ゆっくり昼食休憩をとってからは再び流れ橋を目指してツーリング。
青空に広がる秋の雲。
夏の雲と比べるとどこかひかえめで儚い風情。
標題の「木津川の不思議」。
近鉄鉄橋下の水たまりの水中です。
水はご覧のような美しさ。
長野県万水(よろずい)川の河畔にある安曇野湧水群に勝るとも劣らない透明度です。
この水たまりは渇水時期に、この場所を訪れても必ず水を湛えていて
その水はいつも透き通っています。おそらくこの場所では、水がめぐり巡って
川底から湧いているのではないでしょうか。本当にきれいです。
小さく斑点のように見えるには魚の子供たちです。
外敵がいない、楽園のようなこの場所で育ち
やがて増水した折にはここから旅立っていくのだと思います。
言うなれば、稚魚の保育室。
木津から流れ橋に向けてツーリングされる方はこの美しさをご覧になってください。
源流の沢を除けば、この水は木津川で最も透明度が高いと思います。
安曇野湧水の水中写真。
木津川は勝らず少し劣っていました・・・。
近鉄鉄橋下は無数の杭や堰があるためポーテージ。
50mほどカヤックを運び、鉄橋下流から再出発。
流れ橋ツアーはここから後半へと
つづく
木津川 流れ橋ツアー報告2 【ツーリング前半】 10月23日(土)
進水式を終えて、10時35分出艇。
画面奥に見えるのが木津の泉大橋です。
木津川はその昔、「泉川」と呼ばれていました。
この日の水位は−2.6m前後(加茂)とかなり低めでしたが
水の濁りがなく、透き通った木津川を楽しむことができました。
ライニングダウンは19kmの全航程中に1度のみ。
−2.6mの水位でも的確にコース取りすれば、舟から降りずにツーリングできます。
亀と河村シェフ。
木津から流れ橋の区間は護岸が少なく、広大な河川敷には手付かずの自然が残っています。
野鳥は鳶や白鷺、青鷺、セグロセキレイが数多く生息。
マガモはつがいで行動していて、オスの体毛は色鮮やかで美しかったです。
この日はカワセミを8回ほど目にすることができました。
13時、昼食ポイントの山城大橋に到着。
45分ゆっくりと休憩しました。
木津川の不思議につづく
木津川 流れ橋ツアー報告1 【進水式】 10月23日(土)
澄みわたる青空。
さわやかな秋晴れの好天に恵まれた10月23日、今年2回目の木津川下流域のツアーを開催。
この日はツーリング前に田中さんのアルピナ310(AL-1-310)の進水式を行いました。
タキシードにハット、正装で式に臨まれた田中さん。
これまで幾度となく進水式に立ち会ってきましたが、タキシードを着用された方は初めてです。
デッキはオーダーカラーのパールシルバー。
パールシルバーはこれまでに数艇出荷しています。
ツーリング前半、最初の休憩時にこの日デビューしたアルピナ310を囲んで全員で記念撮影。
この日は総勢20名でした。
進水おめでとうございます!
田中さんはこの姿のまま、木津川ツーリングを満喫されたのでした。
流れ橋ツアー前半の様子につづく
10月30(土)・31(日) ステップアップスクールへのお誘い
10月30日(土)と31(日)にカヤックの操船技術の向上を目指す
「ステップアップスクール」を予定しています。
通常のカヌースクールではパドル操作の基本をごく簡単にご説明していますが
ステップアップスクールでは、各ストロークをそこからさらに詳しくお伝えします。
水上講習は体力的にご負担がかかるものではありません。
練習は皆さんのペースで行っていただきます。
ステップアップスクールは技術の向上が大きなテーマですが
技術が向上するということは、無駄な動きがなくなって効率的に艇を操ることができるということ。
下記のようなことでお悩みの方、ぜひご参加くださいませ。
・とにかくうまくなりたい。
・上達するための練習方法を知りたい。
・通常のカヌースクールから1歩踏み込んだ講習を希望している。
・自分のフォームを確認したい(※動画DVDは参加費に含まれます。)
・いろいろと疑問に思っていることがある。
・ツアーに参加した後はいつもぐったりする。
・韓国の青唐辛子を食べてみたい(当日お持ちします。昼食時にお召し上がりください。)
ステップアップスクールのご案内はこちらからどうぞ!
お申し込みお待ちいたしております。
琵琶湖 秋の多景島1Dayツアー報告
琵琶湖に浮かぶ島の一つ。多景島をツーリングしてきました。
青く澄んだ空。湖面を渡る爽やかな風。
このままどこまでも漕いでいける。そんな気持ちになる程の素晴らしい天気です。
遠くに見える島を目指してさっそく出発します。
白く見えるのは岩かな?あの尖ったものはなんだろう?
