桜にまつわる言葉は数多い。
花時は花が咲く頃。
満開の桜は花盛り。
満開のあとにはらはらと散る桜は零れ桜(こぼれざくら)。
風に吹かれて舞い散る花びらは桜吹雪。
水面に浮かび、寄り添う花びらは花筏。
そして、花筏が架け橋のように見えるさまを花の浮橋という。
水面に映る水際の桜は桜影。桜の木陰は桜陰。
桜人(さくらびと)は桜を愛でる人のこと。
花見に行って疲れてしまうことは花疲れというそうです。
桜の花の白さで周囲がぼんやりと明るく見えることは花あかり。
夜桜を見るためのかがり火は花篝。
天気が変わりやすい桜の頃の、なかなかすっきり晴れない天候は花曇り。
よく使われる言葉では、春の急激な寒さを表す花冷え。
桜の花にかかる雨は桜雨。
花びらを散らしてしまう雨や、花びらが水に流れていく様子は桜流し。
桜の上に宿る露は花の露。
花からしたたり落ちるしずくは花の雫。
花盛りを過ぎ、陸上に散り残った花びらは残花。
春の名残を感じる言葉です。
こうした言葉を知ると、日本語って響きが美しく、情緒にあふれているなぁと思います。
零れ桜、花筏、桜影、花あかり、そのどれもが桜の花の儚くも
生命力にあふれた瞬間を表現した素敵な言葉です。
朝、目覚めてテントの扉を開ければそこには桜。
贅沢な早朝のひとときでした。
海津の水と桜。
透明感のある水の色と桜色の組み合わせはまさに春の色です。
出艇地での1枚。
夜露の水なのか、中心にはひっそりと水がたたずんでいました。
それでは、花時の湖北の染井吉野の花盛りを楽しんだ9名の桜人の物語をお届けします。
永原から出艇した直後の1枚。春の小川です。
芽吹きの緑を背景に。
大浦川から琵琶湖へ。まずは全員で記念撮影。
大浦の公園の桜並木を背景に。ここの染井吉野も満開でした。
葉桜と満開前の桜色と満開の白。
大浦と菅浦の間の水は黄緑と緑の中間色のような独特の発色。
これが巷で噂の「菅浦グリーン」です。
角度を変えて撮影。
空も緑も桜もすべてが明るく春を感じた瞬間でした。
1回目の休憩での1枚。
3畳ほどのバルコニーで皆さんに寄り添っていただきました。
花の直下をくぐる。
ここを通過する全員が枝を見上げていたのが印象的でした。
結露したレンズがカヤックの周囲に霞をかけて雰囲気のある仕上がりとなりました。
桜とともに春を感じる花は菜の花。
その菜の花が群生している地点で再度いかだを組んでいただきました。
菜の花の後ろには染井吉野。
このあと、ゴールのつづらお荘を通過して、東にある須賀神社へと漕ぎ進めました。
製造番号(シリアルナンバー)が私の舟と1番違いのA-1。
2010年春の記念の1枚です。
菅浦地区の八重桜。
きっと今頃は花開いていると思います。
ニホンカモシカを発見!
「私の写真のほうがきれいに撮れているよ。」という方はぜひメール添付でご送付ください。
写真を差し替えますので。写真は ueda@fujitacanoe.com まで。
湖岸にはマメ科(おそらく)の花の蕾。
深い緑の中で白が映えていました。
横浜、横須賀から来られたお2人と春の花々。
工場見学からツアーへと3日間楽しい時間をありがとうございました。
三浦半島でのツアーではよろしくお願いいたします。
ご夫妻と春の色。
5月以降もまた遊びにいらしてくださいね!
水中からの花筏を拡大した1枚。水上の残花です。
9名の桜人の皆さま、ご参加ありがとうございました!
来年のお花見ツアーもよろしくお願いいたします。
桜の次はさわやかな新緑の季節です。
5月以降のツアーにもどうぞご参加くださいませ。
フジタカヌー 上田洋樹
4/17(土)琵琶湖・海津大崎お花見ツアー報告(滋賀県)
染井吉野(ソメイヨシノ)の名称は奈良県の吉野山に由来する。別名「吉野桜」。
花弁は5枚で咲き始めは淡いピンク。満開に近づくにつれて色は白へと変化する。
日本のさくら名所100選の湖北海津大崎ではその染井吉野が花盛り。
ツアー当日は約600本におよぶ桜が見ごろを迎えていました。
それでは、華やかな桜で彩られた湖北でのお花見ツアーの様子をご覧ください。
10時50分出艇。
空は雲が多かったものの雲の切れ間からは青が広がっていました。
予報ではこの日の最高気温は13度。少し肌寒い一日でした。
出艇して約20分、海津の桜並木に到着。
横須賀のコアアウトフィッターズの平野さん。
普段は三浦半島で海を案内されています。
遠くからのご参加ありがとうございました!
