3月27日土曜日、約2ヶ月にわたって紀伊半島の川をめぐるサーキットツーリングは
いよいよ最終回を迎えました。当日の日置川は前日までの雨で水位が高く
とても下りやすい状態。山桜と新芽の緑は眩しいほどの日差しに照らされて
流域すべての風景が明るく、すがすがしい空気と相まって、日置川の魅力を
存分に楽しむことができました。
午前8時の日置川。出艇前の下見時の1枚。
そよ風に水面をゆっくりと移動する川霧。
見渡す山肌には淡く鮮やかな山桜。
数時間後に始まるツーリングへの期待が高まるひとときでした。
着艇地、そしてツーリング後の打ち上げ会場の向平キャンプ場。
キャンプ場の染井吉野は満開。
桜の時期にここを訪れたのは初めてでしたが、華やかな桜と新鮮な緑が
キャンプで過ごす時間を、より心地よいものにしてくれたように思います。
ツーリング前半、山桜を背景に全員で記念撮影。
静水域に見えますが、実際はゆっくり歩くほどの流速があります。
春の緑いろいろ
明度、彩度、濃淡がそれぞれに異なる春の緑色。
こういう景色と出会うと、「春になったなぁ。」とつくづく感じます。
ツーリング後半、「八草の滝」にて記念撮影。
滝はいつもより水量が多く迫力がありました。
ここでケーキ&ティータイムをとりながら30分ほど休憩。
最終回のご参加は11名でした。
着艇は15時15分。
カヤックをキャンプ場に運んでから、すぐ近くにある「えびね温泉」で入浴していただき
そのあと、暮れなずむ日置川のほとりで打ち上げをしたのでした。
■紀伊半島サーキットツーリングご参加の皆さまへ
2ヶ月にわたって何度もご参加くださいまして本当にありがとうございました。
おかげさまで8回のツアーで63名(スタッフを含めると78名)の方々と
冬から春にかけての川をご一緒することができました。毎回、感動的な
瞬間があり私自身いつまでも深く心に残る時間を過ごすことができました。
ハプニングやアクシデントも今となってはいい思い出です。
今後もこういったシリーズや新しいツアーを企画してまいりますので
ぜひともまた遊びにいらしてください。
フジタカヌー 上田洋樹
応急処置・メンテナンスについて 船体布(スキン)
船体布(スキン)の応急処置・メンテナンスについて
万が一のトラブル・破損の時は、布製ガムテープが有効で、
ツーリング時には、携行していくと便利です。
フジタカヌーの折りたたみ式カヌーカヤック(ファルトボート)の船体布(スキン)
特に、EXタイプは、テクノーラ繊維(アラミド繊維)が、10本に1本の割合で編みこまれており、万が一のトラブル時に、損傷を、より小さく済ましてくれるように設計されています。これにより応急処置もしやすくなります。
ここで活躍するのが、布製ガムテープです。
水分をしっかり取り除き、ガムテープを貼り浸水を防ぐ事ができます。
但し、ツーリングを無事終えたら、必ずはがして、リペアキットで本格修理してください。
放置しておくと、テープの糊が、べとべとになり収拾がつかなくなります。
万が一放置してしまって、糊が取れない状態になったら・・・
市販の塗料用シンナーで、糊を溶かして取り除いてください。
ラッカーシンナーは、船体布そのものを溶かしてしまいますので絶対に使用しないで下さい。
その後、本格修理を行ないます。
また、表面上の傷など(浸水のない損傷)に付きましては、購入時添付の接着剤を塗っていただくだけでもOKです。(ゴム系ではなく、ビニール系の接着剤)
京都笠置工場に送っていただきますと高周波ウエルダー溶着修理させていただきます。
困りごとなどありましたらご相談下さい。
満開の山桜が迎えてくれた小川ツアー(和歌山県・古座川支流)報告その1
現在進行中の「紀伊半島サーキットツーリング」では毎回壮絶なドラマが生まれる。
赤木川(和歌山県)、北山川(和歌山・三重県)、日置川(和歌山県)と
残すところあと3回となったが、それぞれに印象深い出来事が満載だ。
ここで第1回から個別に振り返ろうと思ったが、それは最終回を終えてからにしよう・・・。
★3月13日(土)小川ツアー報告その1
スタッフ号は3月12日(金)午後8時に京都・笠置町のフジタカヌーを出発。
3月13日(土)午前2時半、古座川に到着。
古座は、
遠い。
笠置から6時間半の道のりだった。
あるお客様からツアー後に「弾丸ツアーでしたね。」とお便りをいただきましたがまさにその通り。
移動時間を含めると1泊3日のツアーだったが、その弾丸が行き着く先では
満開の山桜が我々を迎えるようにいたるところで咲いていた。
仮眠したのは古座川左岸のとある空間。
仮眠前には恒例の小さな宴会。この頃は小雨でした。
アスファルトに銀マットを敷き、小川に思いを馳せて4人でゆったりとした時間を過ごしたのでした。
会もお開きになって、あらかじめ設営しておいたテントに入ったら、テント内は水浸し。
皆さんはどのようなキャンプがお好きですか?
