今年は好天が続き、湖岸沿いの雪はほとんどが溶けていました。
銀世界は遠き山のうえに。
気を取り直して、竹生島を目指すことにします。
出艇場所のつづら尾崎周辺は、強い北西風の吹き出し口になっている舟の難所。
当日の状況を慎重に判断しながら島へ渡ります。
経験者が集っていたので、迫力ある波風も力強く漕ぎ抜けていきます。
島内に建つ宝厳寺では、水と縁の深い弁財天を祀っています。
弁天様のお使いは白蛇とのこと。
巳年にかけて、皆さんと一緒に日頃のお礼を参拝してきました。
手早く観光を済ませ、再びつづら尾崎へ。
冷たい北風をさけられる場所を探して昼食休憩。
湖北の冬の名物といえば鴨。
この日の献立は地元の真鴨を使った鴨南蛮そば。
しっかりとしたお出汁が効いていて、深い味わいを美味しくいただきました。
おかわりも多く、綺麗に完食。
日の高いうちに菅浦の浜へ到着。
琵琶湖一周を目指すメンバーも多く、参加者同士での会話も盛りあがりました。
つづらお荘のお風呂で体を汗を流して解散。
遠く青空に浮かぶように竹生島をジッと眺めていると、湖岸の桜に目がいきました。
よく観察すると枝には小さい蕾がしっかりと結ばれています。
立春も過ぎ、少しずつ春の気配を感じられるようになりました。
お花見も、もうすぐですね。
ツアーの様子は、YouTubeでもご覧いただけます。
琵琶湖の島をめぐる旅 多景島
彦根の湖岸から眺めると、まるで軍艦が停泊しているように見える多景島。
ずいぶんと遠くに浮かんでいるように見えますが、直線で測ると約7キロ。
カヌーで漕いでいくと、休憩をいれつつ一時間半程度の距離にあります。
この島の面白いところは、眺める角度によって島の雰囲気が様々に変化することです。
「多景島」とは上手く名付けたものです。
島の周りは断崖になっていますが、入島料を払えば島へ上陸できます。
休憩を兼ね、腰を伸ばしつつの散策には丁度良いコース。
少し賑やかですが案内のアナウンスを参考に、見塔寺や題目岩などの見どころを
散策する事ができます。
周りを見渡すと、沖島や竹生島。沖の白石。そして、琵琶湖を囲む山々の連なり。
遠くまで広がる360度の展望が楽しめます。
陽射しもやわらぐこの季節。
秋のツーリングにお勧めのコースです。