最近、ステップポンプ(ファルトボート全機種に付属)についての
お問い合わせが数件ありましたので、ホースの装着方法をご説明します。
新艇納品時にはこのような状態でザックに収納されています。
ポンプ本体青色の吹き出し口に、ホース端部の円柱部分が長いほうを差し込みます。
反対側の端部は先端がテーパー状になっています。
このままではバルブに差し込めませんので、
ホース(青)の周囲から、ねじ込むようにバルブ(水色)を入れます。
右ききの方なら、右手でバルブ、左手でホースを持つとやりやすいです。
接続された状態。手を添えなくても、互いは離れません。
ホースのテーパー部分を、はさみ等で切断すると簡単に抜き差しできますが
手を離すと簡単に離れてしまいますので、出荷時にはホース先端の内径が
バルブの外径より小さくなるように切断しています。
船体左右のエアチューブと浮力体に空気を入れる際は上記の手順で進めてください。
フジタカヌー 上田洋樹
フジタカヌー最新モデル アルピナ1-450ハイブリッド 販売開始!
フジタカヌー最新モデルのご紹介です。
今年3月の横浜ボートショーで展示したアルピナ1-450がついに量産可能となりました。
パイプフレームは軽いアルミに、剛性があるグラスファイバーを組み合わせて軽さと丈夫さを両立。デッキとインナーストリンガーにはファイバーグラスポールを採用し、キールや前後ステムのアルミパイプは2重管としています。これらは世界でもフジタカヌーだけの仕様です。
縦通フレームを強化したことで、リブフレームは4枚。軽量化や組み立て時間の短縮とともに艇内の積載スペースを広く確保することに成功しました。また、船体布の素材はテクノーラ(アラミド繊維)にリップストップを編み込み、引き裂きに対する耐久性を格段に高めています。
★ALPINA-1-450HYBRIDスペック
希望小売価格 ¥273,000(オーダーカラーは¥286,650)
全長:445cm 幅:62cm 重さ:15.5kg 収納サイズ:100×37×30cm 組み立て時間:15分
デッキカラー:ブルー・イエロー・レッド・ライトグリーン
※デッキはカラーオーダー可能 カラーサンプルはこちらから
ボトムカラー:チャコールグレー
標準装備:ペダル式フットブレイス(キーパー社製)・ノーズガード(バウ側のみ)・フロントハッチ
・セーフティライン・デッキゴムロープ(コックピット前後)・フットマット(かかと用クッション)
・スプレースカート・収納ザック
それでは、各部をご紹介します。
バウ先端を保護するノーズガードは標準で付属します。
コックピットフロント側にはハッチが付属。
荷物を艇内の前側にパッキングする際に使用します。
また、ハッチ付近に携帯食やウェア、応急用の補修キットなどをパッキングすると
必要な時にすぐ取り出すことができます。
ハッチを開けるとこんな感じです。
オプションで防水性を高めるネオプレン製のインナーカバー(¥3,150)もあります。
標準装備のフットブレイスとフットマット。
マットは力が加わる、かかとの衝撃をやわらげると同時に、かかと部の船体を保護します。
スプレースカートの装着をさらに容易にするショートタイプのバックレスト。
わずかな重量ですが、軽量化も図っています。※2011年5月中旬よりPE・アルピナシリーズの
1人艇のシートはすべてこのタイプとなります(アルピナ1-310を除く)。
オプションのラダーを装着するためのコードホールもあらかじめ加工を施しています。
現在製作中のカスタムモデル。いくつか細部に手を加えています。
このモデルは完成次第、あらためてご紹介します。
アルピナ1-450についてのお問い合わせは取り扱い代理店、または
フジタカヌー
メール:info@fujitacanoe.com
お電話:0743-95-2507 までどうぞ。
アルミフレーム艇 アルピナシリーズのリブフレームが完成するまで
前回はグラスとウッドのハイブリッド艇のPEシリーズ(PE-400・480スペリオ)の
リブフレームの製作についてご紹介しましたが、続いてアルミフレーム艇の同じ
リブフレームが出来上がるまでをご紹介します。
アルミ艇のリブフレームは1本のアルミパイプをベンダーという機械で曲げて
端部をリベットで接合しています。
ガンネルやチャインパイプを受けるためのチャンネルという白い部品や
デッキパイプ、インナーストリンガーを受けるためのカップを取り付ける箇所には
それぞれドリルで穴が開けられています。
作業に入る前に錆びを防ぐために潤滑油をウエスに軽く吹きかけてリブフレームを拭きます。
クレ556より666のほうが効果的です。
クレ666はホームセンターやオートバックスで販売しています。
このオイルは防錆・防湿・潤滑効果があり、定期的にアルミフレームに塗布されると
組み立てや分解がしやすくなります。
海で使用された場合は真水でしっかりと海水を洗い流してから水分を拭き取り
フレーム全体(特に継ぎ芯やボタン)にご使用ください。
まずはチャンネルを仮止めします。
仮止めのネジがゆるい状態で、ネジのゆるみを防ぐ錆び防止剤を1滴流し込みます。
本締めした状態。
すべてのチャンネルのネジを締めてからは、
ハンドリベッターでインナーストリンガーを受けるためのカップを取り付けます。
ここではアルミ無垢材から削り出したカップとステンレス製中空リベットと
ステンレスワッシャーを使用します。中空リベットとは文字通り中が空洞になっています。
リベットでカップを取り付けた状態。
1枚のリブに3個のカップを取り付けると、
完成です。
オプションのロアストリンガー(アルピナ2-460は標準装備)を装着する場合は
ベルクロ(マジックテープ)をチャンネルとパイプの間に挟みこんで、下部にあと
2つのチャンネルを装着します。
2枚のリブフレームなら仕上げるまで5分ほどです。
前回のPEシリーズのリブフレームに比べると、あっという間に完成します。