1/23(日) カヤックコウノトリ主催 フジタカヌー工場見学&カヌー体験
大阪南港ATC カヤックコウノトリ主催の工場見学&カヌー体験がありました。
午前中はフジタカヌーの藤田清会長のからフジタカヌーの歴史から始まりフジタカヌーの折りたたみカヌーフレームのやスキン(船体布)素材へのこだわりなど いろいろなエピソードを絡めて製造過程など詳しく説明がありました。
毎年恒例、焼印体験もしました。
昼食休憩を挟み、午後はカヌー体験&New Model “AL-1-450”の試作艇2タイプの試乗も行いました。
発売前のいち早い特別試乗です。
いろいろな 意見をいただきました。参考にさせていただきます。
ありがとうございます。
アルピナシリーズ 後部デッキラインのセッティングについて
フジタカヌーFUJITACANOEアルピナシリーズ後部デッキラインのセッティングについて
フジタカヌーの折りたたみカヌーのアルピナシリーズは、フレームを組み立てた後で、フレームを後部から挿入し、滑車(プーリー)でテンションをかける構造になっていますので、船体布(スキン)後部が、開閉しファスナーで閉めるようになっています。
従いまして、デッキラインも左右に分かれるようになっています。
デッキラインは、カヌー船体の周囲に取り付ける伸びのないセーフティーラインと
ちょっとしたものの積載用で伸縮性のあるゴムロープのものがあります。
セーフティーラインは、たるみがないように装着します。 たるみがあるとツーリング中に スタック(引っかかったり)する危険性があります。
積載用ゴムロープの装着は、左右の両端をフックに取り付け、中央側どおしを寄せてフックにかけます。 ゴムロープの”張り”は結び目を調整することで対応します。
ALPINA-2-430 デッキループ2箇所
ALPINA-2-460 デッキループ3箇所
ファルトボート収納について(PE-1 ハイブリッドフレーム)
ファルトボート(フォールデイングカヤック)は、折り畳んでザックに入れて収納(パッキング)し携行することができるので、宅配便を利用したり、公共交通機関(電車・バス・飛行機など)で移動が可能ですので、フィールドは世界中へと夢が膨らみます。
さて、収納に関してですが、個人装備などにより、工夫していただかねばなりません。
基本的な収納方法は・・・
1 船体布(スキン)の畳み方 (写真はPE-1-400スペリオ)
コーミングを半分に畳み、ザックの幅になるように畳みます。
2 縦方向(コーミングの前後の先端で折り返し、長い部分を内側に折り返しザックの
サイズに畳みます。
3 折り返した部分に、フロアボード、センターリブ、No2.3.5.6を挟みこみます。
4 ザックにいれメインストラクチャー前後を入れ、その上にシート・フットマット
を入れます。
5 4PCパドルは両サイドの隙間に入れ、PFD(ライフジャケットはシートの上側に入れます。
船体布(スキン)STDとEXについて
フジタカヌーのファルトボートの船体布には、STD(スタンダード タイプ)とEX(エクストラ タイプ)があります。
機種によっては、EX仕様のみの艇種もあります。
STDタイプの素材は、ポリエステル繊維を編んだものに、PVCのフィルムをラミネイト加工を施したものです。
ポリエステル繊維は、伸び縮みが少なく安定した素材で、テンションもしっかりかかりますので、フォールディングカヤック・ファルトボート・折りたたみカヌーカヤックの船体布(スキン)として使用するには、もってこいの素材とフジタカヌーでは、考えています。 ちなみにナイロン繊維は、伸びる一方でテンションがかからないという性質を持っています。
また、EXタイプに採用している素材は、STDの素材に更に10本に1本の割合でアラミド繊維を格子状に編みこむ事で強度をアップしています。
代表的なアラミド繊維は、デュポンのケブラー、また帝人のテクノーラなどですが、防弾チョッキなどに使われるほど丈夫な繊維で、特に破断強度に優れています。
格子状に編みこむ事で万が一のトラブルの時に損傷をより小さく済ませるように設計されています。
損傷をより小さく済ますように働いてくれますので、安全性の向上 また、その分応急修理もしやすくなります。
フジタカヌーでは、帝人のテクノーラを採用しています。
応急処置・メンテナンスについて 船体布(スキン)
船体布(スキン)の応急処置・メンテナンスについて
万が一のトラブル・破損の時は、布製ガムテープが有効で、
ツーリング時には、携行していくと便利です。
フジタカヌーの折りたたみ式カヌーカヤック(ファルトボート)の船体布(スキン)
特に、EXタイプは、テクノーラ繊維(アラミド繊維)が、10本に1本の割合で編みこまれており、万が一のトラブル時に、損傷を、より小さく済ましてくれるように設計されています。これにより応急処置もしやすくなります。
ここで活躍するのが、布製ガムテープです。
水分をしっかり取り除き、ガムテープを貼り浸水を防ぐ事ができます。
但し、ツーリングを無事終えたら、必ずはがして、リペアキットで本格修理してください。
放置しておくと、テープの糊が、べとべとになり収拾がつかなくなります。
万が一放置してしまって、糊が取れない状態になったら・・・
市販の塗料用シンナーで、糊を溶かして取り除いてください。
ラッカーシンナーは、船体布そのものを溶かしてしまいますので絶対に使用しないで下さい。
その後、本格修理を行ないます。
また、表面上の傷など(浸水のない損傷)に付きましては、購入時添付の接着剤を塗っていただくだけでもOKです。(ゴム系ではなく、ビニール系の接着剤)
京都笠置工場に送っていただきますと高周波ウエルダー溶着修理させていただきます。
困りごとなどありましたらご相談下さい。
製品について(縫製部作業風景)
ここ数日寒い日が続きますが、これからのカヌーシーズンを前に
艇の注文が入りだしています。
フォールデイングカヤック(折りたたみカヌーカヤック)は、船体布(スキン)とフレームから成り立っていますが、
写真はPE-430トレック(デッキカラー・イエロー)を製作中のものです。
ファルトボートは折りたためるという特性上、機械で対応できない作業も多く、
手作業で一艇ずつ丁寧に作りこんでいます。