船体布の補修・メンテナンスについて
フジタカヌーの折りたたみカヌーカヤックの船体布の材質は、
ポリエステル繊維の布に塩ビのコーティングを施したものです。
従いまして、補修に使用する接着剤は、ビニール系のものを使用します。
ゴム系の接着剤は使用しないで下さい。
フジタカヌー製品に添付されているものは、「ヘンケルジャパン スーパークリア」です。
作業に関しましては、
シンナーで表面をきれいにしてから、外側から圧着します。(下図参照)
船体布(スキン)STDとEXについて
フジタカヌーのファルトボートの船体布には、STD(スタンダード タイプ)とEX(エクストラ タイプ)があります。
機種によっては、EX仕様のみの艇種もあります。
STDタイプの素材は、ポリエステル繊維を編んだものに、PVCのフィルムをラミネイト加工を施したものです。
ポリエステル繊維は、伸び縮みが少なく安定した素材で、テンションもしっかりかかりますので、フォールディングカヤック・ファルトボート・折りたたみカヌーカヤックの船体布(スキン)として使用するには、もってこいの素材とフジタカヌーでは、考えています。 ちなみにナイロン繊維は、伸びる一方でテンションがかからないという性質を持っています。
また、EXタイプに採用している素材は、STDの素材に更に10本に1本の割合でアラミド繊維を格子状に編みこむ事で強度をアップしています。
代表的なアラミド繊維は、デュポンのケブラー、また帝人のテクノーラなどですが、防弾チョッキなどに使われるほど丈夫な繊維で、特に破断強度に優れています。
格子状に編みこむ事で万が一のトラブルの時に損傷をより小さく済ませるように設計されています。
損傷をより小さく済ますように働いてくれますので、安全性の向上 また、その分応急修理もしやすくなります。
フジタカヌーでは、帝人のテクノーラを採用しています。