悪天候の隙間に訪れた小春日和のなか、約6.5キロ先の湖中に浮かぶ多景島と、
島内にある見塔寺をカヌー・カヤックで見学してきました。
湖がよく似合うカヌー。なんと、自作の二分割式の木製カヌーでのご参加です。
こだわりを感じる作りですが、まだまだ改造を続けるとの事。
乗るだけでなく、作る楽しみもあって面白いですね。
湖面は青空が溶けるこんだような静けさ。
スクールをうけたばかりの初心者の方も一定のペースで少しずつ進みながら、
一人でしっかりと漕いで島に到着されました。
島をぐるりと一周すると、名前の由来とおり見る角度によって印象が変化します。
差し入れのお菓子がでてくると、自然とみんなが集まってきます。湖上で一休み。
彦根城のお堀内を散策。紅葉もちょうど見頃でした。
最後になりましたが、参加者の皆さんから沢山の感想をいただきました。
天気が良く、多景島から北湖方面の眺望を見渡せたことに感動された方。
ゆっくりペースのお陰で、静かな湖面を優しく撫でるように、ゆったりとパドルを入れて
語り合えた時間を喜ばれる夫婦で参加された奥様。
ほかにも、湖面の波や色が静かでありながらも多彩な印象を受け、表情豊かな琵琶湖を
感じた方が多かったです。
しっかり漕ぐことができる方には天気が良すぎて湖面の変化が少なく、
のんびり漕ぐという面は良かったものの、ゆったり過ぎた感じをもったとのご感想もありました。
帰路に島を振り返った時、背景がもやに包まれる中で多景島と沖の白石だけがくっきりと
見えたのが幻想的だったと、素晴らしい風景を発見された男性の方もおられます。
同じ場所をツーリングしていても、それぞれに違った気づきがあって興味深いです。
ツアー終了後は、景色を包み込むような夕日を眺めながらのコーヒータイム。
来月12月16日(日)の琵琶湖一周ツアーでは、夕照に染まった湖のなかを漕ぐ予定です。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
琵琶湖1dayツアー報告(彦根〜柳川) 2012.05.27
日帰りツアーを重ねながら、カヌー・カヤックで琵琶湖一周を目指すツアー。
今月も湖岸沿いをゆっくりと時計まわりに漕ぎながら、季節ごとに移り変わる景色を
楽しんできました。
梅雨入り前の爽やかな空の下、波も静かな水面を軽快に漕ぎ進む。
白い浜が続くコースのなか、琵琶湖に流れ入る犬上川の河口付近には
カワヤナギの木々が緑豊かな林をつくっています。
水際に生えた木の、狭いすき間を通り抜けるのが面白い。
湖の上での出会い。沖で仕掛けを回収している漁師さんと挨拶を交す。
うなぎを獲っているそうです。
昼食休憩は野外料理に挑戦。
羽釜で炊き上げたつやつやのご飯と、焚き火料理。
ダッチオーブンには、煮込み料理を任せておきましょう。
しっかり食べてお腹も一杯になったところで、湖岸にある三津屋の集落を散策。
蓮光寺のご住職から、往時の雰囲気を写した古い写真や絵を拝見。
地元の方達も交えて、貴重な昔話の数々を伺いました。
町のなかには昔の水路が埋め立てられた、五條橋という場所があり、
「ここに立って細い路地の向こうに見える琵琶湖を眺めたとき、今は無い橋をから
景色を日々眺めていた人達に想いを馳せることができた」と、参加者の感想。
素晴らしい感性ですね!
気付かずに通り過ぎるような風景の中に、生活する人の息遣いを感じた瞬間でした。
琵琶湖一周を目指して漕いでいると、びっくりするような嬉しい出来事が沢山訪れます。
メンバーのお一人がご住職を見て、驚いた声をあげられました。
なんと、以前は地元で教鞭をとられていたご住職から、教えを受けていたとの事。
学生時代から二十数年ぶりに、恩師との再開。
不思議な偶然もあるものですね。私達も嬉しい瞬間を共有することができました。
素敵なご縁に感謝です。
石寺の浜並木とよばれる松並木が、約三キロほどつづく湖岸。
遠浅の浜が続き、風が吹くと沖からの波が打ち寄せる区間でもありますが、
今日の湖は昼寝をしているように穏やかでした。
湖岸に咲いたニセアカシアの可憐な花束。
彦根城のお堀をバックに撮った集合写真。
すっかり青葉に包まれた、お堀の景色も見事でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
終了後のアンケートには、ノンビリと琵琶湖のツーリングを楽しめたのが良かったと、
急がずに漕ぐツアーの進行を喜ばれる方。
普段から仏像巡りをされている方は、お寺で出会えた観音さまに、今度は奥様と一緒に
会いに来たいとのご感想もありました。
少し漕ぐペースを落としてみると、新しい発見や不思議な縁が繋がるのも面白いものですね。
来月は、6月9日琵琶湖一周の番外編「竹生島」
そして6月24日は今回のゴールから南へと漕いでいきます。
報告ページをご覧になって興味をもたれた方は、ぜひご一緒に琵琶湖一周に挑戦しましょう!
