真夏の8月18日土曜日、17名の皆さんと木津川を木津・泉橋から
八幡・上津屋の流れ橋までツーリングしました。
当日は快晴。11:00出艇。
泉大橋から約4.5km進むと、青と赤の開橋。
開橋を過ぎた右岸で最初の休憩。
全身水に浸かって熱をもった体を冷やしました。
ツーリング前半はゆっくりと。開橋の次は水色の玉水橋です。
木津川カヌースクールに引き続いてのご参加。
初のツアーはいかがでしたか?またご一緒できる日も楽しみにしています。
絵になりますね。
9月のステップアップスクールでもよろしくお願いします。
13:05 昼食休憩地の山城大橋に到着。ここでは1時間ほどゆっくりと休憩しました。
艇がまっすぐ進まない・・・、とのこと。
この2分割のA-1はレンタル艇なのですが、ここまで来て、
出艇地でスケグの装着を忘れたことに気付きました。
フジタカヌー最新オプション、軽量スケグ。
500mlのペットボトルをつぶして、フィンボックスにねじ込み
超強力布テープで固定しました。14:10 再出発。
山城大橋から約2.8km進むと、近鉄の鉄橋。
ここでは、左岸から鉄橋の下流側へとポーテージです。
20mほど艇を運び、水たまりに浮かべて、川の中央へと。
そしてもう一度20mほど運搬。
運ぶ距離が長かった以前に比べて、ポーテージは格段に楽になりました。
5分ほどの休憩のち、ゴールの流れ橋を目指します。
夏を象徴する、天に向けて盛り上がるように沸き立つ巨大な雲。
雲を眺めると、その時々の季節を実感します。
15:10 天候が変わり始め、空の色が一変。気温も少し下がりました。
木々は揺れ、鳥たちがざわめき、そして、
落雷と強い雨。
以上、最後の休憩をとるために、京奈和道の下に着岸した直後の出来事でした。
ここでは30分以上待機しました。
雷が少なくなり、風雨が少し弱まったところで、再度流れ橋に向けて出発。
16:20 ようやく流れ橋が見えてきました。
16:25 全員が無事、流れ橋に到着。
すべての艇を左岸の堤防の上に運び終えた頃、雨が止み、風も収まりました。
流れ橋の記念碑とともに。
川側には、藤田まことさんの名が刻まれています。
総勢20名での「嵐の流れ橋ツアー」。
出艇時が快晴でも、夏はこのような日がありますので
必ず雨具と防寒着を携行してください。
セームがあれば、濡れたウェアや頭髪の水分を吸水することで
体温の低下を防ぐことができます。1枚あれば何かと重宝しますよ。
(ホームセンターや、スポーツ店のスイミングコーナーで販売されています。)
上田洋樹
2011.8.28(日)木津川 笠置カヌースクール報告
夏休み最後の週末もあってか、この日のカヌースクールは小さい子供達の参加率高し。
ちびっ子達の元気な歓声は風に乗って、遠く広がる雲にまで届いたはず。
レンタル艇のアルピナ2-460にて参加の親子。
「私がこのお舟を動かしてるの♪」
笑顔で振り向いてくれているお子さんの笑顔が最高ですね!
こちらは小学一年生の男の子。
今まではお父さんとの2人艇で参加でしたが、この日が木津川を一人で漕ぎ下った
記念すべき日です。
午後からのミニツアー。
生まれて初めて体験する瀬は進行方向の反対向き。
バウを上流を向けながら流れに入ってくるには驚きましたが、本人は余裕の笑顔。
午前中でパドルの使い方を理解できていたので、そのまま見守っていると、
慌てずに自分で態勢を立て直して、上手に瀬を漕ぎ抜けることができていました。
年齢を問わず大好評の飛び込み岩にて。
たっぷり遊んだあとは、爽やかな笑顔で記念撮影。
今回もご参加いただき、ありがとうございます。
また皆さんの笑顔にお会いできる日を楽しみに!
4月23日(土)木津川山桜ツアー 報告
2011年度のお花見カヌー・カヤックツアーも、今回で最後です。
メインである山桜は、残念ながらほとんどが散り終わっていました。
細かい雨が断続的に降り続く中、川柳(カワヤナギ)を始め、木津川の岸沿いに
芽吹いた、新緑の輝くような景色を楽しみながら漕ぎます。
雨除けのタープ設営と、お味噌汁を作る班に分かれ、昼食休憩の準備。
全員の協力で作り上げた快適な空間。温かいお味噌汁も、また格別の味わいです。
カヌー初体験の息子さんとご一緒に、アルピナ2-430をレンタルしてのご参加。
ぴったり息があったパドリングで、川べりの景色を楽しまれていました。
セイヨウカラシナの黄色い花が、帯状に大群生!
思わず歓声が上がりました。
お馴染のツアーもコースの選択次第で、まだ見たことがない素晴らしい景色が
広がっていますね。
ゴールの泉大橋到着。
各自の艇をスタッフ号のトラックに積み込んで笠置に戻ります。
カヌースクールでも好評の温泉「笠置いこいの館」で冷えた体を温めて、
今回も笑顔あふれる一日を過ごしていただけました。
ありがとうございました。
特集【沈のメカニズム】 11月6日(土)吉野川ツアー報告3
カヤックはどのように沈するのか。
吉野川ツアー報告3では、沈の過程を検証します。
特集の主人公サイトウさん(仮名)。
過去の吉野川ツアーでは「亜脱臼事件」など、多くのエピソードがあるお方です。
初めてお会いした頃、木津川の恭仁大橋下の瀬でレンタルのポリエチレン艇L-1で豪快に
沈したあとの心から楽しそうな笑顔は10年近く経った今でも鮮明に思い出すことができます。
今回、「亜脱臼の瀬」は難なく通過したのですが、先の報告ページ2でご紹介した
ツーリング前半の瀬で吉野川の洗礼を受けられました。
それでは、沈の全貌をボクシングに例えてご紹介します。
今回、最も難易度が高かった瀬。
波高はそれほどでもないのですが、水流と波が立つ方向はかなり複雑。
コースについて解説すると、この地点約150m上流の広い川幅から
この写真上部ほどに川幅が狭くなり、それからゆるやかな左カーブを描いているので
本流は遠心力でカーブ外側に発生。かなりカーブ内側へのコース取りを意識して
パドリングしないと、まずこの位置まで来ることができません。
ならば、最初から左岸(実際には中洲ですが)寄りでこの瀬に突入すれば簡単だと思われますが
その最初が右岸側から進入せざるを得ないため、どうしてもカーブ外側からの攻略となります。
写真では分かりにくいですが、この位置の約10m上流の中洲側には衝突するほどの岩があります
ので、その岩を通過してからでなければ、インコースへの移動が開始できないのです。
ここでは左右の軽いジャブ。
右ジャブから左ショートフック。
左ボディブロー。
強く突き上げる左アッパーカット。
とどめの左ブーメランフック。
ダメ押しに渾身の左ストレート。
ノックダウン!
ゴーグルを装着されていれば水中はこのような視界であったと推測されます。
サイトウさま、次回吉野川ツアーを予定した暁には
「落し物を探しに」、「忘れ物を受け取りに」、もう一度ご参加ください。
この度はツアーへのご参加、誠にありがとうございました。
吉野の自然につづく