近づくにつれて、期待も膨らみます。
カヌーで島を一周。間近に近寄ったり、少し離れて全体を見渡してみたり。
見る角度によって島の景観が様々に変化するのが面白い。
自分の好きな場所へ自在に動かせる、カヌーならではの楽しみ方です。
島に上陸して昼食休憩。
直通の観光船では限られた時間しか停泊しませんが、自分たちで漕いでくると
好きなペースで散策を楽しむことができます。
木々の隙間からは琵琶湖の不思議な岩礁帯「沖の白石」もハッキリと眺めることが
できました。
午後は強い風が吹く予報でしたが、幸いにもまったくの無風。
鏡のような湖面を漕いで港に戻ることができました。
少し早めに到着したので、おまけで彦根城の外堀をめぐるツアーへ出発。
普段行けない所から眺めるお堀散策も、大変好評でした。
片付けが済んだあとは夕日に沈む多景島を眺めつつ、お茶とお菓子で歓談。
笑い声が絶えない一日で、たっぷりと琵琶湖に遊ばせていただけました。
「一人で湖の沖を漕ぐのは心細いが、みんなで話をしながら漕ぐのは安心して
ツーリングを楽しむことができる。」
参加されたの方からは、そんな声もありました。
これからも喜んでいただけるツアーを企画していきます。
またご一緒しましょう!
参加者の皆様、ありがとうございました。
秋の木津川カヌー教室報告 10月16日(土)
本日も木津川にてカヌースクールを開催。
本日は京都府教職員さんの互助組合の貸切スクールでした。
男性6名、女性3名の9名の方々がご参加。
スクールを終えて、お風呂に入られてからほとんどの方が
フジタカヌーのカヌー工場に立ち寄ってくださいました。
お渡しした写真で今日をゆっくりと振り返ってくださいね。
本日はありがとうございました!
またカヌーに乗りたくなったら、いつでも遊びにいらしてください。
追記
水温は日々低くなりつつあります。
ツーリング時はお体が冷えないようにウェアは万全に・・・。
笠置中学校 カヌースクール報告 10月14日(木)
本日は地元笠置中学校の皆さんと木津川でカヌー教室でした。
ご参加は生徒36名、先生3名。インストラクター4名を含めて
43艇のカヤックが木津川に浮かびました。
午前の様子。
基本操作の練習では沈が多発。
子供たちは地元の川に体ごと溶け込んでいました。
午後からのツーリング、笠置大橋下の瀬での1枚。
全員が艇をしっかりと下流に向けて、無事にこの瀬を通過しました。
天候は曇りがちでしたが、秋のさわやかな水上を楽しんでいただけたと思います。
またカヌーに乗りたくなれば、いつでもスクールに遊びにきてくださいね。
本日はありがとうございました!
秋 アケビとママコノシリヌグイ 10月11日(月)カヌースクール報告
日々過ごしやすい気候になってきました。
人それぞれ、ツーリングするのに好きな季節があると思いますが
私は秋の水上が一番気持ちよく、そして心地よく感じます。
夏の強い日差しから一転、太陽と地球の距離が長くなったように感じる日の光。
静水で漕ぎ、耳が風きる空気は快い感触と温度。
その空気感は、四季があるからこそ感じられるものだと思います。
そんな秋の好日に10名の方々と木津川をツーリングしました。
現在の木津川の水位は−2.2m前後(加茂)でとても下りやすい状態です。
ツーリング後半で東の空を背景に全員で記念撮影。
ブログを更新するたび、いつもコメントをお寄せいただいている
sizuさんご夫妻からいただいたアケビ。
昼食時には皆さんに召し上がっていただきました。
例える味が難しいこのアケビですが、ご参加の女性は「ライチ」に似ているとおっしゃっていました。
なるほど。そんな感じです。
現在、カヌー広場に群生しているママコノシリヌグイ。
漢字で表記すると「継子の尻拭い」。
花は直径1cmほど。
可愛らしい花なのに、なんともひどいネーミングです。
私なら「ヨリソウコメツブ」とか、「オオキナコンペイトウ」と名付けます。
この花について詳しく知りたい方は上記の花の名で検索してみてください。
木津川カヌースクールは11月末まで開催を予定しています。
秋のカヌー・カヤックツーリングはフジタカヌーでご体験ください!
