梅雨入りした6月の平日、カヌースクールを開催しました。
今回は講習風景を中心に1日の様子をご紹介します。
カヌースクールは10時30分開始。
1日の予定をお伝えしてからはスタッフ紹介とご参加の皆さんの自己紹介。
準備運動をしてから、装備や道具の説明、パドリングの基本(前進、後進
減速、方向転換)、艇の説明、運搬の仕方などの陸上講習を行います。
写真はパドルについて説明しているところです。
漕ぎ方の説明のあとは全員で水際までカヤックを運び、乗り降りや姿勢
転覆した際の対処の仕方などをお伝えします。
これらの講習後は流れのおだやかな水域で、まずは自由に乗っていただきます。
少し慣れてきた頃には下半身の使い方や定位置旋回、スターンラダーの練習を
行います。12時からは1時間の昼食休憩。
午後からは約6kmをツーリングします。
川を下る前には瀬の下り方やコース取り、水の流れや障害物の見極め方
本流への入り方や岸へ艇を寄せる方法などをご説明します。
毎回この説明時は皆さん真剣に話を聞いてくださいます。
川下りの説明のあとは、水辺で艇の傾け方やバランスの取り方、艇内にたまった
水の抜き方、流れのある所で沈した際の対処方などを説明。
そして、いよいよツーリング開始。
笠置大橋下の瀬。
いつもは右岸側から撮影するのですが、この日は左岸から撮影しました。
午前から笠置大橋下の瀬を通過するまでは沈はゼロでしたが
その後の左カーブの瀬から、ゴールするまで沈が続出・・・。
画面右側は大阪南港北ATC内にお店を構えるカヤックコウノトリの河野さん。
当日はレスキューありがとうございました!
コース前半の1枚。
中間地点では休憩のあとに流れを横断するフェリーグライドを練習します。
ゴールまで1.5kmほどの地点、全員で筏を組み記念撮影。
この日のご参加は16名。梅雨の時期ですが、そよ風が心地いい一日でした。
フジタカヌー 上田洋樹
少年と気田川 小さなカヌーイストの挑戦
2010年気田川キャンプツアー報告の最後は、1人の少年の特集です。
土曜日のツーリングを終えて、名車900Sと一緒に。
このお車を見ると、同型のカブリオレに乗っていたあの人を思い出す。
あるツアーを終えて、笠置のフジタカヌー工場で車内にパドルを置いたまま幌を開けた際に
そのパドルがリアガラスに干渉して、リアガラスが木っ端微塵に割れたあの日の衝撃も今は昔。
洗練された外観、そのフォルムに無駄がない、いいお車です。
それでは、少年が気田川で過ごした週末の物語をご紹介します!
草食系男子という言葉で男の子が分類される昨今ですが
彼は自分のことは自分で行う立派なアウトドア系男子です。
少年を見守る瞳はとても優しいです。
土曜日のツーリング前半、軽やかにパドリングする少年。
お父さんとの息もピッタリです。
ダイビング用フルスーツのお兄さんと。
潜っているお兄さんのシュノーケルの先に水を入れるように伝えたのですが
彼の良心がそれを咎めたのか、むせ返るお兄さんのカットは撮影できませんでした。
本流が岩に向かう難所に挑む。
このあと、艇は見事180度時計方向に回転。
つまり、沈。
生涯初の記念すべき沈を経験して、彼はこの旅で大きく成長・・・、
してくれていたらいいんですけど。
着替えが終わり、ご両親と記念の1枚。
やがて彼が大人になった時、こんな頃もあったんだよと、ご家族の話題にお役立てください。
この石の何かが彼の感性をくすぐったようです。
石の模様はこの気田川の波のようにも見えます。
この写真から日曜日の記録。出艇直後の1枚です。
カメラ目線で撮影に応えてくれるほど余裕が生まれてきました。
艇はアルピナ2-430 ブルー&チャコールグレーのEX仕様。
土曜日より、さらに息が合ってきました。ナイスパドリングです。
彼の後方にはいつも見守るようにシングル艇。
急流に突入!
2日間を振り返れば、彼はいつもしっかりと漕いでいました。
ツーリング後半、フードを被り水しぶきに対処しています。素晴らしい。
S字カーブに挑む!
蛇行する気田川の流れを象徴するカットです。
日曜日も無事にゴール。
2日間よくがんばったね。
両足をしっかり開いていることも素晴らしいです。
これからまた会う日があると思うけど、その時もよろしくね。
気田川ではありがとう。