豊かな広葉樹林が残る奥琵琶湖。
秘境とも称される「つづら尾崎」周辺を、水上から散策してきました。
毎月開催している琵琶湖ツアーでは、カヌー・カヤックでびわ湖一周に挑戦している。
今回は紅葉という季節感もあり、いつも以上に賑やかなツーリングとなった。
この日の天候は、複雑に変化した。季節の移り変わる瞬間とはこういうものか。
小さなカヌーで湖にたたずむと、全身の感覚で自然に触れることができる。
断続的に吹く冷たい風と雨も、いつの間にかツーリングの面白さへと繋がった。
少し穏やかな色味と感じた広葉樹林に、雲の隙間から薄日がさす。
その瞬間だけ雨に濡れた葉が輝き、つかの間の鮮やかな姿を現してくれた。
塩津に近づく頃、ゴールへと導いてくれるように、うっすらと虹のアーチが現れた。
思わず歓声があがる。一瞬ごとに変化する景色は、どれも私達の大切な思い出となった。
ゴール後は、ファルトボートや道具を手早く片付け。
雨風で冷えた体を、国民宿舎つづらお荘のお風呂で暖める。
最後は秋らしい味覚を楽しんでもらおうと、熱々のきのこ汁を準備。
鍋を囲み、暮れ行く湖の景色を眺めながらの交流は、いつまでも尽きなかった。
ご参加もご参加いただき、ありがとうございます。
次回は12月11日(日)に、今回のゴールの塩津から湖東を南下ながら巡るコース。
この報告を見られて興味を持たれた方は、カレンダーに丸印をお忘れなく。
2011.8.13(土)木津川・笠置カヌースクール報告
豪快なジャンプ!
夏休みも中盤を迎えました。週末ごとのカヌースクールでは、参加者の皆さんも
全身で水辺の遊びを満喫中。
休憩中は、ぷかぷかと水に浮かんでほてった体をクールダウン。
遊びながらPFD(ライフジャケット)の効果も体験できて、一石二鳥ですね。
スクールお申し込み時にご連絡をいただければ、新艇のALPINA-450を始め、
各種ファルトボートにご試乗いただくことができます。
登山用の大型ザック程度の大きさに収納できる折りたたみ式カヌー・カヤックを
実際に試乗しながら、ゆったりとしたツーリングをお楽しみいただけます。
午前中は流れの緩やかな場所で練習し、午後からはいよいよ実際に
約6キロのミニツーリングへと出発しました。
ツーリング途中ではあまりの暑さに、自ら川に飛び込む「わざと沈」が続出!
スタッフもカヌーの中にたまった水を抜く作業に大忙しでしたが、
水と親しんでいる皆さんの幸せな笑顔に、疲れも吹き飛びました。
次はぜひ、各地で企画しているツアーでお会いしましょう。
スタッフ一同、心より楽しみにしております。
木津川下流域の旅 木津・泉大橋〜上津屋・流れ橋ツアー 7月3日(日)
7月3日日曜日、総勢17名で木津川を木津の泉大橋から
八幡の流れ橋までツーリングしました。
天候は終日曇り。
快晴なら爽快なツーリングを楽しめますが、今の季節は直射日光がやわらぐ
曇天のほうが、体力の消耗が少なく快適です。
今回のツアーは3枚の集合写真と4枚のツーリング風景でご報告します。
木津の泉大橋下流左岸にて出発前に全員で記念撮影。
この日の水位は加茂・恭仁大橋で−2.3m前後。
渇水ではなく、のんびり下るにはちょうどいい水量です。
ツーリング前半の様子。
カヤックは今回もファルトボート、FRP艇、ポリエチレン艇とさまざま。
色とりどりの舟が木津川に浮かんでいました。
国道307号線の山城大橋下流左岸にて。
昼食休憩をとってから再出発する前の1枚です。
子供たちは休憩する度に泳いだり、水に流されたりして遊んでいました。
ツーリング中盤、下るにつれて川の両岸は大きく広がり
ゆったりとした気分で川を旅することができます。
近鉄鉄橋をポーテージして、京奈和道を越えると上津屋の流れ橋。
写真は流れ橋直前での1枚です。
ここでは流れ橋の橋脚へと吸い込まれないように
右岸沿い1人ずつに順番に下っていただきました。
約19kmの航程を下り終えて、最後に流れ橋の上で記念撮影。
16名の皆さま、ご参加ありがとうございました!