12月以降になっても、5名さまのお申し込みがあればスクールを開催しますので
冬のカヤックを体験されたい方は日程等ご相談くださいね。
フジタカヌー うえだ
★お問い合わせ
メール:info@fujitacanoe.com
お電話:0743-95-2507
韓国ツアー 「白龍鍾乳洞」探検 10月2日(土)
そろそろツーリングの様子を見たいという声が聞こえてきそうですが
韓国ツアーの報告は時系列でご紹介いたします。
10月2日(土)午前 曇天
この日はツーリング前に白龍鍾乳洞(シロリュウチョンユークル)へ。
当初、この鍾乳洞はツーリングを終えてからの見学の予定でしたが
現地で急遽午前に見学することに。
鍾乳洞見学は軽い散歩程度に考えていたのですが、それは甘い考えでした。
受付後に着替え。
真っ赤な綿のつなぎに長靴。頭部にはヘルメットとヘッドランプ。そしてグローブ。
この鍾乳洞の入り口までは東江右岸の断崖に設置された起伏の激しい歩道を
500mほど歩きます。
ガイドの説明のち、いざ鍾乳洞へ。内部に入ってしばらくすると犬穴(ケークモン)と
呼ばれる直径80cmほどの穴を匍匐前進で通り抜ける。
この時、異国の地で、ツーリングもまだなのに泥だらけになって地に這いつくばっている
ことを不思議に思ったのは私だけではなかったでしょう。
ここでのひとときは、のちにご紹介する東江ツーリングと冬のソナタのロケ地で有名な
春川(チュンチョン)の南怡島(ナミソム)ツーリング以上に強烈な印象として韓国での
いい思い出となりました。
行進の姿勢は匍匐前進だけではなく、スパイダーマンのように地に四肢を着けることもありました。
鍾乳洞内は折り返し地点以外に照明が一切なく、ガイドのライトと我々がヘルメットに装着している
ヘッドランプの灯りだけが頼りです。
行程半ば、「ピアノ」と呼ばれる鍾乳石を背景に。
地下600mの折り返し地点ではすべてのランプを消灯。
光が一切ない空間では、10cm先の自分の肩をも見ることができません。
本当の暗闇を体験したのはこれが初めてです。
長時間この空間に滞在すると「黒」の認識もなくなると思います。
30秒の瞑想後、ドーム状の洞窟内はマリア像のように見える鍾乳石など
いくつもの自然の造形をほのかに照らすようにライトアップ。
それはとても幻想的な一瞬でした。
「川口探検隊」のようなひとときを終えて、少しぐったりの1枚。
チリ炭鉱の人々が全員無事に救出されることを願いつつ、次回(ツーリング編)につづく。
韓国ツアー 東江(トンガン)にまつわるお話
10月1日、ソウルに到着してからは韓国北東部・江陵(カンヌン)の南に流れる東江に向けて
移動です。途中、昼・夕食をとって、宿泊あるコテージに到着したのは午後9時半。
金浦空港から約8時間の長距離移動でした。
夕食時には韓国のチョンさん、イさんと合流して、ともに食卓を囲みました。
チョンさんは元船員だったそうで、大阪、神戸など日本にも来られていたようです。
イさんはカヤックの他、クライミングなどをされているとおっしゃっていました。
一夜明けて。東江全景。
10月2日(土)は曇り。
この写真1枚ではおだやかな川に見えますが、この地点から10km下流の区間では
数箇所2級半ほどの瀬が存在します。この日の波は大きかった(奈良吉野川以上)ですが
どの瀬も横波がなく、素直な流れでとても下りやすいです。
瀬で後方から皆さんを見ているとカヤックは水とともに大きく上下動していました。
水温はかなり低いです。木津川にあてはめると12月下旬くらいの冷たさです。
水の透明度は高知県の四万十川と同じくらいでしょうか。
東江はこんな風に山間を縫うように流れています。
チョンさんいわく「トンガン ラプティン イズ ナンバーワン!」
ラプティンという単語が最初は分からなかったのですが、それはラフトのことでした。
ラフトはこの東江が韓国で一番盛んに行われているようです。
宿泊したコテージ。
リビング、キッチン、バス、トイレ(ウォシュレット付)、テレビ、冷蔵庫が完備されています。
室内はとても清潔。最低気温は12度くらいでしたが、電気式のオンドル(床下暖房)もあり
2日間とも暖かく過ごすことができました。チョンヤーご夫妻の部屋は温度調節ができなくて
かなり暑かったよう(すみませんでした…)ですが、ツーリングで濡れたカヌーウェアは床上乾燥で
完全に乾いたそうです。
次回につづく