横浜からのご参加ありがとうございました。
初めての琵琶湖はいかがでしたか?またの機会を楽しみにしています!
満開の染井吉野と青空。
5枚の花弁はこれ以上開くことがないほどに開花していました。
★花筏特集
水面に漂う花びらの写真集です。
湖北の透明度の高い水に浮かぶ花びら。
水面近くからの1枚。
画面右に見えるのは竹生島、ではなく岩です。
水中から撮影。逆光です。
光を受ける角度を変えて撮影。
花びらは淡いながらも深みのある紅色に仕上がりました。
染井吉野の幹と新芽とお花見遊覧船。
時刻は12時45分。井上旅館さん前の浜での1枚です。
この日のご参加は8名。
昼食を終えて再出発前に桜の下で記念撮影。
いつもの海津大崎ツアーは出艇地へ戻るのですが、この日は井上旅館さんからさらに東へ
進路をとり、二本松から湖を横断して菅浦へと。つづらお荘前の浜をゴールとしました。
竹生島と観光船。
ツーリング後半は強風で武者修行さながらのパドリングでした。
北西の風に吹かれて、竹生島を背景に。
このあと、14時45分に着艇しました。
リジッドのA-1(左)とグラス&ウッドフレームのPE-1-500シーショア(右)。
菅浦方面は八重桜が多いのですが、そのほとんどはまだ蕾の状態。
八重桜の見ごろは今週末から5月上旬にかけてでしょう。
毎年、お花見ツアーへのご参加ありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします!
ツーリングを終えて、JR永原駅で最後に記念撮影。
古座川ツアーもどうぞお楽しみに!!
ツアー終了後は4人で知内浜から井上旅館さんに移動。日暮れ前に桜の下にテントを張りました。
夜は提灯が灯り、やわらかな花あかりの中でゆったりとしたひとときを過ごしたのでした。
古座川民宿泊ツアーは開催まであと3名です!
緑あふれる5月の古座川へぜひとも遊びにいらしてください!!
2010年ツアーは8月までの予定を公開しています。
各ツアーへのお申し込みもお待ちいたしております。
紀伊半島サーキットツーリング第9最終回 日置川(和歌山県)報告
3月27日土曜日、約2ヶ月にわたって紀伊半島の川をめぐるサーキットツーリングは
いよいよ最終回を迎えました。当日の日置川は前日までの雨で水位が高く
とても下りやすい状態。山桜と新芽の緑は眩しいほどの日差しに照らされて
流域すべての風景が明るく、すがすがしい空気と相まって、日置川の魅力を
存分に楽しむことができました。
午前8時の日置川。出艇前の下見時の1枚。
そよ風に水面をゆっくりと移動する川霧。
見渡す山肌には淡く鮮やかな山桜。
数時間後に始まるツーリングへの期待が高まるひとときでした。
着艇地、そしてツーリング後の打ち上げ会場の向平キャンプ場。
キャンプ場の染井吉野は満開。
桜の時期にここを訪れたのは初めてでしたが、華やかな桜と新鮮な緑が
キャンプで過ごす時間を、より心地よいものにしてくれたように思います。
ツーリング前半、山桜を背景に全員で記念撮影。
静水域に見えますが、実際はゆっくり歩くほどの流速があります。
春の緑いろいろ
明度、彩度、濃淡がそれぞれに異なる春の緑色。
こういう景色と出会うと、「春になったなぁ。」とつくづく感じます。
ツーリング後半、「八草の滝」にて記念撮影。
滝はいつもより水量が多く迫力がありました。
ここでケーキ&ティータイムをとりながら30分ほど休憩。
最終回のご参加は11名でした。
着艇は15時15分。
カヤックをキャンプ場に運んでから、すぐ近くにある「えびね温泉」で入浴していただき
そのあと、暮れなずむ日置川のほとりで打ち上げをしたのでした。
■紀伊半島サーキットツーリングご参加の皆さまへ
2ヶ月にわたって何度もご参加くださいまして本当にありがとうございました。
おかげさまで8回のツアーで63名(スタッフを含めると78名)の方々と
冬から春にかけての川をご一緒することができました。毎回、感動的な
瞬間があり私自身いつまでも深く心に残る時間を過ごすことができました。
ハプニングやアクシデントも今となってはいい思い出です。
今後もこういったシリーズや新しいツアーを企画してまいりますので
ぜひともまた遊びにいらしてください。
