AL-2-430(アルピナ2-430)カスタマイズ。
定番色のブルー・レッドに加えホワイトのトリコロール
バウ・スターンのデッキは、斜めカットのカラー・デザインオーダー。
スプレーカバーは、ラージコクピット仕様で、さらに、9点留めに変更し、
水がたまらないように、カバー内側にFRPバーを内蔵。
キールは2重管仕様に、また、ロアストリンガーを装着しフレームを強化。
ハーフリブ仕様に変更。キーパー社フットブレイスも装着。
清流での特訓 銚子川ステップアップツアー【ロール編】
明けて日曜日、この日の水もきれいでした。
日曜日の練習は10時から正午までの2時間。
土曜日に引き続き、スイープロールに取り組みました。
まずは陸上にて、初日の補足説明と、体の動きについて15分ほど説明しました。
それから、早速練習を開始したところ、10分ほどで「できた!」の声。
振り返ると、男性の参加メンバーがガッツポーズしていました。
初めて成功した瞬間を見ることはできなかったですが、おめでとうございます!
この直後も見事成功したようですが、
カメラを向けると、
残念ながら上りませんでした。
しかし、1度成功すれば、セットや体の使い方、一連の動作のタイミングなどは
つかめていますので、あとは正しいフォームで練習を積み重ねれば、成功の確立が上ります。
お父さんが溺れているように見えたのか、お子さんも悲しげです。
泣き顔までかわいい。
数名であやしたのち、2日間の成果発表。足がかわいい。
土曜日の成功はゼロでしたが、日曜日は4名の方々が成功しました。
練習開始直後に成功した方、初めての成功ながらフォームが美しい方、
C to Cで成功した方、セットから前半はスイープ、そこからスターン側で斜め後・下方に
ハイブレイスを入れて起き上がるという、独特のロールで成功した方もいらっしゃいました。
4名の皆さん、おめでとうございます!
半日の練習を終えて、全員で記念撮影。
美しい銚子川を背景に。
最後まで撤収を手伝っていただきまして、ありがとうございました。
銚子川ではロールが成功しなかった9名の皆さまへ
かつて大リーグでイチローの11年連続200本安打が途切れた時、朝日新聞の天声人語では
「記録が途切れたのではない。誰もが破ることができない偉業が確定したのだ。」というような
内容で記事がまとめられていました。
天声人語になぞらえると、今回はロールが成功しなかったのではなく
成功して喜ぶ瞬間とカヤックの幅が広がる日が少し先に延びただけです。
これからの練習も頑張りましょう!(水は冷たいですけど・・・。)
上田洋樹
漕艇技術の向上を目指して ステップアップスクール前編報告
8月5日(日)、今年初のステップアップスクールを行いました。
過去、ステップアップスクールは秋に開催していたのですが、昨年に
「来年は水温が高い時期に開催して欲しい。」とのリクエストがありましたので
今年は夏に日程を組みました。
午前はフォワードストロークと横移動のドローストロークを中心に講習を進めました。
午前の最後は、
再乗艇に取り組みました。
再乗艇はコックピット横からとスターンからの2通りの方法を説明。
皆さん果敢に挑戦されていました。
後からの乗艇に見事成功!
12時からは、1時間30分ゆっくりと休憩しました。
たまにはデザートを作ってみようと思い立ち、
前日に仕込んだゼリーの上に、バレンシアオレンジとホイップクリームをのせてみました。
13:30から午後の部開始。
午後からは「リーン」について。
艇が静止した状態でのリーン、推進力をつけてのリーン、そしてこの写真のように
2人1組となって、最大限倒せるところまで傾きをつけていただきました。
多くの方がこの状態までのリーンと、水平状態までの復元ができました。
ここからパドルの持ち方と構え、ブレードの動かし方、上半身を起こすタイミングの
すべてを把握・実行できればロールは成功します。
9月17日(月祝)のロール編をどうぞお楽しみに!
沈したあとは、再乗艇でセルフレスキューです。
時には休憩・・・。
午前のフォワードストロークを復習されているように見えました。
漕ぎ始めのフォームがきれいです。
2分割の自作艇でご参加。各部に丁寧な仕事が施されていました。
いい表情ですね!