私は気候がよければ野宿、テントを張る場合はできればフライなしが理想です。
そのためにテントは天井から夜空が見えるタイプを選択しました。
この日も星を見ながら眠りたいと思いフライを張らなかったのですが、それが大きく裏目に。
でもまぁそんなことは気にしない。グショグショに濡れることを感じないほど
その日は熟睡したのでした。
朝。
雨は上がり、そこには一日の好天を予感させる光景が広がっていました。
ツーリング途中、最初の集合写真。航程1/3の地点です。
この頃は少し風があり、肌寒かったです。
4月お花見カヌーツーリングの詳細決定しました!
メンテナンスについて(L-1ライト)
昨日3月15日、岐阜県 国営木曽山川公園 長良川センターに出張修理に行ってきました。
10年前、施設オープンの時 納めさせていただいたL-1ライトのメンテナンス修理のためです。
長良川センターには、L-1ライトの他、F-2ファミリー・W-2ワンダーがあります。
一度あそびに行って見てください。
http://www.kisosansenkoen.go.jp/
L-1ライトは、現在生産終了していますが、ポリエチレン製で、発泡構造になっており15Kgと軽量にできています。
また、長さも3.7m 幅62Cm (ベースは、FRP製 オールラウンドA-1)で、ツーリング艇として使えるスペックも備えています。
船底にスケグが、あります。スケグがあることで、左右の安定性の向上 また、水の流れをスムーズ・まっすぐにするため、直進性がよくなりまた、スピードもアップするというメリットがあります。
A-1がスケグの脱着ができるのに対しL-1は、一体成型であり中が中空になっていますので、この部分が、磨り減ることが、欠点と言えます。
今回は、この修理に行きました。
先ず、スケグ部の薄くなった部分にドリルで穴をあけ、ホットメルト(材質に注意)を注入・流し込みます。 その後、外側から、はんだゴテ・ヤスリなどで形を整えます。
ガイドUの赤木川(和歌山県)の思い出
初めて赤木川を訪れたのは2003年10月18日。
初めての川をツーリングする時は、いつも必ず川沿いの道を車でゆっくりと走行して
川の表情を見る。この川もあさってツアーが開催される古座川の支流・小川と同じように
川を見ただけでその水の透明度の高さに、思わず「綺麗!」と声をあげてしまったほどの清流だ。
赤木川の水の色をたとえるなら「エメラルドグリーン」。
その色は時刻や天候、光の加減や受け方、水深などによって
「ブルーグリーン」になったり「透明」になったりする。
懐かしの初代A-1。
1枚目の写真と水の色が異なるのが伝わるでしょうか。
この頃の愛車は日産パルサーミラノX1(フルタイム4WD)だったなぁ、などなど
多くの思い出がよみがえります。
こんな美しい水が流れる「紀伊半島サーキットツーリング第7回赤木川」は
定員まであと3名です。
支流ですので、艇から降りて浅瀬を歩いたり(ライニングダウン)
河原を歩いたり(ポーテージ)、堰堤を歩いたり(川でお散歩)しますが
川を歩くのもツーリングの楽しさのひとつです。
(実際に歩く時間はそれほど多くはありませんので...。)
「それほど」が「どれほど」なのかは、ぜひともご自身で体感してくださいませ。
あと3名さま、どなたがエントリーしてくださるのか、楽しみに、心待ちにしています。
フジカタヌー うえだ
追伸
すでにご存知の方も多いでしょうが、最近初めて知った「水五訓」をご紹介します。
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
一、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり
雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり
名文だと思います。
特に4番目の「清濁併せ容るるは水なり」は読んだ瞬間、深く心に刻まれました。
清濁併せ容れられる、そんな懐の深い人になりたいものです。
フジタカヌー2010年ツアー予定もどうぞご覧ください。
紀伊半島サーキットツーリングの他、お花見・日帰り・キャンプ・民宿泊と盛りだくさん!
春のカヤックツーリングを楽しみましょう。
2010年5月のカヌーツアー予定決定しました!
2010年5月のカヌーカヤックツアー予定が本日決定しました。
5月はどこにいっても新緑が鮮やか。
とってもすがすがしいツーリングを楽しめますよ。
★5/1(土)〜2(日) 古座川(和歌山県) 民宿泊
南紀の清流・古座川を2日にわたって河口近くまでカヌーカヤックツーリングします。
古座川峡、一枚岩など見所満載です!
民宿は「神保館」さんを予定しています。
★5/15(土) 銚子川(三重県) 日帰り
先日、チリの大地震でカヌーカヤックツーリング途中に中止となったツアーです。
今度こそ、銚子川から船津川、白石湖、尾鷲湾と制覇できますように。
もう一度あの美しい水に会いに行きます。
★5/29(土)〜30(日) 気田川(静岡県) キャンプ
フジタカヌーのすべてのスタッフが愛してやまない静岡の清流です。
5月の気田川は、あらゆる緑に囲まれて本当に美しく
ゆるやかな流速が続く気田川でのカヌーカヤックでのツーリングはかなり快適です。
2010年初のキャンプツアーにぜひともいらしてください!