フジタカヌー 上田洋樹
メンテナンスについて(ハイブリッドフレーム ステム部)
ハイブリッドフレーム ステム部のトラブルについて
写真のように長年使っていますと いろいろな状況下で
「チャイン金物」の接合部の穴が大きくなり
ワリピン(3×25mm)が抜けてしまう事があります。
フジタカヌーの笠置工場に送っていただきますと、パーツ交換・メンテナンスさせていただけますが、
下の写真のようにワッシャーを挟む事で対処する事も可能です。
チャイン金物 1個 ¥420
アルミリベット3.8×16mm 1本¥52
フジタカヌーのファルトボート(折りたたみカヌー・カヤック)は、力を逃がすために、このような箇所を設けています。これによりダメージを吸収し よりトラブル時の損傷を少なく済ますように設計しています。
船体布(スキン)STDとEXについて
フジタカヌーのファルトボートの船体布には、STD(スタンダード タイプ)とEX(エクストラ タイプ)があります。
機種によっては、EX仕様のみの艇種もあります。
STDタイプの素材は、ポリエステル繊維を編んだものに、PVCのフィルムをラミネイト加工を施したものです。
ポリエステル繊維は、伸び縮みが少なく安定した素材で、テンションもしっかりかかりますので、フォールディングカヤック・ファルトボート・折りたたみカヌーカヤックの船体布(スキン)として使用するには、もってこいの素材とフジタカヌーでは、考えています。 ちなみにナイロン繊維は、伸びる一方でテンションがかからないという性質を持っています。
また、EXタイプに採用している素材は、STDの素材に更に10本に1本の割合でアラミド繊維を格子状に編みこむ事で強度をアップしています。
代表的なアラミド繊維は、デュポンのケブラー、また帝人のテクノーラなどですが、防弾チョッキなどに使われるほど丈夫な繊維で、特に破断強度に優れています。
格子状に編みこむ事で万が一のトラブルの時に損傷をより小さく済ませるように設計されています。
損傷をより小さく済ますように働いてくれますので、安全性の向上 また、その分応急修理もしやすくなります。
フジタカヌーでは、帝人のテクノーラを採用しています。
奈良公園の浮御堂
昨日、3月26日 奈良公園浮御堂のボートの運搬をさせていただきました。
フジタカヌーではファルトボート(折りたたみカヌーカヤック)が90%を占めていますが、1体型のカヌーカヤック(FRP製)のカヌー、カヤックも作っています。
オーナーが、奈良自然塾を主催されていてカヌースクールツアーを担当させていただいていると言うご縁でボートのメンテナンスなどさせていただいております。
奈良公園では、桜も満開間近です。
応急処置・メンテナンスについて 船体布(スキン)
船体布(スキン)の応急処置・メンテナンスについて
万が一のトラブル・破損の時は、布製ガムテープが有効で、
ツーリング時には、携行していくと便利です。
フジタカヌーの折りたたみ式カヌーカヤック(ファルトボート)の船体布(スキン)
特に、EXタイプは、テクノーラ繊維(アラミド繊維)が、10本に1本の割合で編みこまれており、万が一のトラブル時に、損傷を、より小さく済ましてくれるように設計されています。これにより応急処置もしやすくなります。
ここで活躍するのが、布製ガムテープです。
水分をしっかり取り除き、ガムテープを貼り浸水を防ぐ事ができます。
但し、ツーリングを無事終えたら、必ずはがして、リペアキットで本格修理してください。
放置しておくと、テープの糊が、べとべとになり収拾がつかなくなります。
万が一放置してしまって、糊が取れない状態になったら・・・
市販の塗料用シンナーで、糊を溶かして取り除いてください。
ラッカーシンナーは、船体布そのものを溶かしてしまいますので絶対に使用しないで下さい。
その後、本格修理を行ないます。
また、表面上の傷など(浸水のない損傷)に付きましては、購入時添付の接着剤を塗っていただくだけでもOKです。(ゴム系ではなく、ビニール系の接着剤)
京都笠置工場に送っていただきますと高周波ウエルダー溶着修理させていただきます。
困りごとなどありましたらご相談下さい。
赤木川・北山川ツアー(和歌山・三重県)無事終了しました!
