っているのが恭仁大橋です。
今回は総勢12名でした。
コース中盤の景色。
こうして見ると、木津川流域は手付かずの自然があって
のんびりとしたツーリングを楽しむことができる、いい川だなぁと実感します。
空は終始曇天でしたが、寒さを感じることがない気温と
ゆったりとした流れで、心地よい水上の時間を満喫しました。
コース中盤、左岸に流れる水路。
下っているように見えますが、実は上流に向かって漕いでいます。
200mほど漕ぎ上がり、中洲をまたいで本流に行こうとしましたが
中州上流側の流れが速く、最後に断念しました。
ゴール直前、もう一つの水路をゆく。
この水路も水が少ない時には通り抜けることができません。
笠置〜木津のツアーではおそらく初めてのコース選択でした。
川に対して90度に派生する水路。つかの間の寄り道。
14:10無事(?)に木津・泉大橋下流左岸に着艇。
ゴールを通り過ぎて、流されないように草をつかむ河村さん。
長野の万水川を思い出されたようです。
あらかじめ回送していた車に艇の積み込みを終えて、笠置に帰る前の1枚。
ゴール直前には4名の方が連続して沈するというハプニングがあり
最後は大いに盛り上がりました。皆さん、ナイスファイトでした。
ツーリング後は3台の車で笠置に戻り、撤収のち解散。
夕方のカヌー広場は静けさに包まれていました。
10名の皆さん、今回もご参加ありがとうございました。
また、7月8日(日)の木津〜流れ橋ツアーのお申し込みもありがとうございます。
同ツアーは開催が確定しています。あと4名で定員となりますので
ご参加を検討されている方はお早めにご連絡ください。
次回のツアーもよろしくお願いします!
動画はyou tubeにて公開しています。どうぞご覧ください。
フジタカヌー 上田洋樹
木津川カヌースクール報告 6月3日(日)
6月3日の日曜日、笠置でカヌースクールを開催しました。
天候は終日曇り、水位は−2.39mとやや少なめでしたが
午後からのツーリングでは、弱い追い風を背中に受けて
ゆったりとした川下りを楽しむことができました。
午前の陸上講習の様子。
艇内にあるフットブレイス(つま先で踏ん張るためのペダル)を
前後に調整しているところです。
基本のパドリング講習のあとはカヤックを水辺に運びます。
川での乗り方・降り方と沈した際の対処方を説明してから
午前中は流れの穏やかな水域で基本操作を練習します。
1時間の昼食休憩後、午後からは笠置から銭司まで、約6kmをツーリングします。
笠置大橋下、右岸側の瀬での1枚。艇はPE-2-470ノアです。
アルミとグラスパイプのハイブリッド艇・アルピナ-1-450。
A-1-Gでコース中盤の瀬をゆく。
この日はスケグ(スターン側のボトムにあるフィン)をはずして乗っていただきました。
この日のご参加は4名。3艇を横並びにして記念撮影。
2人艇は立つことができるほどの安定感があります。
4名の皆さま、カヌースクールへのご参加ありがとうございました。
いつかまたご一緒できる日を楽しみにしています。
フジタカヌー 上田洋樹
5月5日(土)木津川カヌースクール報告
こどもの日の5月5日土曜日、カヌースクールを開催しました。
天気は終日晴天。午後からは強い向かい風に見舞われたものの
5月のさわやかな空の下、水上の時間を満喫することができました。
陸上講習を終えて、午前の練習風景。
体長30cmほどの巨大な亀。
この日は午後からのツーリングでも、多くの亀が甲羅を干していました。
この日最初の沈。まだまだ水は冷たいです・・・。
12時からは1時間の昼食休憩。
濡れたウェアとともにご家族で記念撮影。
この日は男性8名、女性3名がご参加(全員が日本カヌー普及協会の会員様でした)。
午後からは川下りの説明のあと、艇の傾け方やバランスのとり方をお伝えして
13時40分頃から約6kmのツーリングが始まります。
ツーリング中盤、スタートから3番目の瀬。
この日の水位は−1.78m(加茂観測所)。
渇水期より80cmほど増水しているため、普段より大きな波を楽しめました。
6年のカヌー歴で、初めての沈の瞬間。
今年はセルフレスキューを習得しましょうね。
ツーリング終盤、右岸に咲く菜の花を背景に。
左岸の新緑を背景に全員で記念撮影。
15時30分、無事にゴールの銭司に着艇。
11名の皆さん、今回もご参加ありがとうございました。
6月は笠置から木津の約13km、7月は木津から流れ橋の約19kmのツアーを
予定していますので、ぜひまたご参加ください。
ツアーへのお申し込みもお待ちしています。
今後のツアー予定はこちらからどうぞ。
フジタカヌー 上田洋樹
納品 進水 初めてのカヤック そして初沈 12月6日(火)
本日はアルピナ-2-430を納品しました。
午前9時40分、遠方からオーナーさまがご来社。
簡単に艇をご説明してから、まだ一度もカヤックに乗られたことがないので
笠置のカヌー広場にて、90分のショートカヌースクールを行いました。
スクール開始前の記念の1枚。
そして、もう1枚。
1ヶ月以上も前にオーダーいただいた新艇ですが、お仕事のご都合で本日やっとお渡し
することができました。今日までこの進水の日を励みにお仕事されていたそうです。
そんな念願の日を迎えられた嬉しさが伝わってくる1枚。
陸上講習にて。今日はマンツーマンで講習を行いました。
装備について、漕ぎ方、艇の持ち方・運び方、乗り降り、沈した時の対処法など
30分ほど、じっくりとご説明してから、いざ水上へ!
