明けて日曜日、この日の水もきれいでした。
日曜日の練習は10時から正午までの2時間。
土曜日に引き続き、スイープロールに取り組みました。
まずは陸上にて、初日の補足説明と、体の動きについて15分ほど説明しました。
それから、早速練習を開始したところ、10分ほどで「できた!」の声。
振り返ると、男性の参加メンバーがガッツポーズしていました。
初めて成功した瞬間を見ることはできなかったですが、おめでとうございます!
この直後も見事成功したようですが、
カメラを向けると、
残念ながら上りませんでした。
しかし、1度成功すれば、セットや体の使い方、一連の動作のタイミングなどは
つかめていますので、あとは正しいフォームで練習を積み重ねれば、成功の確立が上ります。
お父さんが溺れているように見えたのか、お子さんも悲しげです。
泣き顔までかわいい。
数名であやしたのち、2日間の成果発表。足がかわいい。
土曜日の成功はゼロでしたが、日曜日は4名の方々が成功しました。
練習開始直後に成功した方、初めての成功ながらフォームが美しい方、
C to Cで成功した方、セットから前半はスイープ、そこからスターン側で斜め後・下方に
ハイブレイスを入れて起き上がるという、独特のロールで成功した方もいらっしゃいました。
4名の皆さん、おめでとうございます!
半日の練習を終えて、全員で記念撮影。
美しい銚子川を背景に。
最後まで撤収を手伝っていただきまして、ありがとうございました。
銚子川ではロールが成功しなかった9名の皆さまへ
かつて大リーグでイチローの11年連続200本安打が途切れた時、朝日新聞の天声人語では
「記録が途切れたのではない。誰もが破ることができない偉業が確定したのだ。」というような
内容で記事がまとめられていました。
天声人語になぞらえると、今回はロールが成功しなかったのではなく
成功して喜ぶ瞬間とカヤックの幅が広がる日が少し先に延びただけです。
これからの練習も頑張りましょう!(水は冷たいですけど・・・。)
上田洋樹
感動のクリアブルー 銚子川ステップアップツアー【ロール編】
2012年は笠置で4回のステップアップスクールを行いました。
5回目となるレベルアップの講習は笠置を飛び出し
三重県・尾鷲市の北に流れる銚子川で開催しました。
銚子川の水中。
ゴーグルを付けて水中の様子を眺めると、そこは自然の淡水水族館。
実際の透明度は写真より遥かにきれいで、数え切れないほどの魚が泳いでいました。
銚子川ステップアップツアーの講習はロールがメイン。
10月13・14日と2日間ではスイープロールの習得を目指しました。
13日午前、まずはヒップスナップの練習。
水際で川底に両手を付いて、艇の傾きから復元の練習のあとは
写真のようにペアを組んで同じ練習を繰り返しました。
午前は基本動作の練習のみ。12時過ぎから昼食休憩をとりました。
参加メンバーとご家族。
まだ1歳にも満たない女の子に全員が癒されました。
赤ちゃんは2日間の間にカヤックに乗ったそうです。
彼女は年齢イコールカヤック歴となるわけです。
午後からはスイープの補助を入れながら全体の流れを体感していただきました。
午後からは、明るい日差しで水中の様子がさらにクッキリ。
本当にきれいです。
今回の参加メンバー。女性2名、男性10名、総勢13名でした。
あまりの水の美しさに、皆さん弾けています!