今後のツアーもどうぞよろしくお願いいたします。
フジタカヌー 上田洋樹
京都笠置町から水都大阪へ アルピナ1-450進水ツーリング報告【1】
鳥羽・二見浦シーカヤッキングツアーが中止となり、カヌースクールもなかった6月25日土曜日、
かねてから計画していた新艇アルピナ1-450の進水を木津川で決行しました。
今回の航程はフジタカヌーの工房がある京都府南部の笠置町から大阪の毛馬までの約65km。
新艇の進水地は和歌山の白浜や徳島の海部川など、いくつも候補がありましたが
最初のツーリングは、このファルトボートが生まれた笠置町から始めることに。
ツーリングの詳細は日本カヌー普及協会の会報「ミニパドル」でお伝えするとして
このブログではロングツーリングで出会った風景をご紹介します。
【笠置〜木津・泉大橋 約13km】
2011年6月25日土曜日18時18分、ツーリングの準備が完了して西日と笠置大橋を背景に。
5分ほどウォーミングアップしてから、18時30分に獅子岩からツーリングを始めました。
天気予報は25日夕方から26日午前まで晴れ。加茂の水位はこの時点で−2.1m前後。
風はほとんどなく絶好のコンディションでした。
今回はさまざまな雲と出会った旅でもありました。
19時29分、加茂町の恭仁大橋を通過。
刻々と変化する空の明るさ。左岸のかなたには積乱雲。
ここでは雷のすさまじい光を何度も目撃。夏の始まりを感じた瞬間でした。
夕暮れから空がゆっくりと青くなり、日没前に国道163号線と木津川が
最も接近する地点で1度目の休憩。これからのナイトツーリングに備えて
遅い昼食を済ませてからフラッシュライトをカヤックに装着しました。
今夜の照明はカヤックのフラッシュライトとヘッドランプの2つ。
20時33分、500mほど前方に木津の泉大橋が見えてきました。
20時40分の泉大橋。いよいよ本格的なナイトツーリングが始まります。
つづく
フジタカヌー 上田洋樹
フジタカヌー最新モデル アルピナ1-450フレームワーク
今年の横浜ボートショーで注目度が高く、前評判も上々の
アルミフレームのファルトボート、AL-1-450のフレームをご紹介します。
量産モデルに限りなく近い現在のフレーム。
最大の特徴はグラスパイプとアルミパイプのハイブリッドであること。
グラスパイプは前後のデッキとインナーストリンガー(着座した際に太もも上部に
接するパイプ)に採用。強度が必要な箇所はグラス、アルミとも2重管です。
すべてのパイプをアルミだけにした場合は強度的に6枚リブフレームが必要となるところを
グラスパイプを使用することで4枚となり、軽量化や組立て時間の短縮を図っています。
写真にはペダルが付いていませんが、キーパー社製のフットブレイスも標準で付属します。
フレーム前部。ゆるやかに湾曲したデッキ。
前後とも反り返ったデッキラインや鋭角なキール先端もデザインの特徴です。
滑車(プーリー)をつかったフジタカヌー独自のテンションシステム。
アルピナ1-450のプーリーは写真のようにグラスパイプに固定されます。
ネジが貫通している箇所はグラスパイプが2重となっています。
待望のハイスペックファルトボート、アルピナ1-450は近日発売開始予定です。
満開の桜 青空の下でのお花見ツーリング 海津大崎 4月17日(日)
16日に引き続き、17日も湖北でお花見ツーリングでした。
日曜日のゲレンデは日本の桜100選に選定されている海津大崎。
出艇は土曜日と同じくJR永原駅前から。
大浦川をくだり、琵琶湖へと漕ぎ出て、そこから二本松や海津大崎を経由して