乗艇前には、二人だけでしたが、木津川の水でささやかな進水式を行いました。
進水おめでとうございます!これからの安全を祈っています。
キラキラと水面に反射する初冬の日差しがきれいでした。
笠置の紅葉は今が見ごろです。
最初はまっすぐに進まなかったですが、20分も漕ぎ続けていると
体の力が少し抜けて、まっすぐ進むようになってきました。
と安心していたら、終了間際に轟沈!
「それ以上倒したら沈しますよ。」とお伝えしようとした瞬間でした・・・。
果敢にリーンの限界に挑戦されたゆえの結果。ナイストライでした。
笠置の紅葉と、水を弾く新艇の船体布の状態も際立ったカットです。
最後は秋の水上の優雅な1枚。
このあと、フジタカヌー笠置工場に戻り、着替えていただき、食事休憩をはさんで
ファルトの組み立て、分解、収納と一通りご説明したのでした。
今日はとても心に残る納品でした。
しばらくお一人で乗られるとのことですが、くれぐれもお気をつけて楽しいひとときを
お過ごしください。分からないことがあればいつでもお電話くださいね。
何度も遠方からお越しくださいまして、本当にありがとうございました。
またご一緒できる日を楽しみにしています。
フジタカヌー 上田洋樹
京都YMCAさん ようこそ木津川へ! 7月23日(土)
梅雨が明けて爽やかな気候の休日。
本日は京都YMCAさんの団体スクールでした。
カヌー広場にて、陸上講習前に全員で記念撮影。今日は総勢8名でした。
陸上講習を終えると基本操作の練習。
本日は沈が多発。増水した木津川の流れに果敢に挑戦した結果です。
2時間半の半日カヌースクールを終えて、カヤックのポーズで集合写真。
明日は笠置から木津の泉大橋までの約13kmをツーリングします。
フジタカヌー上田洋樹
新緑の北山川瀞八丁ツアー報告 2011.06.04-05
三重〜和歌山〜奈良県と、県境を複雑にまたぎながら流れる北山川。
その中でもとくに、景勝地として人気があるエリアをツーリングしてきました。
出発地点。駐車場から河原へと続く長い階段を降り、瀞峡の清流にカヌーを浮かべる。
ひと漕ぎ。ふた漕ぎ。目の前には人工物はなく、ただ山水画の世界が広がっている。
小さなカヌー・カヤックから見上げる、断崖絶壁の迫力ある眺め。
初めてここに来た方からは、みな感嘆の声があがる。
その感動体験が忘れられないのか、何度も足を運ばれるリピーターの方も多い。
大阪から車で約5時間。幾重にも連なる山々と、人を惹きつける懐の深さが繋がって
いるようだ。
ときには、沈もまた楽し。
通常より水量も豊富で、心地よい迫力の白波も楽しむことができた。
時が経つのを忘れるような空間の中を時折、観光用のジェット船が
轟音を上げて通り過ぎる。
航路を邪魔しないよう、岸近くで上手くやり過ごす。
最初は引き波の大きさに戸惑うも、何度か行き交う内にタイミングがつかめる。
梅雨の季節。日本でも有数の降水量を誇るだけあり、名もない幾筋もの小滝が
山肌を伝わり、川へと流れ込んでいた。
ツーリングの二日目。出発してしばらくすると、静かに雨が降り出した。
川霧に包まれた景色は、この川に一番似合う気がする。
今回も大満足のツーリングを楽しんでいただけました。
ご参加いただきました皆様。ありがとうございました!