皆さまからのお申し込み、スタッフ一同お待ちいたしております!
2010年ツアー予定もご覧くださいね。
宮川、銚子川ツアー無事終了しました!(ともに三重県)
清流・宮川と、さらに清流の銚子川に行ってきました。
詳細なツアー報告は後日公開しますが、まずは両ツアーの様子を集合写真で報告します。
2010年2月27日(土) 銚子川ツーリングの前半
カヤックでダウンストリームVを表現していただきました。
ツアー前日までの予報では土曜日は雨のち曇りでしたが
この日は水色の空がどこまでも広がる晴天でした。
最後の休憩では全員でエグザイルに挑戦!
最初はかなりいい感じの皆さん。
全員を撮影することに成功! しかし、後半は、
見事なまでに動きがバラバラ。
けれど、とても表情豊かな1枚となりました。
ツアーを終えて写真を確認した時は、思わず笑ってしまいました。
皆さま、ご協力ありがとうございました!
2月28日(日) 銚子川ツアー
この日は前日【2010年2月27日午前3時半(日本時間午後3時半)すぎ】
南米チリでの同国中部沿岸を震源地とするマグニチュード8.8の大地震の影響で
現地では津波警報が発表されました。
ツアーでは銚子川、船津川、白石湖、尾鷲湾とコースを予定していたのですが
警報と尾鷲湾での津波発生は午後2時半とのことで、河口付近、白石湖、尾鷲湾の
ツーリングは中止としました。
そんな中、銚子川だけでもくだることにしたのですが、このツーリングも
現地の方の助言で航程半ばで中止。
写真は銚子川ツーリングの中止を決定してから上陸した地点での1枚です。
帰宅して航行距離を測定した結果、本日のツーリングはちょうど1km。
フジタカヌーのツアーでは最短の距離となった今日のツーリングは、感動の
サプライズ進呈&進水式とともに、いつまでも語り継がれる思い出となることでしょう。
※「心温まるサプライズの物語」は後日詳しくお伝えします!
宮川、銚子川とご参加の皆さん、今回もありがとうございました!
津波で被害にあわれた人々の救済と、被災地域の一日も早い復興を願います。
ガイドUの銚子川(三重県)ソロツーリング報告 2010年2月20日(土)
尾鷲市の北に位置する清流・銚子川に下見に行ってきました。
銚子川河口付近の汽水域は通称「ゆらゆら帯」が有名。
今回は銚子橋より下流をメインに、銚子川以後のコースをじっくり漕いできました。
下見を終えて、ツアー案内に訂正があります。
現在のツアー案内は「川から海へ」としていますが
この銚子川ツアーは「川から海へ、そして湖へ」です。
(湖のことは後述します。)
水上に舟を浮かべる前にまずは陸上の下見。
航程すべての上陸・駐車可能地点、トイレの有無、川・海・湖の景観などを確認してから
フジタカヌー一番の働き者トヨタ・マニュアルハイエースをゴールに置いて、バイクで出艇地へ。
カヤックツーリングの前にバイク(といっても原付ですが)でのツーリング。
気温は高く、春のように暖かなひとときでした。
下見の出艇地に着き、午後1時ツーリング開始。銚子川河口から海へ。
河口付近はいつもきれいな波があり、5分ほどサーフィンを楽しんでから
船津川を遡り、このツアーもう一つのお楽しみスポット「白石湖」へ。
白石湖は湖の水、川の水、そして海水が混じり合う、全国でもとても珍しい湖で
牡蠣の養殖や釣り筏でも有名な湖なんですよ。
水は透明度が高く、のどかな風景とあいまってリラックスした時間を過ごせます。
小高い山に囲まれた白石湖は琵琶湖北にある余呉湖と雰囲気がよく似ています。
白石湖散策のあとはさらなるお楽しみスポットから海へ。
海をしばらく漕ぐとゴールが近づきます。
ゴールにはきれいなトイレと、
なんと、シャワーが2基あります!
塩抜きができますし、思う存分冷水を浴びることもできます(寒いですけど)。
ゴールの浜付近では早くも桜が咲いていました。
ハイエースのルーフにカヤックを積み、着替えを済ませてあとは出艇地に置いたバイクの回収。
そして次なる下見ゲレンデの小川(古座川の支流)に車を走らせたのでした。
国道42号線、七里御浜付近での1枚。
一見すると何でもない写真に見えますが、
驚くべき現実がそこにはありました。
川と海と湖を一日で楽しめる、とっても素敵なこのツアーは
定員までまだ若干の空きがあります。ぜひともこのツアーにいらしてください!
お申し込みお待ちいたしております!!
銚子川ツアー他「紀伊半島サーキットツーリング」のご案内はこちら。