紀伊半島サーキットツーリングは清流をめぐる旅。
3月21日(日)は和歌山県 赤木川、3月22日(月)は北山川に行ってきました。
スタッフは3月20日(土)午後6時に京都を出発。
仮眠は北山川のほとりの小船梅林を予定していたのですが
雨と強風で往路途中のとある場所で夜を明かすことにしました。
河村シェフは車内泊、私は野宿。屋根はあるものの、強い風で横なぐりの雨を
明け方まで顔に浴び続けてこの日は仮眠したのでした。
このように、フジタカヌーのスタッフは苦境にもめげません。
ツアーでは少々のことには動じませんので安心してご参加くださいませ。
翌朝、赤木川までの国道168号線では染井吉野の桜がいたる所で咲いていました。
これらの桜は後のツーリングの美しい光景を予感させるものでした。
それでは、集合写真で3連休の2日間を振り返ります。
赤木川ツーリング 3/21(日)
出艇して約1kmの地点にある滝をバックに。
赤木川ツアーのご参加は7名。
2008年の赤木川ツアーでは希望者のみで訪れたこの滝ですが
今回は全員で上陸して、マイナスイオンあふれる緑豊かな空間で自然を満喫しました。
昼食休憩のあと、吊り橋のワイヤーフェンスに腰掛けて記念撮影。
吊り橋の高さは8mほど。
未明から空を覆っていた黄砂は時が経つにつれて薄くなり、次第に青空が広がりました。
着艇後、午後6時の桜。
この日も前回の小川(和歌山県・古座川支流)カヌーカヤックツアーに引き続き
お花見ツアーを満喫したのでした。
北山川ツーリング 3/22(月)
この日は朝から快晴。どこまでも青空が広がる好天でした。
小船梅林から出艇地に向かう途中に、朝の光を受けて淡く透き通る桜があまりにも
きれいだったので、参加者の皆さんに降車していただき集合写真を撮影しました。
北山川ツアーのご参加は5名でした。
ツーリング開始前の1枚。
今回の出艇地はいつものスタート地点より少しだけ上流側。
流れがありませんのでゆっくりとウォーミングアップすることができました。
ここでは山桜がきれいでしたよ。
ツーリングでは赤紫の岩つつじが色鮮やか。
水量も前日までの雨でいつもより多く、ゴールまで快適にツーリングを楽しむことができました。
2月11日(木)の奈良・吉野川から始まった紀伊半島サーキットツーリングは
今週土曜の日置川で完結。現時点で定員まであと1名さまですが
ご夫妻等々で参加ご希望の方がいらっしゃいましたら
上田(ueda@fujitacanoe.com)までご相談くださいませ。※申し込み期限 3/24(水)午後6時
最終回の3月27日(土)日置川ツアーにご参加予定の皆さまへ
日置川は巷では「紀伊半島最後の清流」とよばれています。
4日後の一日を楽しみにしていてください!
打ち上げではおおいに盛り上がりましょう!!
ツアー当日はよろしくお願いいたします。
フジタカヌー上田
大津・石山お花見ツアー 近代編
琵琶湖一周ツアースタッフの前田です。
4月のお花見シーズンを前に、びわ湖のカヌーカヤックお花見スポットを
何回かに分けて紹介していきます。
まずは、混雑を避けてお花見を楽しめる穴場スポット。大津・石山寺・瀬田川沿いの
コースです。
このエリアは湖岸沿いに多くの史跡が残っています。今回は、お花見と共に楽しめる、
比較的新しい時代の名所等に絞って紹介していきます。
1.世界最大級のびわこ花噴水
大津港では、空高く上がる迫力ある放水を、湖側から間近で観賞していただけます。
2.大津港の町並み
現代建築の建物の中に紛れ、昭和初期の古い建物や、舟の航行の目印である
石造りの常夜灯が今でも残っています。
3.瀬田川南郷洗い堰
びわ湖から流れ出る唯一の川である瀬田川に、湖の水位調節と下流の淀川流域の
治水対策のため、明治に起こった大洪水がきっかけで、明治38年に建設されました。
ゴール後、希望者は「アクア琵琶」にて、琵琶湖の歴史や、人工的に造られた
世界最大の雨を体験していただけます。
次回は、近世以前の歴史的な名所と、ツアーのメインである、桜を中心に
紹介していきます。
3月20日木津川・笠置 川開き報告
3月20日木津川笠置で川開きがありました。
折りたたみカヌーカヤックのフジタカヌーでは、毎年この日よりカヌーカヤック体験スクールを開講しますが、それに先立って、1年間 お世話になる木津川の清掃をさせていただいています。
大阪南港のフジタカヌー販売代理店「カヤック コウノトリ」のメンバーの乱入もあり
にぎやかな一日となりました。
ゴミ拾いなど、川の清掃奉仕終了後 スタッフ河村の「気まぐれランチ」タイム
午後は、銭司までの6Kmを川くだりしました。
水量もそこそこで、ストレスなくゆったりと木津川の川下りをしました。
川下り後 笠置いこいの館にて温泉入浴し汗を流し一日を終えました。
全国の川の水量などは、国土交通省のHPで随時確認できます。
川旅などカヌーカヤックツーリングに安全のため有効です。
国土交通省河川情報はこちら