波を越える楽しさ 静岡県気田川ツーリング 5月15日 日曜日編
気田川(けたがわ)ツアー報告3は日曜日のツーリングの様子をご紹介します。
日曜日も朝から快晴。
小鳥のさえずりで目を覚まし、さわやかな朝を迎えました。
朝食後にキャンプ道具の撤収と着艇地へ車を回送して、
10時35分出艇!
藤田さんいわく、「 今日の気田川の水量はケタ違い 」だそうです。
通常水位なら早瀬の区間も、増水していた今年は写真のように波が連続して
幾度も波を越える爽快なツーリングを楽しむことができました。
1回目の休憩時、男同士肩を組んで記念撮影。右岸には藤の花が咲いていました。
今回は関東からも1名さまがご参加くださいました。
今年の第1回木津川カヌースクールに引き続いてのご参加、ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね。
全員が写真中央右側の岩を避けて下る中(水の落ち込みは写真より迫力があります)
果敢に岩のど真ん中を通過された藤田さん。にこやかなカメラ目線のまま、
轟沈。
ペットボトルの再乗艇が見事です。
あまりにも楽しそうに沈されたので、思わず笑ってしまいました。
藤田さんいわく、「 いケタと思ったけど、こケタ 」そうです。
今後のご活躍をケタい、もとい期待いたします。
A-1-Tで本流をゆく。
ツーリング中に私が上陸してカメラを構えていたら、このように一番波が高い所にきてくださいね。
中間地点での昼食休憩後は休憩なしで一気にゴールまで。
着艇は13時40分。休憩時間を除くと、11.9kmを約2時間で下りました。
分割されたA-1-D。
A-1-Dは分割した状態でも運搬することができます。
ツアーの2日間は雨に降られることがなく、撤収時も5月の心地よい風が吹いていました。
ご参加の皆さま、ツアー中は多々ご協力ありがとうございました。
今後のツアーと来年の気田川ツアーもどうぞよろしくお願いいたします。
フジタカヌー 上田洋樹
冬の清流ツーリング 和歌山県太田川 2月12日(土)
2月12日(土)、総勢7名で古座川の北東に流れる太田川へ行ってきました。
心配していた水位は、1月末の下見時より更に低かったですが
ツーリングが不可能なほどではなく、極めて透明度が高い南紀の清流を
存分に楽しむことができました。
予報では天気は雪。しかし、この日は明け方のみ曇りがちで
日中は青空が広がり、まさに小春日和でした。
出艇前に全員で記念撮影。
実際のスタート地点はこれより30mほど上流。
カヤックを水に浮かべてからライニングダウンで太田川ツアーが始まりました。
この日は「リバーツーリング」と「リバートレッキング」を楽しむ一日。
川下りと川歩きの前に気合をいれていただきました。
降りそそぐ日差しを受けて、カヤックの影がきれいに川底に映っていました。
終始これくらいの水位があれば最高の川なのですが、実際には、
よく歩きました。
浅瀬で振り返るとフォーメーションを組んだかのように
皆さんライニングダウンされていました。
スタートからゴールまで歩いた回数を数えてもらったところ
なんとその数「23」。ツアーでは最多のライニングダウンでしょう。
歩いた回数は多かったですが、どれも距離は短く、体力的に負担になるほどではありません。
下見の時に出会った鯉。
この日も悠々と泳いでいました。
コース後半、河口近くまでくると堤防の向こう側から「ドーン」と
すさまじい波の音が聞こえてきました。
ツーリングの最後は川から海へ。
川の出口(河口)は狭く、海へ出るには時折打ち寄せる大波を
越えて行かなければなりません。
4人は海の手前で着艇。2人は大海原へと漕ぎ出でゴールされました。
ここでは某スタッフが轟沈。
A-1は水舟となり、足はなんとか着くものの、不定期にやってくる大波で
水をかぶらないよう、モグラたたきゲームのもぐらのように軽くジャンプしながら
重い水舟を引っ張っていました。
波に翻弄され、浜へたどり着くまで5分以上。体は冷え切っていたようですが
最後の最後にお客さまと河村シェフに楽しんでいただくことができました。
この沈は今後語り継がれてゆくことでしょう。
朝晩はまだまだ冷え込みますが、日中はとても暖かくなってきました。
これから春にかけてのツアーへのご参加をお待ちしています!
