京奈和道から2.5kmほど進むと、遠くに第2京阪が見えます。
流れ橋は第2京阪より上流側にあるのですが、橋の高さが低いため
この地点ではまだ目にすることができません。
さらに500mほど進み、大きなく左カーブを出ると流れ橋が見えてきます。
15時25分、西に傾いた日を受けて、着艇の時間が迫った最後のひととき。
約19kmにおよぶ長距離ツーリングは間もなく終了です。
流れ橋を右岸上流から眺める。
水面に映る光の中に浮かぶA-1-T。ゴール直前の1枚です。
舟を岸に上げてから、最後に全員で流れ橋にて。
行き交う人が途切れる間に5カット撮影しました。
流れ橋ツアーはこれで終わりではなく、最後に大仕事が待っています。
365mある木製の上津屋橋を端から端まで運搬、そこからさらに堤防の上まで。
皆さん、お疲れさまでした。
そして、流れ橋ツアーにご参加いただきましてありがとうございました!
16時、堤防から空を見上げると2本の飛行機雲。
心地よい秋の一日でした。
今年も残すところあと2ヶ月と少し。
フジタカヌーでは秋から冬にかけてもツアーを予定しています。
すがすがしい季節のツアー案内はこちらからどうぞ!
冬用ウェアでお悩みの方はご相談くださいね。
木津川 流れ橋ツアー報告4 【木津川下流域の危険】 10月23日(土)
近鉄鉄橋をポーテージして、しばらく漕ぎ進むと京奈和道。
この橋脚へは北から80度ほど東(南から進むと2時の方向)に水が流れています。
画面左の橋脚は艇が張り付く可能性があります。
画面中央の橋脚全域は本流を受けて、相当に複雑な流れになっていますので
この橋脚も注意が必要です。
※この2つの橋脚は増水時には特にご注意ください。
橋脚や倒木(ストレーナー)、テトラポッド、岩、杭などは水は流れますが
人や艇は流れの向きに対して、横向きになると簡単にそれらの障害物に張り付きます。
最悪のケースは障害物の方向に沈して、流れを受けて障害物と艇の間に体がはさまれて
艇から脱出できないという状況です。
水は一見ゆるやかな流れでも、そういった状況になると救出は困難を極めます。
では、どうすればいいのか。
答えは2つです。
【1】まずは、川の危険を知ること。
人やカヤックが流れの中で留まってしまう可能性がある障害物を思いつくままに列挙すると、
橋脚(大小、鉄筋・コンクリート・木製の素材にかかわらず)、テトラポッド、倒木(水面の
上下50cm以内は最も危険)、岩、杭、竹、鉄柱、やな、本流にあるブッシュなどです。
【2】それらの30m上流の位置では、障害物と接触しないだけの間隔をとること。
その間隔をとることができない場合は、迷わずに着岸して
ライニングダウンやポーテージしてください。
また、川の蛇行などで先が見通せない場合は、その都度着岸して下見するなど慎重に。
今年もカヌーの死亡事故はいくつか報道されていました。
楽しいはずのカヌーやカヤックのツーリングが悲しいことになりませんように切に願います。
流れ橋まではのどかな流れが続きます。
木津川下流域を象徴する豊かな自然の中にカヤックがある風景。
流れ橋ツアー【完結編】につづく
木津川 流れ橋ツアー報告3 【木津川の不思議】 10月23日(土)
ゆっくり昼食休憩をとってからは再び流れ橋を目指してツーリング。
青空に広がる秋の雲。
夏の雲と比べるとどこかひかえめで儚い風情。
標題の「木津川の不思議」。
近鉄鉄橋下の水たまりの水中です。
水はご覧のような美しさ。
長野県万水(よろずい)川の河畔にある安曇野湧水群に勝るとも劣らない透明度です。
この水たまりは渇水時期に、この場所を訪れても必ず水を湛えていて
その水はいつも透き通っています。おそらくこの場所では、水がめぐり巡って
川底から湧いているのではないでしょうか。本当にきれいです。