ファイントラック・ブルー3兄弟さま。のちに気付いたのですが、実はインナーもお揃い。
まるで幼なじみのようです。あまりにも仲がいいので、あと2枚ご紹介します。
いい表情だ。
笑顔が素敵だ。
事前に「シュノーケリングでの参加」をご希望された会員さま。
2日にわたって銚子川の水中を眺めていらっしゃいました。
私も仕事でなければ、ずっとそうしていたかったです。
1時間ほどの静水域でのロール練習のあとは、銚子橋までのショートツーリング。
水位は低く、3kmにも満たないツーリングではライニングダウンの連続でしたが
他の川より、ずっと色鮮やかなカワセミや、鯉、鮎など多くの魚を見ることができました。
魚からはこんな感じでカヤックが見えるのでしょう。
どこまで行っても、心が洗われるような透明度です。
ゴールの銚子橋にたどり着く直前の淵で、再度ロールの練習。
この日成功した方はらっしゃいませんでしたが、次につながる一日でした。
着艇後はしばらく自由行動。お風呂に行かれる方、近所のスーパーで食材を購入される方と
時間の過ごし方はさまざまでした。
キャンプの調理風景。
夕食は各自でお願いしていましたが、地元産のさんまの干物と、
豚肉・きのこ・アスパラ・チーズのホイル焼きを炭火で調理しました。
この夜は食事後に参加メンバーの女性がウクレレを弾きながら
何曲も歌ってくださいました。その歌声は屋根がある小さな空間に響き
銚子川の河岸の野外ライブは、心に残る素敵な時間となりました。
(写真を撮ることさえ忘れてしまうほど。)
次回はリクエストした曲を聴かせてくださいね。
14日編につづく
上田洋樹
漕艇技術の向上を目指して ステップアップスクール前編報告
8月5日(日)、今年初のステップアップスクールを行いました。
過去、ステップアップスクールは秋に開催していたのですが、昨年に
「来年は水温が高い時期に開催して欲しい。」とのリクエストがありましたので
今年は夏に日程を組みました。
午前はフォワードストロークと横移動のドローストロークを中心に講習を進めました。
午前の最後は、
再乗艇に取り組みました。
再乗艇はコックピット横からとスターンからの2通りの方法を説明。
皆さん果敢に挑戦されていました。
後からの乗艇に見事成功!
12時からは、1時間30分ゆっくりと休憩しました。
たまにはデザートを作ってみようと思い立ち、
前日に仕込んだゼリーの上に、バレンシアオレンジとホイップクリームをのせてみました。
13:30から午後の部開始。
午後からは「リーン」について。
艇が静止した状態でのリーン、推進力をつけてのリーン、そしてこの写真のように
2人1組となって、最大限倒せるところまで傾きをつけていただきました。
多くの方がこの状態までのリーンと、水平状態までの復元ができました。
ここからパドルの持ち方と構え、ブレードの動かし方、上半身を起こすタイミングの
すべてを把握・実行できればロールは成功します。
9月17日(月祝)のロール編をどうぞお楽しみに!
沈したあとは、再乗艇でセルフレスキューです。
時には休憩・・・。
午前のフォワードストロークを復習されているように見えました。
漕ぎ始めのフォームがきれいです。
2分割の自作艇でご参加。各部に丁寧な仕事が施されていました。
いい表情ですね!
午後からもハードに練習が続きましたので、最後に岩場で休憩。
つかの間、岩からの飛び込みを楽しみました。
私も同じような着水をしてしまいましたが、後方宙返りの着水を失敗すると
軽い脳震盪を起こしたりしますので、お互い気をつけましょうね。
最後の講習前はゆっくりと休憩しました。
ステップアップスクール前編の最後は流水域での脱艇からパドルと艇の確保、そして
艇の復元から岸へ艇を寄せる、と一連のセルフレスキューを体験していただきました。
日が傾き始めた午後4時過ぎ、ステップアップスクール前編が無事に終了。
西日できらめく水上を眺めて、この日最後のストローク。
ステップアップスクール前編は、「心地よい疲れ」を通り越してしまいました・・・。
私自身は近年稀にみるグッタリ感が残りましたが、そんな疲れに比例するように
充実感にも包まれた一日でした。
13名の皆さん、スクールへのご参加ありがとうございました。
「カヤックとは乗るものではなく、身にまとうものだ。」と
誰かがどこかで言っていましたが、いつかそんな風にカヤックを着こなしてくださいね!
上田洋樹