船体布(スキン)の応急処置・メンテナンスについて
万が一のトラブル・破損の時は、布製ガムテープが有効で、
ツーリング時には、携行していくと便利です。
フジタカヌーの折りたたみ式カヌーカヤック(ファルトボート)の船体布(スキン)
特に、EXタイプは、テクノーラ繊維(アラミド繊維)が、10本に1本の割合で編みこまれており、万が一のトラブル時に、損傷を、より小さく済ましてくれるように設計されています。これにより応急処置もしやすくなります。
ここで活躍するのが、布製ガムテープです。
水分をしっかり取り除き、ガムテープを貼り浸水を防ぐ事ができます。
但し、ツーリングを無事終えたら、必ずはがして、リペアキットで本格修理してください。
放置しておくと、テープの糊が、べとべとになり収拾がつかなくなります。
万が一放置してしまって、糊が取れない状態になったら・・・
市販の塗料用シンナーで、糊を溶かして取り除いてください。
ラッカーシンナーは、船体布そのものを溶かしてしまいますので絶対に使用しないで下さい。
その後、本格修理を行ないます。
また、表面上の傷など(浸水のない損傷)に付きましては、購入時添付の接着剤を塗っていただくだけでもOKです。(ゴム系ではなく、ビニール系の接着剤)
京都笠置工場に送っていただきますと高周波ウエルダー溶着修理させていただきます。
困りごとなどありましたらご相談下さい。
フレームビルダーUのフジタカヌー製ファルトボートのパーツ紹介(ストリンガーカップ)
ある時はツアーガイド、またある時はカヌースクールのインストラクター
そしてまたある時はファルトボートのフレームビルダーの上田です。
お礼が遅くなりましたが、皆さん毎回コメントありがとうございます。
返事をしないままですが、どのコメントもいつもうれしく拝読しています。
今回はファルトボートの部品について。
先日の横浜ボートショーではフジタカヌーのブースの来てくださった方々から
よくこんなご質問がありました。
「フジタカヌーの折りたたみカヌーは他社製品とどこが違うのか?」
製品の概要はカタログやホームページでご紹介していますので
ここでは、あまり知られていないフジタカヌー独自のこだわりをお伝えします。
ファルトボートに使用しているインナーストリンガー用のカップ。
一見するとごく平凡な部品に見えますが、実はこれはアルミ丸棒の無垢材から
削りだしているのです。俗に「削りだし」と言われる製法です。
簡易的な部品と違い、とても高価なんですよ。
アルミフレームのアルピナシリーズではシングル、タンデムどちらにも計6個
グラスフレームのPEシリーズ・シングル艇では計4使われています。
アルピナ2-430のフレーム。
着座して足を開いた際に太ももの上を通るパイプが「インナーストリンガー」です。
カップはこのストリンガーを受けるための部品です。
私はフレームの修理も行なうのですが、今までこの部品の破損を見たことがありません。
それだけ丈夫なんです。ちなみにストリンガーの真鍮製ボタン用のバネはステンレスです。
あまり目にする機会がないパーツにも耐久性への配慮を怠りません。
これからも折にふれて設計や部品など、フジタカヌーの考えをご紹介しますね。
朝、カヌーラック前で土筆を発見。
気付かないうちに大きく育っていました。もうすっかり春です。
メンテナンスについて(シリアルナンバー登録)
フジタカヌーでは、販売した艇のデータを一括で管理しています。
例えば、ファルトボートでは船体布エアチューブ横の警告シールラベルに
シリアルナンバーが記載されています。
修理やパーツ注文等の場合には、こちらの番号を事前にお知らせいただきますと
スムーズに対応させていただくことができます。
ご愛用いただく方に少しでも快適に、長くお乗りいただけるよう。
小さな部品ひとつからアフターフォローを心がけています。
製品について(縫製部作業風景)
ここ数日寒い日が続きますが、これからのカヌーシーズンを前に
艇の注文が入りだしています。
フォールデイングカヤック(折りたたみカヌーカヤック)は、船体布(スキン)とフレームから成り立っていますが、
写真はPE-430トレック(デッキカラー・イエロー)を製作中のものです。
ファルトボートは折りたためるという特性上、機械で対応できない作業も多く、
手作業で一艇ずつ丁寧に作りこんでいます。
2010横浜国際ボートショー3月6日
昨日と打って変わって天候は雨でしたが、6975名と昨年を上回る来場者にお越しいただきました。
メインステージでは、中村あゆみさんのトークショーなど盛りだくさんの催しがありました。
折りたたみカヌーカヤック(ファルとボート)のフジタカヌーでは、たくさんのお客様にお立ち寄りいただきました。ありがとうございます。
これからカヌーを親子・ファミリーなどで始めたい方をはじめ、クルーザーのテンダーボートとして、カヤックフィッシングなど ニーズはさまざま。
随時 組立分解の実演などをさせていただいております。
アルピナシリーズは、6:1の滑車を使った独自のテンションシステムを採用しています。
このテンションシステムにより 小さい力でテンションをかけることができます。
会期は残すところ明日3月7日最終日のみとなりました。
関西 京都のカヌーメーカーのフジタカヌーの実艇をごらんいただける機会です。
ぜひとも起こしください。
お待ちしています。
製品について(パドルフック)
パドルフック
フジタカヌーのファルトボート(折りたたみカヌーカヤック)
アルピナシリーズ(アルピナ1-400を除く)に装着可能です。
コーミングの裏側のマジックテープを利用して取り付けます。
ちょっと休憩したい時または、カヤックフィッシングの時、すばやいキャスティングが可能です。
アルピナ2-430フィッシングモデル(AL-2-430Fishing)は、2対 標準備です。
2個1組 ¥2625
設計製造について(ゴンドラ)
こんにちは。縫製スタッフの前田です。
先日もお知らせしましたが、3月4〜7日に行われる
横浜国際ボートショー2010にむけて、準備が着々と進んでいます。
写真は、工場に入った正面すぐにあるゴンドラです。
以前は、出来上がった製品の最終チェックを行っていましたが、
ハイシーズンには出荷待ちの艇であふれかえっていました。
そこで、藤田清会長が設計し、鉄工所に依頼。
16隻が搭載できる立体的なゴンドラが出来上がりました。
このゴンドラは約3時間かかって、ゆっくりと一回転するように設定されています。
エアーチューブの空気漏れ等のチェックをする為に、最低3時間は必要なためです。
ここで抜き取り検査ではなく、一艇ずつ丁寧に確認を行います。
そして、折りたたみカヌーの備品を揃えたのち、梱包。
世界中のユーザーの方へと送られます。