知内浜オートキャンプ場の北浜サイトをゴールとしました。
この日の写真は総数400枚以上。今回はその中から12枚をご紹介します。
まだまだご紹介したいカットはいくつもあるのですが、それらの写真はDVD(CD-Rには
収まりませんでした・・・。)がお手元に届く日まで楽しみにお待ちください。
午前6時45分の知内浜。
早朝から快晴で絶好のツーリング日和となりました。
お車でご参加の全員が揃ったところで永原へと移動。
永原までの湖岸道路は桜のトンネルが本当にきれいでした。
出艇は10時45分。
大浦川をくだり、まずは琵琶湖を南下します。
写真は二本松北側の風景です。
17日は終日快晴。
久しぶりにお会いした方、初めてお会いする方、スクール後に初めてツアーに
ご参加いただいた方と多くの皆さんが湖北に集ってくださいました。
おだやかな風の中、湖岸沿いに漕ぎ進む。
時には湖上を漂いながら、岸辺に咲く桜をゆっくりと眺めました。
二本松北側にて全員で記念撮影。この日は総勢21名でした。
昼食後に桜とともに記念撮影。
全員の写真をご紹介したいところですが、表情が素敵なカットをあと3枚掲載します。
ライトグリーンのアルピナ2-460にご夫妻で乗られていたお二人。
艇や収納ザックの状態を拝見して、とても大事にされているように感じました。
またご一緒できる日を心待ちにしています。
10年以上も前から、年に何度もツアーにご参加いただいている羽代さんと松田さん。
遊覧船を背景に。
カナダ・ユーコン川での出会いから始まったカヤックの縁。桜と湖面を背景に記念の1枚です。
海津の桜並木と。
バックに人が入ってしまいましたが、私にとってはこのカットが本日のベストショットです。
海津の報告写真はあと2枚。
11枚目は芸達者なお二人に登場していただきましょう。
お見事!撮影へのご協力ありがとうございました。
最後は正統派ファルトボーターのお二人に、今回の海津大崎ツアーを締めくくっていただきます。
ご兄弟でそれぞれのファルトボート(アルピナ2−430)を所有されているお二人。
撤収後は車でお送りすることを辞退されて、お二人でJRマキノ駅まで颯爽と歩いて行かれました。
本当に仲がいいお二人、さわやかな1シーンでした。
16・17日の報告で写真をご紹介できなかった皆さまへ
明日(4/21)にはDVDを発送しますので、近日中にお届けできると思います。
ご自宅で春のツーリングをゆっくりと振り返ってみてくださいね。
お花見ツアーへのご参加、誠にありがとうございました。
フジタカヌー 上田洋樹
進水おめでとうございます! アルピナ2-430 4月3日(日)木津川にて
4月3日は今年2回目の木津川カヌースクール。
前日の青蓮寺湖ツアーではA-1、この日はアルピナ2の進水式を行ないました。
午前9時過ぎ、木津川のほとりで新たなオーナーの到着を待つファルトボート。
ザックは高さ100・幅37・奥行き34cmとゴルフバッグにも満たない大きさですが
この中には、多くの夢とわくわくするような期待がつまっています。
9時30分、この日木津川で進水を迎えられた永合さんがカヌー広場にご到着。
組立て前に記念の1枚を撮影しました。
あっという間に、
完成!
初春の川岸に鮮やかなイエローが映えていました。
この日のスクールは総勢5名。全員で新たな門出をお祝いしました。
ご参加の皆さん、ご協力ありがとうございました。
水位はやや低めでしたが、ボトムをするほどの渇水状態ではなく
午後からは、ほとんど風がない水上をゴールまでのんびりとツーリングしました。
ゴールの銭司(ぜず)にて。
進水おめでとうございます!