小さく斑点のように見えるには魚の子供たちです。
外敵がいない、楽園のようなこの場所で育ち
やがて増水した折にはここから旅立っていくのだと思います。
言うなれば、稚魚の保育室。
木津から流れ橋に向けてツーリングされる方はこの美しさをご覧になってください。
源流の沢を除けば、この水は木津川で最も透明度が高いと思います。
安曇野湧水の水中写真。
木津川は勝らず少し劣っていました・・・。
近鉄鉄橋下は無数の杭や堰があるためポーテージ。
50mほどカヤックを運び、鉄橋下流から再出発。
流れ橋ツアーはここから後半へと
つづく
木津川 流れ橋ツアー報告2 【ツーリング前半】 10月23日(土)
進水式を終えて、10時35分出艇。
画面奥に見えるのが木津の泉大橋です。
木津川はその昔、「泉川」と呼ばれていました。
この日の水位は−2.6m前後(加茂)とかなり低めでしたが
水の濁りがなく、透き通った木津川を楽しむことができました。
ライニングダウンは19kmの全航程中に1度のみ。
−2.6mの水位でも的確にコース取りすれば、舟から降りずにツーリングできます。
亀と河村シェフ。
木津から流れ橋の区間は護岸が少なく、広大な河川敷には手付かずの自然が残っています。
野鳥は鳶や白鷺、青鷺、セグロセキレイが数多く生息。
マガモはつがいで行動していて、オスの体毛は色鮮やかで美しかったです。
この日はカワセミを8回ほど目にすることができました。
13時、昼食ポイントの山城大橋に到着。
45分ゆっくりと休憩しました。
木津川の不思議につづく
木津川 流れ橋ツアー報告1 【進水式】 10月23日(土)
澄みわたる青空。
さわやかな秋晴れの好天に恵まれた10月23日、今年2回目の木津川下流域のツアーを開催。
この日はツーリング前に田中さんのアルピナ310(AL-1-310)の進水式を行いました。
タキシードにハット、正装で式に臨まれた田中さん。
これまで幾度となく進水式に立ち会ってきましたが、タキシードを着用された方は初めてです。
デッキはオーダーカラーのパールシルバー。
パールシルバーはこれまでに数艇出荷しています。
ツーリング前半、最初の休憩時にこの日デビューしたアルピナ310を囲んで全員で記念撮影。
この日は総勢20名でした。
進水おめでとうございます!
田中さんはこの姿のまま、木津川ツーリングを満喫されたのでした。
流れ橋ツアー前半の様子につづく
木津川下流域の旅 木津・泉大橋〜上津屋・流れ橋ツアー報告
8月に木津川を約32kmツーリングしてから1ヵ月後、今度は久しぶりに定番コースの
木津・泉大橋から上津屋・流れ橋までの木津川下流域ツアーを開催しました。
ツアー当日はすがすがしい晴天。空は8月の湧き立つような夏の入道雲から
平らに広がる秋の雲へと様変わりしていました。木津から下流は下るにつれて
川幅が広がるものの、ゴールの流れ橋までは軽くジョギングするほどの流速があり
景色を眺めながらのんびりとツーリングするには最適のコースです。
また、この区間は人工的な護岸が少なく、自然の景観が色濃く残る河川敷では
多くの野鳥を見ることができます。
出艇前、ふと河原に目を落とすと何やら小さな生き物がよちよちと歩いていました。
ミドリガメと思いきや、よく見るとそれはスッポンの赤ちゃん。
こんなにも小さいのです。
スッポンは木津川ではよく見かけますが、その赤ちゃんを見たのは初めてでした。
出艇は10時40分。10時から13時にかけての水位(加茂)は−2.34mでした。
この日は台風の影響なのか、終日強い北風に吹かれましたが
15時45分無事流れ橋に着艇しました。
この日は総勢18名でのツーリングでした。皆さん、ご参加ありがとうございました!
10月23日(土)にも同ツアーを予定しています。どうぞご参加くださいませ!!
