流された橋 木津川・泉大橋〜上津屋橋ツアー

10月21日、2012年2度目の木津川・流れ橋ツアーを開催。
当日はまさに秋晴れ。絶好のツーリング日和でした。
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心地よい速さで流れる木津川をゆっくりと下る。
木津の泉大橋をスタートして約4.5km、開橋を通過。
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水位が低いと、写真のように、はっきりと川底を確認できます。
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すがすがしい、抜けるような青空も印象的な一日でした。
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あまり見かけない小さな昆虫。カメムシでしょうか。
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玉水橋をくぐり、赤いアーチの山城大橋で昼食休憩。
風に吹かれることもない水上でした。
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川原に即席ダイニングをセッティングして、ゆっくり食事する田中さん。
1時間ほど休み、8km先にある流れ橋に向けて再出発しました。
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流れはどこまでもおだやか。
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時に曲芸を披露していたラジコンの飛行機。
泉大橋より下流の河川敷は広く、こうしたラジコンの飛行機はよく見かけます。
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毎回ポーテージする近鉄鉄橋の下流側にある水たまり。
先日の銚子川には及ばないものの、この日の水もきれいでした。
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稚魚にとって、渇水時は安全なこの場所も、増水時にはなくなって
やがてここから旅立たなければなりません。
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近鉄鉄橋では全員で協力して、全ての艇を運搬しました。
毎回、川の水位によって歩く距離が変わります。
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近鉄鉄橋から旅立つ河村さん。相変わらず、いい顔してます。
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流れ橋が近づくとともに、日は西に傾いていきます。
左岸のかなたにある太陽に照らされて、16時に流れ橋着艇。
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今年の増水で流された流れ橋を背景に全員で記念撮影。
普通に撮影したのち、流れた橋のイメージを表現していただこうと
「全員寝てください。」とお伝えしたところ、ブーイングの嵐・・・。
予想外の展開にたじろいでしまいましたが、
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何とか妥協点を見出しました。
皆さま、ご協力ありがとうございました。
流れ橋ツアーで最も疲れること、それは最後の運搬。
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川の右岸側から左岸の堤防上にある東屋まで全ての道具を運びます。
夏は汗だくになります。
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10月21日、流れ橋はまだまだ元の状態には戻っていなくて、復元工事の途中でした。
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それにしても、水流の強さというのは凄まじい。
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撤収を終えて一息つくと、西の空には美しい夕焼け。
心がなごんだ、秋の流れ橋ツアーの終幕でした。
上田洋樹

振り向けばアライグマ アニマルレスキューの午後

現在、ファルトボートのご注文はPE-2-470ノアが5艇(その他、アルピナ-1-310など)。
2人艇の470ノア(500ノアも同様)はフジタカヌーの現行モデルで最も部品点数が多く
(シングル艇にはない木製コーミングや背もたれ棒、私たちが「ブーメラン」と呼ぶ
リアコーミング、フロアボードもシングル艇が2枚に対して、タンデム艇は3枚。)
今週はひたすら木製フレームの研磨と塗装の毎日でした。
本日の午後、塗装ブースで中央リブフレームの仕上げの塗装を施していると
背後に何かの気配と視線を感じた。
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イタチ・・・?
よく見ればタヌキの子供でした(自分の中でタヌキと理解するまで十数秒)。
※その後アライグマと判明しました。
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こんな顔です。
フジタブランドのカヤックを生産しているフジタカヌー笠置工場は自然豊かな緑に囲まれています。
毎日いるとそれが当たり前のように思ってしまいますが、里山にたたずむ工房といった趣がある
素敵なところです。
現在、工場のすぐ隣の田は田植え直後で、水の鏡の一面に苗の緑が規則正しく並んでいます。
つい最近までは(最後に写真あり)の親子が田植え前の田で餌をついばんでいました。
猿の群れ(50匹以上)の大移動や猪の親子(うり坊はとても愛らしい)もよく見かけます。
過去にはカワセミが迷い込んでしまったのか、工場1階の鉄筋の梁にずっとたたずんでいた
こともあります。今はツバメの雛が玄関にある巣ですくすくと育っています。
じきに巣立っていくことでしょう。
とかげ、ヤモリ、蛇など、まだまだ野生の生き物は数多く生息しています。
話をアライグマに戻します。
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今は使っていない旧型のコンプレッサーと壁の間に挟まって
身動きが取れなくなってしまった子供たち。ここから救出劇の始まりです。
写真でご覧になられると、ただただ可愛い小動物に見えますが
そこは野生の動物、少しでも近づこうものなら牙をむいて威嚇してきます。
まずは手前の1匹の首根っこをつかんで救出。
小柄な体からは想像できないほどの大きな鳴き声に思わずビビッてしまいました・・・。
もう1匹は逃走。
塗装の途中でしたので、姿を見かけるまでしばらくレスキューは中断。
約1時間後、寂しそうな鳴き声で隠れている場所が分かりました。
ここから、虫取り用の網をたずさえて、捕まえるまでに20分。
網はすぐに破れて、結局は素手での捕獲。
工房の隅の捕まえにくい場所に逃げ込み、不自然な体勢で格闘したので
首の筋を寝違えたように痛め、すり傷をつくり、衣類は汚れ、鋭い爪でひっかかれ
さらにはおしっこまでかけられ、さんざんな午後でした・・・。
でも、無事に救出することができ、やり遂げた充実感で今日という日を終えることができました。
今後、スクールやツアーで、カヤックやテントの中に「アライグマがいて怖くて近づけない」
という場合はスタッフにすべてをおまかせください。
かなりビビッっているかも知れませんが、なんとかします。
京都府の南端に位置する、こんな野生動物の宝庫のフジタカヌー笠置工場は
カヌースクールを終えて、わかさぎ温泉にご入浴されたのち、お時間がございましたら
いつでもご見学いただけます。
日本のカヌーの歴史とファルトボートの製作現場と自然。
カヌースクールと合わせて、いつでもお越しくださいませ。
以上、かなり強引にアライグマとカヌースクールを結びつけてみました。
【アライグマ】
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類される夜行性の哺乳類。
体長約55cm、体重約5-8kg、灰褐色の体毛をもち、目の周りから頬にかけて黒い斑紋がある。
狸とよく似ているが、アライグマには眉間の縞、白い耳の縁、白いひげがあり
長くふさふさとした黒い横縞がある尾や5本の長い指でその違いを見分けることができる。
水辺近くの森林に生息。前足を器用に使うことができ、木登りや泳ぎが得意。
春には4-6頭の子供を生む。野生下では滅多に人を襲うことはないが
アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意を要する動物。
子供のアライグマの首根っこをつかむと、足をばたつかせてすさまじい声で鳴き続ける。
【タヌキ】
日本には北海道のエゾタヌキと本州・四国・九州のホンドタヌキの2亜種が棲息。
エゾタヌキはホンドタヌキよりやや被毛が長く、四肢もやや長め。
【ホンドタヌキ】
ネコ目イヌ科タヌキ属に属するタヌキの日本産亜種。
顔の目の周りの黒い模様から「八文字」と呼称される。
春から夏にかけては子育ての時期。
3月中旬に巣穴の中で通常は3 – 5匹出産。
5月初頭になると幼獣は親タヌキ夫婦と一緒に巣穴の外に出て行動するようになり
食べ物も自分で見つけられるようになる。
夏は親子で行動する。
秋は子どもが親離れをする時期。
上田洋樹