これから笠置でのスクールや各地のツアーでまたご一緒できる日を楽しみにしていますね。
これからもよろしくお願いいたします。
4月3日の笠置カヌー広場の桜。
蕾が開き、華やかな満開の時を迎える桜のように
これからのカヤックがある休日が素晴らしい日々になりますように。
フジタカヌー 上田洋樹
三重県青蓮寺湖 ソメイヨシノの蕾と春の風 4月2日(土)
桜の季節となりました。
今年のお花見ツアーはこの青蓮寺湖から始まります。
(お花見ツアーの概要はこちらをご覧ください。)
2011年初のお花見ツーリングは・・・、まったく花がなく、まだまだ蕾の状態でしたが
春の穏やか、かつ暖かい気候に恵まれて心地よいツーリングを行うことができました。
出艇からは南湖を一漕ぎ。
湖西側にある見事な柱状節理を背景に全員で記念撮影。
今回はファルトボート7艇、リジッド2艇でのツーリングでした。
南湖から出艇地点を過ぎ、青蓮寺橋(画面右上)をくぐり、湖岸にある公園で昼食休憩としました。
ソメイヨシノの蕾は春の暖かな日差しに照らされ、湖岸道路を走る車もない水辺はただただ静寂。
ときおり聞こえる鶯の鳴き声や、初春のそよ風に心休まる一時を過ごすことができました。
今期発売予定のアルミパイプとグラスパイプの複合フレームのアルピナ1−450。
この日、私は新型艇の試乗とテストを兼ねてツーリングしていたのですが
ツーリング途中に参加メンバーの市場さんにも乗っていただきました。
AL-1-450はその名の通り全長4.5mの1人艇。現在の重量は15.5kg。
写真のように鋭角なキール先端が最大の特徴で、その他、2重管のキールや
アルピナ1より前後が長く、ゆとりがあるコックピット、フロントハッチ
スライドペダル式のフットブレイス、フットマット(かかと用クッション)が装備されています。
グラスパイプは前後のデッキ(艇上面の反り返っている部分)とインナーストリンガー
(太もも上部にあたるパイプ)に使用。
デッキの積載用のゴムロープのタブは前後とも8ヶ所あります。
身長176cm、体重61kgの私には、まるでオーダーメイドしたかのように体にフィットします。
特に着座した際に左右のエアチューブが太もも外側に長く密着する感覚は
とても心地良く感じました。
詳細なレポートはまた別の機会にお届けできればと思います。
着艇は15時30分。今回も無事にツーリングを終えることができました。
航行距離は約13km。後半は向かい風の中のツーリングで少しお疲れになったことと
思いますが、青蓮寺湖をくまなく周遊した達成感のあるツアーだったように感じます。
4月のお花見ツアー、そして今後のツアーもどうぞよろしくお願いいたします。
フジタカヌー 上田洋樹
横浜国際ボートショー2011開幕です
横浜国際ボートショウ2011が開催しました。
折りたたみ式カヌー・カヤックのフジタカヌーも、元気に出展しております!
間寛平さんのトークショウが行われることもあってか、初日から沢山の人達で
賑わっています。
我らがカヌーブースにも、毎年顔を出してくださる方や、始めてファルトボートを
目にされる方など、多くの出会いがありました。
ボートショウは6日(日)PM5:00まで開催です。
随時組み立て実演も行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお声掛けください。
ただし、混み合っている時など、お時間をいただくことがあります。
写真中央部が、試作艇のAL-450プロトタイプです。
シーカヤックでとり回しのしやすい4.5メートルのサイズに、フレームにアルミと
グラスの素材を使ったハイブリット艇です。
ジャパンインターナショナルボートショー2011に出展します
3月3日〜6日パシフィコ横浜で開催されます「ジャパンインターナショナルボートショー2011」に、
今年もフジタカヌーは出展します。
カヌー・カヤックだけでなく、ボートやヨットを始め、海や水に関係する企業が
たくさん集まります。
詳しいご案内はこちらから
期間中は各艇の展示と、ALシリーズとPEシリーズの組み立て・分解説明をします。
折りたたみができるファルトボートとはどのようなものか。
実際に間近でご覧頂くことができます。
※混み合っている時などは、実演の時間をずらさせていただくこともあります。
また、アルピナシリーズの新作である4.5メートルの試作艇も展示します。
関東方面にお住まいのユーザーや、カヌー愛好家の方々と直接お話できるこの機会。
スタッフ一同。皆様とお会いできます事を楽しみにしております。