ニゴイを手づかみ 8月29日(日)木津川カヌースクール
8月29日、この日は猛暑。
午後からのツーリングの後半、支流と本流の合流地点に大量のニゴイが生息していました。
現在の木津川の水はぬるいですが、支流の水温は湧水のように清冽で
暑さをしのぐように浅瀬にいたニゴイを手づかみしました。
ニゴイはコイよりも体が前後に細長く、鼻先が前に突き出ています。
砂底がある水域を好むので、カヌースクールで下る区間ではよく見かけます。
木津川ではニゴイの他、時に80cmを超えるコイや鮎なども見ることができます。
ニゴイの別名はマジカ、キツネゴイ、ヒバチゴイ。
キツネゴイという別名はニゴイの特徴をよくとらえていると思います。
滋賀YMCA 木津川カヌースクール【後編】 9月6日(月)
9月6日のカヌースクールの午後の様子をご紹介します。
午後からはまず陸上で川下りの説明(コース全体の様子、瀬での漕ぎ方、コース取りについて
水の流れについて等)を行ったのち、水辺に移動して艇の傾き(リーン)やバランスのとり方
沈しないためのリカバリーや瀬で沈した場合の対処法や水抜きなどを説明します。
水際での説明後はいよいよツーリングの開始です。
笠置大橋をくぐり150mほどの地点にある瀬。
ここは全員が無事に通過しました。
午後からも空は晴れ渡っていました。
スタートしてから約2.5kmの地点で休憩。
ここでは川流れの体験と流れを横断する「フェリーグライド」の練習をします。
普段は左岸側の流れをゆくのですが、水位が低いときは浅瀬を横断して
右岸側の流れを楽しむことができます。
水量が少なくても、右岸側の流れは走るくらいの流速があり
みるみる下流側へと流されていきます。
流れに興じたあとはフェリーグライドの講習です。
フェリーグライドは流されずに瀬を横断する技術。
速い流れで艇を確実に操るにはそれなりに練習が必要ですが、この技術を習得すると
ツーリングでの安全性が高まり、水の流れを利用して艇を操作する楽しさを知ることができます。
ここでは沈が多発。
上流側に艇が傾いてしまうと、デッキに流れを受けて簡単にひっくり返ります。
ツーリング後半では艇を横並びに筏を組んでいただきました。
ゴール直前にある最後のお楽しみ。
表情豊かなカットをもう2枚。
最後の瀬を通過するとゴールの銭司まではおだやかな流れ。
最後は西の空を眺めながらゆったりとくだります。
着艇は午後3時50分。
この日も無事にツーリングが終了。
滋賀YMCAのディレクター、リーダーの皆さん、ご参加ありがとうございました!
いつかまたご一緒する日があると思いますが、その時もよろしくお願いします!!
滋賀YMCA 木津川カヌースクール【前編】 9月6日(月)
9月6日快晴。
この日は滋賀YMCAの皆さんと笠置でカヌースクールでした。
ご参加は総勢17名。
午前の基本操作の練習前に笠置大橋を背景に全員で記念撮影。
カヌースクール報告【前編】では午前の部の様子をご紹介します。
陸上でのパドル操作の練習風景。
普段はカナディアンカヌーに乗っている皆さんですが、カヤックはほとんどの方が初体験でした。
転覆(沈)についての説明。
沈の頻度は日によって異なりますが、この日はかなり多めでした。
いろいろなことに果敢にチャレンジした結果だと思います。
上流から笠置大橋を望む。
30分ほど基本操作の練習のあとは、休憩を兼ねて岩場で飛び込みタイムです。
手をつないで同時に飛び込んだり、
後方宙返りで飛び込んだりとスタイルはさまざま。
なかでも一番の喝采を浴びたのは、
体操をしていた彼の伸身での後方宙返り。
まっすぐに伸びた両足がとてもきれい。
久しぶりに美しい飛び込みを拝見しました。
水と戯れて、みないい表情をしていました。
岩場での休憩時にはシンクロまで披露してくれました。
岩場でゆっくりと休憩してから、再度基本操作の練習をして午前の部が終了。
昼食は各自で調理。
ストーブとコッヘルやフライパンなどを使用して自炊されていました。
1時間の休憩後は、約6kmをツーリングする午後の部です。
【後編】につづく
9月4日(土)カヌースクール報告
本日もカヌースクールを開催。
暑さは一向にやわらぐ気配がなく、今日も真夏のような天候でした。
本日のベストショット。
午前中、岩から飛び込んだ時の1枚です。
ナイスジャンプでした!
午前の練習風景。
どこまでも晴れ渡る空の下、基本操作の練習を行いました。
最近は雨が降らず、水位は下がるばかり。
増水時にはたどり着くことが困難な上流域ですが、今は簡単に漕ぎ上がれます。
渓谷を背景に記念撮影。
昼食休憩を終えて、午後からは約6kmのツーリングです。
ツーリング後半に全員で筏を組み記念撮影。
本日は4名さまのご参加でした。
15時30分、無事にゴールの銭司に到着。
ご参加ありがとうございました。
次回はカヌーツアーにもぜひご参加くださいね!