どの場所からでも、一周のスタートを切ることができます。
2012.4.15(日)琵琶湖のお花見ツアー報告 長浜〜彦根編
ツーリングを開始する前に、今日が進水式の方を皆さんと祝福。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
河村氏があげる祝詞に続き、清めの酒が新しい艇にふり注がれました。
進水式を行うときの幸せそうなお顔。何度立ち会っても感動を覚える瞬間です。
これから愛艇とご一緒に、沢山の思い出を積み重ねられることを全員で慶び、
さっそく出発することにしましょう。
昨日の波風が嘘のよう。青空を写す湖面を漕ぐと、自然に笑みがこぼれます。
好奇心のスイッチがオンになってくると、面白そうな所には近づいてみたくなりますね。
桜並木は少ないが、春の姿はしっかりと
湖岸の老舗料理店「やまに」さんで昼食休憩。
ハスと呼ばれる湖魚を使った料理をメインに、伝統の味に舌鼓を打つ。
普段は口にする機会が少ない湖の幸。美味しくいただきました。
休憩を兼ねて、湖岸に建つ礒崎神社をご参拝。
日本武尊を祭っているそうです。
ところで2012年は、古事記が書かれて1300年。
伝説の世界から続く琵琶湖の歴史、なんとも壮大なスケールを感じますね。
写真では遠いですが、彦根城の全容をバックに記念撮影。
彦根港の長い防波堤の向こうに、桜並木が顔をのぞかせています。
今回皆さんをご案内したかった場所、彦根城のお堀と桜の風景。
皆さんのお心の中に、この日の光景がいつまでも残りますように。
帰り道はお花見帰りの大渋滞が連なりましたが、お陰でゆっくりと夕日に映える湖岸を
堪能することができました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
2012.4.14(土)琵琶湖のお花見 近江八幡ツアー報告
春の琵琶湖を彩る桜の季節。
湖南から始まる開花は、日が過ぎるごとに北上していきます。
桜と共に湖を巡る旅。今回は近江八幡の湖岸沿いに植えられた桜並木と、
新緑の自然林が織り成す風景を楽しんできました。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
「琵琶湖周航の歌」でも歌われる、長命寺港で昼食休憩。
湖岸沿いに根を張る一本桜の姿は、何度訪れても心惹かれる魅力を感じます。
韓国の朝鮮日報の記者の方が4名参加。
向こうでは日本のカヌー・カヤックツアーを、どのように紹介してくださるのか。
報告が楽しみです。
波の中でも笑顔のお二人。
ツーリング中にいただいた手作りスイーツの差し入れは、疲れた体に沁み入りました。
ありがとうございます。
キャンプツアーで見事な腕前をふるってくれる河村シェフ。
アヒルを眺めながら湖岸に佇む姿に、思わずシャッターを押す。
湖畔のカフェ「シャーレ水が浜」
琵琶湖沿いのカフェのなかで、一番のロケーションです。
「この岬を越えたらゴールも近い。」
疲れもピークでしょうが、笑顔で応えてくださいました。
風と共に打ち寄せる波。
写真では伝えきれない迫力のなか、後半は途中で上陸も検討するほどでしたが、
最後まで諦めることなく、ゴールの休暇村近江八幡の浜に全員が無事に到着。
先に上陸していた方からの温かいコーヒーをいただきながらツーリングを振り返り、
解散となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
おまけ
翌日のツアーのために移動中、彦根城のお堀と桜が夕日に照らされ、
幻想的な雰囲気を醸し出していました。
ツアーの様子はYouTubeでもご覧いただけます。
琵琶湖 秋の多景島1Dayツアー報告
琵琶湖に浮かぶ島の一つ。多景島をツーリングしてきました。
青く澄んだ空。湖面を渡る爽やかな風。
このままどこまでも漕いでいける。そんな気持ちになる程の素晴らしい天気です。
遠くに見える島を目指してさっそく出発します。
白く見えるのは岩かな?あの尖ったものはなんだろう?
近づくにつれて、期待も膨らみます。
カヌーで島を一周。間近に近寄ったり、少し離れて全体を見渡してみたり。
見る角度によって島の景観が様々に変化するのが面白い。
自分の好きな場所へ自在に動かせる、カヌーならではの楽しみ方です。
島に上陸して昼食休憩。
直通の観光船では限られた時間しか停泊しませんが、自分たちで漕いでくると
好きなペースで散策を楽しむことができます。
木々の隙間からは琵琶湖の不思議な岩礁帯「沖の白石」もハッキリと眺めることが
できました。
午後は強い風が吹く予報でしたが、幸いにもまったくの無風。
鏡のような湖面を漕いで港に戻ることができました。
少し早めに到着したので、おまけで彦根城の外堀をめぐるツアーへ出発。
普段行けない所から眺めるお堀散策も、大変好評でした。
片付けが済んだあとは夕日に沈む多景島を眺めつつ、お茶とお菓子で歓談。
笑い声が絶えない一日で、たっぷりと琵琶湖に遊ばせていただけました。
「一人で湖の沖を漕ぐのは心細いが、みんなで話をしながら漕ぐのは安心して
ツーリングを楽しむことができる。」
参加されたの方からは、そんな声もありました。
これからも喜んでいただけるツアーを企画していきます。
またご一緒しましょう!
参加者の皆様、ありがとうございました。