午後からもハードに練習が続きましたので、最後に岩場で休憩。
つかの間、岩からの飛び込みを楽しみました。
私も同じような着水をしてしまいましたが、後方宙返りの着水を失敗すると
軽い脳震盪を起こしたりしますので、お互い気をつけましょうね。
最後の講習前はゆっくりと休憩しました。
ステップアップスクール前編の最後は流水域での脱艇からパドルと艇の確保、そして
艇の復元から岸へ艇を寄せる、と一連のセルフレスキューを体験していただきました。
日が傾き始めた午後4時過ぎ、ステップアップスクール前編が無事に終了。
西日できらめく水上を眺めて、この日最後のストローク。
ステップアップスクール前編は、「心地よい疲れ」を通り越してしまいました・・・。
私自身は近年稀にみるグッタリ感が残りましたが、そんな疲れに比例するように
充実感にも包まれた一日でした。
13名の皆さん、スクールへのご参加ありがとうございました。
「カヤックとは乗るものではなく、身にまとうものだ。」と
誰かがどこかで言っていましたが、いつかそんな風にカヤックを着こなしてくださいね!
上田洋樹
木津川カヌースクール報告 6月3日(日)
6月3日の日曜日、笠置でカヌースクールを開催しました。
天候は終日曇り、水位は−2.39mとやや少なめでしたが
午後からのツーリングでは、弱い追い風を背中に受けて
ゆったりとした川下りを楽しむことができました。
午前の陸上講習の様子。
艇内にあるフットブレイス(つま先で踏ん張るためのペダル)を
前後に調整しているところです。
基本のパドリング講習のあとはカヤックを水辺に運びます。
川での乗り方・降り方と沈した際の対処方を説明してから
午前中は流れの穏やかな水域で基本操作を練習します。
1時間の昼食休憩後、午後からは笠置から銭司まで、約6kmをツーリングします。
笠置大橋下、右岸側の瀬での1枚。艇はPE-2-470ノアです。
アルミとグラスパイプのハイブリッド艇・アルピナ-1-450。
A-1-Gでコース中盤の瀬をゆく。
この日はスケグ(スターン側のボトムにあるフィン)をはずして乗っていただきました。
この日のご参加は4名。3艇を横並びにして記念撮影。
2人艇は立つことができるほどの安定感があります。
4名の皆さま、カヌースクールへのご参加ありがとうございました。
いつかまたご一緒できる日を楽しみにしています。
フジタカヌー 上田洋樹
パーツ物語 アルピナシリーズ テンションベルト用ガイド
ファルトボートのフレームは個々の部品の集合体です。
今回の記事ではアルミフレーム艇・アルピナシリーズのスターン側
デッキ端部に装着している、テンションベルトのガイドをご紹介します。
部品メーカーからの納入時はすべてのエッジが面取りされていない状態。
このままでは、怪我や船体布側の平ベルトの破断の原因となるため
手作業でエッジ(角)を落とします。
まずは小型のエアーサンダーを使用して荒削りします。
サンダーで荒削りした状態。
ここからは複数の紙やすりを使い、角がなめらかになるように仕上げます。
仕上がった状態。
最終的にはこのようにステムの一部となります。
現在の素材はジュラコン樹脂※(正式名称ポリアセタール)製ですが
初期のアルピナはアルミの削り出しでした。
お手持ちの艇の、この部品がアルミ製なら、シリアルナンバーは小さいはずです。
(船体内側右にあるシリアルナンバーは手書きかも知れません。)
※ジュラコン樹脂…寸法安定性、耐疲労性、耐油、耐薬品性に優れた
エンジニアリングプラスチックの一種。腐食がほとんど発生せず
自己潤滑性があるため、摩擦係数が小さく、耐磨耗性にも優れる。
フジタカヌー 上田洋樹
製品について(ラダー/ラダーシステム アルピナAL-2-430)
ラダー 製品について(写真はアルピナAL-2-430)
スターン側取り付け(ベルトで固定します)
ラダーケーブル引き込み穴 チルトロープ(ラダーブレード上げ下げ用ロープ)
フットブレイス(ラダーの操作は足で行います)
ラダーは、いわゆる 舵(かじ)ですが、ボートの場合は、進路を変えるたり決めたりするものです。
一方、カヤックの場合方向を変えるものというよりは、目標に向かってまっすぐカヌー・カヤックを進めるために使います。
例えば、潮や風を受けるとカヤックは、流されてしまいますのでラダー(舵)を使う事で進路をキープし、目標に向かってまっすぐ進めることができます。
カヌー・カヤックは、ボートに比べ小さく軽く、動力は人力ですので、風や潮などの影響を非常に受けやすいものです。
コンディションによってはラダーは、有効ですが、ブレードを下ろすと水の抵抗があるということを理解してください。
まづ、しっかりとしたパドリングが基本です。
フジタカヌー ラダー ¥52,500 (システム ¥63,000)
*システムは、フットブレイス部分からのセットです。