京都市内を流れる名川、桂川。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
嵐山の渡月橋から宇治川と合流するまでに堰堤が7つあるせいか、
ツーリングコースに選ぶ人は意外に少ないようです。
堰堤は多いですが、この時期は水量も豊富。底を擦る心配がありません。
そして、歩いて移動できる距離に電車の駅も点在しています。
ザックのサイズに収納ができる利点を活かして、公共交通機関を利用した
ファルトボートならではの面白さと行動力を、実際に体験してみます。
爽やかな笑顔で、JR嵯峨嵐山駅で集合。
それぞれに工夫を凝らした方法で、事前に準備をされたのでしょう。
今日一日の装備がすべてザック一つに、綺麗にパッキングしてありました。
ツアーは漕ぐ前から始まっています。
川原でファルトを組み立てていると、いつのまにか近所のちびっ子達が集まってきました。
カバンの中から、折りたたみ式のカヌーがでてくるのにビックリしたようです。
興味津々な視線に見守られながら、水面へ漕ぎ出す。
重たい荷物から開放され、心身ともに自由になる。
至福の瞬間と思うのは私だけではないでしょう。
途中の堰堤のひとつ。
前日の雨で水位が増えていたこともあり、堰堤越えは思ったより難儀しました。
各自の艇を2人で持ち、協力して乗り越えていきます。
ツーリングには河川レンジャーの仁枝氏が同行。
流域の自然や植物、桂川沿いの歴史など。専門家のお話を伺いながら漕ぐことで、
より一層、桂川を身近に感じることができました。
人々の生活圏が近いだけあり、色々な人との出会いや交流があったのも新鮮でした。
私達が漕ぐ姿を見て、カヌーに興味を持ってくれる人もきっといるはず。
JRや阪急電鉄、名神高速道路。身近な鉄道や幹線道路の下をくぐり抜けていきます。
これは良い思い出になりました。
近くを通るたびにきっと、今日のツーリングのことを思いだしますよ。
老舗和菓子屋中村軒に立ち寄り、名物の麦代餅(むぎてもち)を食べてホッと一息。
予定より一時間ほど遅れましたが、無事にゴールへ到着。
ファルトボートを分解、元通りにザックへ収納して記念撮影。
堰堤は予想以上に手強かったですが、全員が協力して困難を乗り越えたからこそ、
それを上回る感動がありました。
スローな旅と呼ばれるファルトボートを用いたからか、いつも以上に参加者同士の
繋がりを強く感じた気がします。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!
次回は、5月6日(日)にファルトツアーの第二回。
桂川が木津川、宇治川と合流し淀川と名前を変えます。
大河の流れに乗って、枚方までをのんびりとツーリングしましょう。
次回のコースには、堰堤は一つもありませんよ。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
三重県・銚子川&白石湖ツアー報告 5月15日(土)
第1回の銚子川ツアーはチリ地震の影響で現地には津波警報が発表され
出艇してわずか1kmでツーリング中止となりました。
このツアーは川から川、そして湖、海とあらゆる水の表情を見る旅であり
中止となったまま、この2010年を終えるのはあまりにももったいないので
ツアー直後に5月15日に再度ツアー日程を組みました。
銚子川の水中。
3月に訪れた古座川の支流の小川もかなりきれいでしたが
銚子川はそれ以上に透明度が高い美しい水をたたえていました。
今回のご参加は10名。
第1回をリベンジされる方、初めて銚子川を訪れる方、ツアーそのものが初めての方が
尾鷲の清流に集っていただきました。
それでは、1日の様子をじっくりとご覧ください!
天候は朝から晴天。
木々の葉は皐月の日差しに照らされて瑞々しく透き通っていました。
銚子川全景。
この日の水位はかなり低かったです。
出艇後は歩いて、歩いて、歩いて、銚子川ツーリングは銚子川ウォーキングとなりました・・・。
出艇前には第1回と同じく進水式。
清流銚子川にPE-400スペリオの鮮やかな黄色が映えていました。
お清めの儀式のあとは恒例の「水かけ祭り」。
水温はまだまだ低く、かなり冷たかったことと思います。
進水おめでとうございます!
ファルトボートに関することで何かございましたら、いつでもご相談くださいね。
水は2月の第1回よりさらにきれいでした。
カヤックの影が川底に映る川では水に浮遊する感覚を体感することができます。
お2人でのご参加ありがとうございました。
次回はぜひキャンプツアーにお越しください!
写真の瀬はぎりぎり下れるくらいの水位。
時おりボトムをすりながら全員が無事に通過しました。
第1回の銚子川ツーリングはこの赤い橋で中止となりました。
ここからは新しい旅の始まりです。
第1回の銚子川ツアーで進水されたアルピナ2-430。
いつかご家族全員で遊びにいらしてくださいね!心よりお待ち申し上げております。
清流に戯れる河村シェフ。
後に小さく写っているのは銚子橋。この地点で昼食休憩としました。
シェフのお昼ごはんはお弁当と特大ラーメンと差し入れでいただいた
紀伊長島名物のマンボウの串焼きと天ぷら。
さすがにお腹いっぱいになったようで、ツーリング後半は満腹感で睡魔におそわれて
舟を漕ぎながら舟を漕いでいました。久々に無口なシェフの姿を見ました。
このあたりは水深が深く、水の色は透明感のあるエメラルドグリーン。
本当にきれいでしたよ。
いつもお食事セット(ストーブ、テーブル、その他いろいろ)を携行されています。
板取川でもよろしくお願いいたします!
50分ほど休憩をとってから再出発しました。
銚子川河口付近の川底に沈んでいたクラゲの亡骸。
どこまで下っても銚子川は澄んでいました。
銚子川の河口にいつもある波。
風が強い日には巨大な波となります。
淡水と海水が交じり合う汽水域で見られる通称「ゆらゆら帯」。
写真では、なんとも言えないこの水の雰囲気は伝わらないと思いますが
独特の水の表情を垣間見た瞬間でした。※ちなみにピンボケではありません。
高知県の四万十川のゆらゆら帯も有名だそうですが
このように川底まで見えるのは全国でも珍しいそうです。
銚子川の河口部でUターンするように船津川へと。
歩く速度よりゆっくり流れる船津川の下流域を遡るとそこには白石湖。
白石湖は川、湖、海の水が交じり合う、これも全国的に珍しい湖です。
特産は渡利牡蠣(わたりがき)。
出艇前の予定ではこの小さな湖を1周する予定でしたが
銚子川ウォーキングで時間をとられてしまったため、1周は断念して半周となりました。
白石湖から船津川を下り、最後の休憩。
小高い丘に登り記念の集合写真を撮影。
まずは銚子川を背景に。
そして船津川を背景に。
2本の川が河口で隣接しているのも珍しいです。
最後に尾鷲湾を背景に。
海に出る前には水路を散策しました。
下見の時はほとんど流れがなく、護岸に張り付いた牡蠣を眺めながらゆっくり進んだ
この水路でしたが、この日のこの時間はまるで川のように海水が流れていました。
潮の流れに逆らうように漕ぐややハードな散策のあとは尾鷲湾へと。
最後に2kmほど海を漕ぎ、
16時15分無事着艇!
距離はそう長くないものの、川を歩いたり、潮の流れに逆らったりと
お疲れになられたかも知れません・・・。
ご参加の皆さん、今回もありがとうございました!
またどこかのツアーでお会いしましょう!!
どこかのツアーのご案内はフジタカヌー2010年ツアー予定をご覧ください。
これからカヌーを始められたい方はカヌースクールにご参加くださいませ。
上田洋樹