2月末からのツアーのご案内はこちらからどうぞ!!
特集【沈のメカニズム】 11月6日(土)吉野川ツアー報告3
カヤックはどのように沈するのか。
吉野川ツアー報告3では、沈の過程を検証します。
特集の主人公サイトウさん(仮名)。
過去の吉野川ツアーでは「亜脱臼事件」など、多くのエピソードがあるお方です。
初めてお会いした頃、木津川の恭仁大橋下の瀬でレンタルのポリエチレン艇L-1で豪快に
沈したあとの心から楽しそうな笑顔は10年近く経った今でも鮮明に思い出すことができます。
今回、「亜脱臼の瀬」は難なく通過したのですが、先の報告ページ2でご紹介した
ツーリング前半の瀬で吉野川の洗礼を受けられました。
それでは、沈の全貌をボクシングに例えてご紹介します。
今回、最も難易度が高かった瀬。
波高はそれほどでもないのですが、水流と波が立つ方向はかなり複雑。
コースについて解説すると、この地点約150m上流の広い川幅から
この写真上部ほどに川幅が狭くなり、それからゆるやかな左カーブを描いているので
本流は遠心力でカーブ外側に発生。かなりカーブ内側へのコース取りを意識して
パドリングしないと、まずこの位置まで来ることができません。
ならば、最初から左岸(実際には中洲ですが)寄りでこの瀬に突入すれば簡単だと思われますが
その最初が右岸側から進入せざるを得ないため、どうしてもカーブ外側からの攻略となります。
写真では分かりにくいですが、この位置の約10m上流の中洲側には衝突するほどの岩があります
ので、その岩を通過してからでなければ、インコースへの移動が開始できないのです。
ここでは左右の軽いジャブ。
右ジャブから左ショートフック。
左ボディブロー。
強く突き上げる左アッパーカット。
とどめの左ブーメランフック。
ダメ押しに渾身の左ストレート。
ノックダウン!
ゴーグルを装着されていれば水中はこのような視界であったと推測されます。
サイトウさま、次回吉野川ツアーを予定した暁には
「落し物を探しに」、「忘れ物を受け取りに」、もう一度ご参加ください。
この度はツアーへのご参加、誠にありがとうございました。
吉野の自然につづく
本日の沈の確率60% 11月6日(土)吉野川ツアー報告1
空は澄み、風はなく、水は豊かな大和の吉野。
本日、無事に吉野川ツアーが終了。
今回はコースを半分上流側に繰り上げて、出艇を大和上市付近、着艇を芝崎としました。
鮎釣りが盛んな時期、上市からの下流6kmの区間は釣り人が川の中に立ち並ぶため
ツーリングは困難な状況ですが、11月になると釣り人の姿はなく
今日は水位がやや高めということもあって、当日に急遽コースを変更しました。
国道169号線から見る吉野川は、いたっておだやかな流れですが、実際に川を下ると
そんな印象からは想像できないほどの瀬がいくつか存在します。
タイトルでも記載しましたが、本日の沈の確率は60%。
「吉野川沈道中」の様子は後日ご紹介するとして、まずは集合写真を公開します。
出艇前、眩しいほどの日差しを受けて。上市にて。
この時点では、皆さんとっても元気でした。
出艇から約5時間後、ゴールにたどり着いて。
TEAM 「On water」とTEAM 「Water inside」に分かれて記念撮影。
どちらのグループが、いずれのチームに属するのかはご参加の方々の名誉のために伏せますが
写真のポーズからその所属をご判断くださいませ。
参加メンバーの皆さん、ご協力ありがとうございました。
ほぼイメージ通りのカットを撮影することができました。
ではでは、報告ページ1の最後は、吉野川ツアー488枚の写真の中からただ1枚
栄えある「フォトジェニック大賞」を発表いたします。
水のベールとしぶきをまとい波をゆく
シングル艇のように見えますが、このカヤックはタンデム艇のアルピナ2-430です。
いつも遠くからのご参加ありがとうございます。
つづく