豊かな広葉樹林が残る奥琵琶湖。
秘境とも称される「つづら尾崎」周辺を、水上から散策してきました。
毎月開催している琵琶湖ツアーでは、カヌー・カヤックでびわ湖一周に挑戦している。
今回は紅葉という季節感もあり、いつも以上に賑やかなツーリングとなった。
この日の天候は、複雑に変化した。季節の移り変わる瞬間とはこういうものか。
小さなカヌーで湖にたたずむと、全身の感覚で自然に触れることができる。
断続的に吹く冷たい風と雨も、いつの間にかツーリングの面白さへと繋がった。
少し穏やかな色味と感じた広葉樹林に、雲の隙間から薄日がさす。
その瞬間だけ雨に濡れた葉が輝き、つかの間の鮮やかな姿を現してくれた。
塩津に近づく頃、ゴールへと導いてくれるように、うっすらと虹のアーチが現れた。
思わず歓声があがる。一瞬ごとに変化する景色は、どれも私達の大切な思い出となった。
ゴール後は、ファルトボートや道具を手早く片付け。
雨風で冷えた体を、国民宿舎つづらお荘のお風呂で暖める。
最後は秋らしい味覚を楽しんでもらおうと、熱々のきのこ汁を準備。
鍋を囲み、暮れ行く湖の景色を眺めながらの交流は、いつまでも尽きなかった。
ご参加もご参加いただき、ありがとうございます。
次回は12月11日(日)に、今回のゴールの塩津から湖東を南下ながら巡るコース。
この報告を見られて興味を持たれた方は、カレンダーに丸印をお忘れなく。
初秋の琵琶湖ツアー 今津〜菅浦ツーリング報告
カヌー・カヤックで琵琶湖一周を目指す方を中心に、湖を時計回りに進むツアー。
秋のコースは、豊かな自然に囲まれた琵琶湖の中でも特に、古くからの景観が
大切に守られている地域を漕ぐ予定です。
今津浜にて上陸。ここは大きな街道同士が交わる場所として栄えた歴史ある土地。
素通りで通り過ぎるのは、もったいないように感じます。
昼食休憩を兼ねて上陸。スタッフお勧めの場所などを歩いて散策しました。
琵琶湖ツアーでご好評いただいているのが、お昼ご飯。
その土地にゆかりがある食材を中心に、みんなと協力して作るのですが、
「同じ釜の飯」を食べながらの時間は、なによりの交流の場となっています。
昼を過ぎてからゴールするまで、風をさえぎる地形を通る以外は、終始、強い風が
湖面に吹き抜けていく。
横波を受けながら長時間を漕ぐことは、琵琶湖でのツーリング初心者の方には
苦戦する場面だったと思います。
諦めず笑顔で最後まで漕ぎきった経験は、また大きく成長するきっかけになったと
確信しています。
湖北の山並みが素晴らしい!
強い風に遊ばれるように、幾通りにも雲の姿が変化するのが新鮮でした。
夕日に応援されながら、最後は全員で揃ってゴール!
黄金色に輝く湖面は、緊張感を持ちながら漕いだ勲章のように感じました。
来月は、今回ゴールの菅浦集落からスタート。
奥琵琶湖の秘境と呼ばれる、自然林が残る「つづら尾崎」の錦秋が楽しめる
コースです。